京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

モミ(樅)の木

きょう京都御苑(きょうとぎょえん)の中を歩いていたら、モミ(樅)の木と思われる木に大きな()(?)がなっていた。

こんな()は見たことがない。
かなり大きな木だけど、その実は数か所にかたまってついているだけで、そんなに数は多くない。

モミ(樅)の木?
2014.6.22 13:55 PM

「松かさ」を大きく高くしたような感じだ。
ウロコ状にきれいに並んだ形をしている。
浅い緑がみずみずしい。

モミ(樅)の木?の実
2014.6.22

ウロコの間から、何やら白いものがはみ出している。

モミ(樅)の木?の実
2014.6.22

果たしてこの木はモミ(樅)の木なんだろうか。
ウチに帰って調べてみたら、この()、専門的には「球果」というらしいが、図鑑に載っているモミ(樅)の「球果」に似ている。

モミ(樅)の木?
2014.6.22

だから一応、モミ(樅)の木の()としておきたい。

撮影地点=乾御門を入ってすぐの南側
2014.6.22

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追記 2014.6.27

このブログをご覧になった「ひろぞう」さんという方からコメントをいただいた。

『モミでいいと思います。』
『ちなみにモミ属は上向きに、トウヒ属は下向きにつきます。』


やっぱりモミ(樅)の木でよかったらしい。

「ひろぞう」さん、ありがとうございました。

2014.6.27










イモカタバミ?

茂みの中に、見たような、ちょっと見かけないようなの花が咲いていた。

イモカタバミ?
2014.6.22

葉っぱはカタバミの形をしているが、サイズが大きい。
花は、半分くらいは、開花前のような状態。

数少ないが、開花した状態の花はこれ

イモカタバミ?
2014.6.22

とこれ。

イモカタバミ?
2014.6.22

ムラサキカタバミに似ているが、開花前のような状態が多いので、ひょっとして違う種類か、ウチに帰って調べてみたがよくわからない。
図鑑に載っている 「イモカタバミ(芋方喰)」 かも分からない。

撮影地点=鷹司邸後の草地
2014.6.22
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追記

インターネットのサイトに 「イモカタバミ(芋方喰)」 と 「ムラサキカタバミ(紫方喰)」 の違いが載っていた。
1. イモカタバミの(やく) (雄しべの先の花粉のついているところ) は黄色。
      ムラサキカタバミの葯は白い。
2. イモカタバミの根は芋のようになっている。

2.は掘ってみないとわからないので手間だ。
で、上の写真を改めてよく見てみると、葯は白い
これが 決め手 だ。
ということで、これも ムラサキカタバミ だったのだ。






ナツツバキ

きょう京都御苑(きょうとぎょえん)へ行ったらナツツバキの花が沢山落ちていた。

ナツツバキ
2014.6.22 12:30 PM

きのう見たときは、きれいに掃き清められていて、何も落ちていなかった。(午後3時ころ)

ナツツバキ
2014.6.22

ナツツバキの花は(あした)に咲いて(ゆうべ)に散る『一日花』と言われているが、きのうの夕方にこれだけ散った(落ちた)ものと思われる。
落ちた花が汚れているのは、きのうの晩から今朝にかけて雨が降ったのでそのせいだろうか。

ナツツバキ
2014.6.22

上を見れば、今朝咲いた花もあるし、まだ蕾もある。

ナツツバキ
2014.6.22

雨で少し傷んでいた。

ナツツバキ
2014.6.22

撮影地点=地図
2014.6.22









きょうは夏至

きょうは夏至だ。

京都御苑(きょうとぎょえん)で夏至らしい風景を撮ろうとしても、なかなかいいネタが見つからない。

そのうち百人一首にある 『風そよぐ(なら)の小川の夕暮れは御禊(みそぎ)ぞ夏のしるしなりける』 が頭をよぎった。
楢の小川は上賀茂神社だけど、小川なら御苑の中にもある。

そこで小川に足をつけて御禊(みそぎ)をした。
透き通った冷たい水が心地よかった。


2014.6.21 11:10 AM

ウチに帰って調べてみたら、御禊は6月30日の行事だそうだ。
夏至じゃなかった。
ま、いいや。

撮影地点=出水の小川
2014.6.21







ムラサキカタバミとカタバミ

ムラサキカタバミとカタバミが咲いていた。

ムラサキカタバミとカタバミ
2014.6.14 11:00 AM

左上の紫色のが「ムラサキカタバミ」で、右下の黄色いのが「カタバミ」だ。
こちらは「カタバミ」のクローズアップ。

カタバミ
2014.6.14

こちらは「ムラサキカタバミ」のクローズアップ。

ムラサキカタバミ
2014.6.14

葉っぱがクローバーの形をしているので、私のような素人にもわかりやすい。

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実は、この場所は、去年「オシロイバナ」が群生していたところだ。⇒ 2013.7.262013.8.3
去年の秋、清掃のときオシロイバナはきれいに刈り取られてしまった。
それを見たとき、(あんなに刈り取ってしまっても、根が残っているだろうから、たぶん来年(つまり今年のこと)また生えてくるだろう) と思っていた。
春になって、そろそろ生えてきてもよさそうに・・・、とずっと気にしていた。
でも、その気配はまったくなく、今年はオシロイバナは全滅だな、と思うようになった。
そしたら、その場所にムラサキカタバミとカタバミが生えてきたのだった。

撮影地点=寺町御門の外
2014.6.14






ヤマモモの実

京都御苑(きょうとぎょえん)の東側、清和院御門を外へ出たとこにある植込みにヤマモモの木が数本ある。 (場所は 下記の地図 参照)

6月も中旬になったので、そろそろ実るころかなと目をこらすと・・・ あったあった。
葉っぱと同じ緑色なのでわかりにくいが、目が慣れてくるとわかるようになる。

ヤマモモの実
2014.6.14 10:50 AM

きれいな緑色をしている。
表面にぶつぶつがついている。

ヤマモモの実
2014.6.14

昔、徳島で食べたのを思い出した。
少し赤みが射しているものの、いまはまだ熟していないようだ。

ヤマモモの実
2014.6.14

撮影地点=清和院御門外
2014.6.14







アジサイ

6月といえばアジサイ、とくる。

京都御苑(きょうとぎょえん)内の東北部に児童公園という広場がある。
その東側の林の中に、アジサイの株が何本か植わっている。

ajisai020.jpg
2014.6.14 10:35 AM

その中でガクアジサイ(額紫陽花)が青い花をつけ始めた。

ajisai021.jpg
2014.6.14

咲き始めなので、真ん中のボールみたいなのはまだ固いままだ。

ajisai022.jpg
2014.6.14


撮影地点=児童公園
2014.6.14










ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)

6月中旬になり、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)に()がなる頃となった。


2014.6.14 10:15 AM

去年京都御苑(きょうとぎょえん)の探訪を初めるまで、この草を知らなかったが、実の形が特徴あるのですぐ覚えた。

yohshu011.jpg
2014.6.14

実はかぼちゃのミニチュアみたいでおもしろい。

yohshu012.jpg
2014.6.14

花も残っていたが、もうすでに花の上のかぼちゃができ上がっている。

yohshu013.jpg
2014.6.14


撮影地点=御苑の東北部、乾御門を入って南に行ったところ
2014.6.14








ナギ(梛)

京都御苑(きょうとぎょえん)には、古来から神聖な木とされる「ナギ(梛)の木」という木があって、6月ごろに花が咲く、と聞いていた。

けさそれを思い出して見にいった。

ナギ(梛)
2014.6.11 08:50 AM

最初はどの木が「ナギ(梛)の木」なのかすぐにはわからなかったが、葉脈が縦に入っているというのですぐわかった。
背伸びしてみると青白い()のようなのが見えた。
な~んだ !  花は咲いていないじゃないか。

ナギ(梛)
2014.6.11

()ができているので、花はもう散ってしまったみたいだ。

ナギ(梛)
2014.6.11
葉脈が縦に入っているのが見える
 
残念。
もう6月も中旬だからなぁ…

ナギ(梛)
2014.6.11
実は白い粉がついていて、亀裂が入っているように見える

この()はこれからどうなるのだろう。(色が変わるのか、食べられるようになるのか…)
図鑑を調べてもわからなかった。

撮影地点=地図
2014.6.11









キキョウソウ?

見かけない『雑草』が生えていた。
特徴は、茎が1本まっすぐに伸び、てっぺんに紫色の5弁の花をつけるというもの。

キキョウソウ?
2014.6.12 08:15 AM

たいていは空に向かって伸びているが、強い風に耐え切れなくなったのか、倒れている茎もあった。
そんな茎も、途中から角度を変えて、空に向かって花をつけていた。

キキョウソウ?
2014.6.12

何という花かわからないので、例によってウチに帰って調べてみた。
どうやら『キキョウソウ』(桔梗草)というらしい。
キキョウ(桔梗)に似ているから命名されたらしく、単純明快だ。

キキョウソウ?
2014.6.12

「花期は5~7月(8月)」とあったので、ちょうど今が盛りか。

キキョウソウ?
2014.6.12

この草も北アメリカ原産の帰化植物だそうだ。

キキョウソウ?
2014.6.12

撮影地点
2014.6.12











ニワゼキショウ

ニワゼキショウが咲いていた。
これも帰化植物だそうだ。
まぁ、雑草の類か。

ニワゼキショウ
2014.6.8 07:50 AM

春先にはなかった花だ。
そういえば去年も6月にこの花が咲いているのを見た。
去年の写真は ⇒ こちら (2013.6.1)。

ニワゼキショウ
2014.6.8


撮影地点=地図
2014.6.8










アジサイ

けさ京都御苑(きょうとぎょえん)を歩いていたら、青いアジサイに出会った。

アジサイ/紫陽花
2014.6.8 07:40 AM

6月といえばアジサイを連想するが、ここのところ、御苑内で見るアジサイは白いのばかりなので、ブルー系のアジサイを探していた。

アジサイ/紫陽花
2014.6.8

やっと出会ったアジサイだが、も一つ冴えない色だ。
まぁ、こういう品種なのかもわからないが。

アジサイ/紫陽花
2014.6.8

これはこれで美しい。

撮影地点=地図
2014.6.8










サンゴジュ

京都御苑(きょうとぎょえん)内の南の方にある宗像(むなかた)神社のサンゴジュの花が満開(?)だった。

きのう御苑の方に電話で聞いたら「まだ少し早いです」とのことだったので、余り期待せずにけさ行ってみたら、このとおりだった。

サンゴジュの花
2014.6.8 07:30 AM

たぶん満開なのだろう。
朝早いので光が不充分で写真写りはよくないが、サンゴジュの花がたわわに咲いている。

サンゴジュの花
2014.6.8

これはまだ蕾か。

サンゴジュの花
2014.6.8

こっちが咲いているところ。
この季節に咲くのは白い花が多いなと思った。

サンゴジュの花
2014.6.8


撮影地点=宗像神社の西側の塀のところ
2014.6.8











柏葉アジサイ

けさ京都御苑(きょうとぎょえん)を歩いていたら、えらいでっかい白い花をつけた植物が遠くに見えた。

柏葉アジサイ
2014.6.8 06:50 AM

近づいてみるとカシワバアジサイ(柏葉アジサイ)ではないか。
こういう園芸種は苑内に少ないので、カシワバアジサイを見つけて驚いた。
それに、去年はここにこんな花があるのに気付かなかった。

柏葉アジサイ
2014.6.8

左と真ん中の花と、右の花の様子が違うので、茎の方を見ると、異なった二つの株から生えているのだった。
これは左と真ん中の花の株。
花が重たくてまっすぐ立っておられない。
横に垂れている。

柏葉アジサイ
2014.6.8

こちらは右側の株。

柏葉アジサイ
2014.6.8

柏葉アジサイは最近人気があるのか、街中でもよく見かけるようになった。

児童公園北東部
2014.6.8







ナツツバキ

おやおや、ナツツバキが咲いている !!
京都御苑(きょうとぎょえん)の中で、こんなところにもナツツバキがあるのは知らなかった。

ナツツバキ
2014.6.6 07:40 AM

朝早いので、人気(ひとけ)がほとんどない 『染殿井(そめどのい)』 の(かたわら)に、静かに咲いていた。

ナツツバキ
2014.6.6

この蒸し暑い季節に、一服の清涼剤のような清楚な感じだ。
でも、まだ蕾がたくさんついている。
これからどんどん咲いてくれるのだろう。

ナツツバキ
2014.6.6

足元を見れば、もう花が落ちていた。
朝に開花し、夕方には落花する・・・ というから、これはきのう落ちたものか。

ナツツバキ
2014.6.6

苑内でナツツバキの木は、他に数か所ある。
そちらも見て回ってみたが、いずれもまだ蕾の段階だった。

ここのナツツバキは御苑内で一足先に咲いたようだ。

撮影地点=染殿井は御苑内の東の方にある
2014.6.6










ヒメジョオン

いま この季節に京都御苑(きょうとぎょえん)で目立つ雑草はといえば、シロツメクサと、このヒメジョオンだ。

これはヒメジョオンだ。漢字では「姫女苑」と書くらしい。
中国風だが、名前は一流だ。
京都市内でもよく見かける『雑草中の雑草』で、インターネットで調べたら、環境省が「要注意外来生物」に指定しているというし、日本生態学会というところが「日本の侵略的外来種ワースト100」に選んでいるらしい。
この二冠王が名誉なのか不名誉なのか、とにかく日本で最もポピュラーな『雑草』のひとつだ。

ヒメジョオン
2014.6.6 07:25 AM

背丈が1メートルにもなる位成長している。

ヒメジョオン
2014.6.6

ヒメジョオンは、これによく似た花に ハルジオン がある。

ヒメジョオン
2014.6.6

見分け方は
1.ヒメジョオンの方が背が高く、花は小さくて数が多く、根本がすっきりしている。
2.ヒメジョオンの蕾はあまり下にうな垂れない。
3.ヒメジョオンは花弁の白い部分がやや紫がかるものもある。
4.ヒメジョオンの茎には空洞がない。  ハルジオンの茎には真ん中に空洞がある。
5.ヒメジョオンの花の季節は5-8月。ハルジオンは4月-5月頃でヒメジョオンよりも早い。

だそうだ。

ヒメジョオン
2014.6.6

手でちぎって、茎に空洞がない(白い綿のようなものが詰まっている)ことを確かめたところ。
なるほど、これはヒメジョオンだ。
どこででも見かけるが、これは御苑の東側、清和院御門の外に咲いていたもの。

撮影地点=清和院御門の外
2014.6.6








ネズミモチ

6月になり、ネズミモチの花が咲く季節になった。

ここんところ私事が立て込んでいて、しばらく京都御苑(きょうとぎょえん)に行けなかったが、けさ久しぶりに行ってみた。
去年のいまごろ、ネズミモチの花が咲いていたのを思い出して、そのところに行ってみた。

ネズミモチ
2014.6.4 07:30 AM

おお 咲いてる 咲いてる!
よく見ないと気付かないような小さな花が気弱に咲いていた。

ネズミモチ
2014.6.4

さらに近づいてよく見ると、ロート状になった白い花の中から2本、黄色い頭の雄しべみたいなのが2本飛び出してきている。
花びらが反り返って輪みたいになっているのもおもしろい。

ネズミモチ
2014.6.4

調べてみたら、この花はやがて実になるが、その大きさや形がネズミのフンに似ているので『ネズミ』、葉っぱの形がモチ(黐)の木に似ているので『モチ』、二つ合わせて『ネズミ・モチ』と呼ばれるようになったという。

でも別にネズミのフンを連想しなくてもいいのになぁ、と思った。
でもネズミのフンは庶民にとっては身近な存在なんだろう。
最近でこそ見かけないが、昔は押入れの隅などによく転がっていたものだ。

撮影地点=去年と同じ、苑内白雲神社の入口
2014.6.4






タイサンボク

6月になり、タイサンボク(泰山木)の咲く季節になった。

ここんところ私事が立て込んでいて、しばらく京都御苑(きょうとぎょえん)に行けなかったが、けさ久しぶりに行ってみたら、まずタイサンボクの大きな白い花が目についた。


2014.6.4 06:55 AM

これはまだ咲きたてみたいだ。さらにその隣り(丸で囲んだところ )にはつぼみもある。

taisanboku942.jpg
2014.6.4

私が写真を撮っていたら、ほかの人も寄ってきて「ほほー、今年も咲きましたなぁ」といってケータイで写真を撮って行かれた。
また別の人が寄ってきて花の匂いを嗅ぎ始めた。
ちょうどお椀のような形なので、中から何かいい香りでもするのか。
どうですか? と聞いてみたら「うーん、レモンの香りを薄くしたみたいな匂いがする」との答えが返ってきた。
そこで私も鼻を近づけて嗅いでみた。
ほんに、そんな感じがした。

この季節は花が少ないのでタイサンボクが注目されるみたいだ。

撮影地点=地図
2014.6.4