京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

本当のエノキタケ

きょう、京都御苑(きょうとぎょえん)で冬の自然教室があったので参加した。

そこで連れてってもらったのが落ち葉の降り積った林の中にあるエノキ(榎)の木の切り株のところ。
冬にも色んなキノコが見られるという。
先生が指差して、これは『エノキタケ』です。

これが本当のエノキタケ
2014.1.26 10:16 AM

スーパーで売っているおなじみのエノキタケえぇ~っ !?
スーパーで売っている『エノキタケ』とはえらい違いだ。

いつもおいしくいただいているのは 白くて 長くて 頭に小さな傘がついていて密生している。
あれは正式には『モヤシエノキタケ』というのだとか。
へぇ~ !!

これが本当のエノキタケ
2014.1.26
上の写真、右側の円内を拡大したところ

『エノキタケ』は冬を代表する食用きのこ(・・・)で、英語で『エノキタケ』のことを Winter Mushroom というらしい。
そのモノずばりだ。

撮影地点=京都御苑内の東南部にある林の中
2014.1.26








雪景色

けさ京都御苑(きょうとぎょえん)に雪が降った。
でも大した積雪ではない。

京都御苑の雪景色
2014.1.19 8:28 AM

ここは建礼門の前、向うは大文字(もんじ)山。
静かな朝である。

上の写真の拡大
2014.1.19

近くでは雪だるまを作る夫婦(?父娘(おやこ)かも)がおられた。
聞いてみたら「博多から出張で来た」という。
男性の方は短ずぼん姿だったので私が驚いたら、寒さは平気らしく笑っておられた。

雪だるまができた
2014.1.19 08:31 AM

そのうちまたちらちらと雪が降ってきた。
写真を撮る私の手がかじかんできて指先の感覚がなくなってきた。
「かじかむ」って英語でなんていうのかなぁ と思いながらウチに帰った。

2014.1.19









スイセン(水仙)

京都御苑(きょうとぎょえん)の中に宗像(むなかた)神社という神社がある。
その境内に水仙があるが、先日はまだほとんど咲いていなかった。
きょうはどんな具合かなと思って行ってみたら、やっといくつか花をつけていた。
でもまだつぼみが多いので見ごろはもっと後になりそうだ。

スイセン(水仙)
2014.1.18

スイセン(水仙)
2014.1.18

スイセン(水仙)
2014.1.18

きょうの京都はときどき薄日が射すもののどんより曇って寒い一日だった。

撮影地点=宗像神社の境内
2014.1.18









蝶の幼虫

きょうは恒例の、国民公園協会による京都御苑(きょうとぎょえん)の説明会があるので聞きに行った。

説明の後半は植物など自然界のガイドツアーがあるが、最後にエノキ(榎)の大木のところに連れてってもらった。
場所は閑院宮(かんいんのみや)邸跡の近く。

そこに蝶々の幼虫が見られるという。
いまエノキは全部の葉っぱが落ちて根元に積っているが、ガイドの T さんによると、幼虫はエノキの落ち葉の裏にいるという。
実はきょうのガイドの前に見つけておいたという。
果たして・・・ 何枚か落ち葉を裏返しにして探すと・・・・・、 いたいた。

冬眠中の「ゴマダラチョウ」の幼虫
2014.1.11

毛虫みたいなのを想像していたが、見たところデンデン虫が殻から出てきたみたいで、ツノ(角)が二つあった。

下の写真はエノキの根元。葉っぱが降り積もっている

エノキの根元
2014.1.11

こちらは、幼虫のクローズアップ。
写真を撮ったあとは、T さんに言われて また根元の奥深いところにそ~っと戻しておいた。

幼虫のクローズアップ
2014.1.11

T さんによると、この幼虫は 「ゴマダラチョウ」 (胡麻斑蝶) という蝶々の幼虫だとのことだった。

【付録】 ウチに帰って調べてみたら、「ゴマダラチョウ」 はエノキとともに生活する蝶々だそうだ。
成虫(いわゆる蝶々)はエノキの樹液を吸い、エノキに卵を産み、(かえ)った幼虫はエノキの幹を伝って降り、エノキの落ち葉の中で冬眠し、春になると再び幹を這い上り、エノキの若葉を食べて成長する・・・ エノキの寄生虫みたいだナと感心した。

ゴマダラチョウとはこんな蝶々
ゴマダラチョウとはこんな蝶々で、黒いのと白いのと2種類あるという
右の蝶々はエノキの葉っぱに止まっているところ
写真は「ゴマダラチョウ・生活史」というウェブサイトからコピーさせてもらった
http://choyukkuri.exblog.jp/14175456/

撮影地点=閑院宮邸跡の近くのエノキの根元
2014.1.11










サクラ(大島桜)の花芽

京都御苑(きょうとぎょえん)の説明会の後半でオオシマザクラ(大島桜)の花芽を紹介された。

大島桜の冬景色
2014.1.11

桜は満開ともなれば木全体が花だらけになるが、いまは枝だけだ。
しかし、ガイドの人に促されて枝をよく見てみると、花芽がもうこんなに大きくなっていた。
といってもまだ膨らんでいるわけではなさそうだ。
寒さにじっと耐えている・・・ といったところか。

大島桜の花芽
2014.1.11

撮影地点=閑院宮邸跡の門の向かい側
2014.1.11







サザンカ (4)

京都御苑(きょうとぎょえん)の“四季の移ろいを追って”レポートしているこのブログで、この冬になってサザンカを3回もレポートした。
きょうは4回目。
冬はネタが少ないのでお許し願いたい。

きょうは恒例の、国民公園協会による御苑の説明会があるので聞きに行った。
説明の後半は植物など自然界のガイドツアーがあるが、その中で赤いサザンカを紹介された。
場所は閑院宮(かんいんのみや)邸跡の庭園。
ちょうど四阿(あずまや)の蔭にかくれて気づかなかったが、サザンカが見事に咲いていた。
ガイドの方も 『 いま頃が花のピークです 』 と仰っていた。
このブログでも 11月15日に咲きはじめのレポートをして以来やっとピークを迎えたことになる。
花の時期は結構長い。

赤いサザンカ
2014.1.11 13:50 PM

あざやかな赤だ。

赤いサザンカ
2014.1.11

私の好みからいうと、やっぱり白より赤いサザンカの方がいい。
目の保養になる。

撮影地点=閑院宮邸跡の庭園
2014.1.11







ビワ(枇杷)の花

いまは真冬(まふゆ)で、京都御苑(きょうとぎょえん)は花も少なく、もとより変化も乏しい。
所在なくたたずんでいたら、環境省の関係者の方に偶然出会った。

そこで、何かありませんかとしつこく聞いたら、「あまりきれいじゃないですが・・・」 といって紹介していただいたのが ビワ(枇杷) の花。
京都御苑内にビワは珍しい。

ビワ(枇杷)の木
2014.1.9

うーん、確かにきれいな花じゃないなぁ。

ビワ(枇杷)の花
2014.1.9

ビワ(枇杷)の花
2014.1.9

図鑑で調べたら、ビワの花は冬、11月~1月頃に咲くという。
いま1月だけど、このビワの木は、これから咲くのか 咲き終わったのかよく分からない。

このビワの木は京都御苑内の東北部に生えていた
2014.1.9







ナンテン

京都御苑(きょうとぎょえん)の中に宗像(むなかた)神社という神社があるが、その境内でナンテン実がなっていた。

宗像神社
2014.1.7

京都の街では、鉢植えのナンテンを家の前に出しているウチが多い。
ナンテンは京都ではとてもポピュラーな植物だ。

ナンテンの実
2014.1.7

赤い実が鮮やかだ。

撮影地点
2014.1.7







ロウバイが咲いていた

新年明けましておめでとうございます。

私のウチの近くに京都御苑(きょうとぎょえん)という緑豊かな公園がある。
運動不足の解消と気分転換をかねてよく訪れる。
そのときに見た苑内の四季の移り変わりを、ブログという形式で書き始めて2年目に入った。

きょうは新年になって初めて京都御苑に行ってみた。
曇り空で薄ら寒かったが、苑内を訪れる人影がちらほらが見られた。

苑内の手入れをする作業員の方々は正月だというのにもう作業を始められていた。
私たちが苑内をいつも気持ちよく散歩できるのは、こういった方々のお陰だ。
ありがとうございます。

ところで、苑内を歩いていたらロウバイの写真を熱心に撮っている女性を見かけた。
約ひとつき前、花芽がふくらんできているのを見た、あのロウバイだ。
正式にはソシンロウバイ。
漢字では素心蝋梅と書くらしい。

ロウバイ、正式にはソシンロウバイ
2014.1.4 15:10 PM

あのとき (2013.12.7、クリックすると別の画面で開きます) は黄葉がたくさん残っていたが、いまは葉がないせいか、そして花芽が更に大きくなったせいか、きょうは黄色い花芽(つぼみ)がとても目立った。

女性に『つぼみ が大きくなりましたね~』と声をかけたら、こちらには見向きもしないで写真を撮り続けながら『も~ 咲いてますよ』との返事。
よく見てみると、幾つかはすでに咲きはじめていた。
あぁ、それで熱心に写真を撮っておられたんだ。(納得 !

ソシンロウバイが咲きはじめた
2014.1.4

冬の京都御苑は花が少なく、いま咲いているのは「さざんか」位だが、これにソシンロウバイが加わった。

苑内はこれから梅・桃・桜・・・と華やぐ季節になる。

ことしの私のブログ 『 京都御苑の四季 四季の移ろいを追って 』 の幕開けはこのソシンロウバイからスタートとなりました。

撮影地点=宗像神社の北側
2014.1.4