京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

思いのまま

日曜でちょっと時間があったので梅林にでかけた。
1本の梅の木に、枝によってピンクの花と白い花が咲く 『思いのまま』 を探してみた。

あった、あった。
でも去年と違う木だ。(のようだ)
『思いのまま』 は、年によって、『思いのまま』 になったりならなかったりするのだろうか。
わからん。

思いのまま
2016.2.28 11:10 AM

思いのまま
2016.2.28


撮影地点=地図
2016.2.28












マンサク

マンサクの花がよく咲いていた。
例年このブログで紹介している木だ。

マンサクの木
2016.2.25 11:55 AM

これを満開と言うのだろうか。
右の木はよく咲いている。

マンサクの花1
2016.2.25

黄色い花だが〝派手” とはいい難い咲き方だ。

マンサクの花2
マンサクの花3
2016.2.25

通りかかった女性の二人連れは「あら、サンシュユかしら」とつぶやいていたので、これはマンサクですね、と言ったら、礼を言ってさっさと立ち去っていかれた。
しげしげ眺めて鑑賞するほどのこともないらしい。

なお、こちらは約2週間前、2月13日の様子。
これから咲こうとしているところが、なんともいじらしい。

nansaku_855.jpg
こちらは約2週間前、2016.2.13 10:50 AM

撮影地点=御苑内の北西の方にある「児童公園」と呼ばれている一画
2016.2.25










楠とノキシノブ

クスノキ(楠)の巨木が ふたつ 朝日の逆光を浴びて輝いていたので、思わず見とれてしまった。
なかなか立派な巨木だ。

楠とノキシノブ
2016.2.21 10:20 AM

クスノキは大きく茂っるうえに、枝を長く伸ばす。
例えば上の写真の右の方みたいに。
こんな具合だ。

楠とノキシノブ
2016.2.21

巨木であるうえに、老木のせいか 枝には シダ がびっしり生え、枝が また別のクスノキのように生えている。
光の当り具合で シダ が密生しているのがよけいに強調されて見えた。
いまは2月で、新緑の季節にはまだだが、この シダ はまるで新緑のように生き生きしていた。

楠とノキシノブ
2016.2.21

これがその シダ。
ノキシノブ(軒忍) という名前の シダ らしい。

楠とノキシノブ
2016.2.21

よく見たら胞子が2列にならんでいた。

ノキシノブ
2016.2.21

こちらはグッと近づいて胞子を見たところ。

ノキシノブの胞子
2016.2.21

さいごに、こちらはクスノキの葉っぱ。
この季節、()は黒いハズなのに、どうしてか 黄緑色していた。

楠の葉っぱ
2016.2.21


撮影地点=地図
2016.2.21







ツバキ(椿) (2)

真っ赤なツバキが咲き始めた。
かつてこのブログで紹介したことのあるツバキの木だ。( こちら、2014.3.17

近衛邸の赤い椿
近衛邸の赤い椿
2016.2.21 09:55 AM

まだ (つぼみ) も多いので、これからしばらく楽しめそうだ。

近衛邸の赤い椿
2016.2.21


2016.2.21
2017.12.13







アセビ(馬酔木)

ピンクのアセビ(馬酔木)が咲き始めた。
例年、春先のいまごろ咲く花だ。

アセビ
2016.2.18 13:00 PM

つい先日までは殻をかぶっていたのに、きょう見てみたらピンクの花が出そろっていた。

アセビ
2016.2.18

こりゃ 満開だな と思ってよくよく見ると、まだ咲いてない。
釣り鐘状の花だが、まだ先っぽ(下の方)がつぼんでいる。

アセビ
2016.2.18

じゃぁ まだこれはつぼみ(蕾)か !! 

暦は2月中旬となり、暖かくなってきたので、早とちりしたようだった。
春が待ち遠しい気持ちの表れか。

アセビ
2016.2.18

近くでは、日向ぼっこをしながら読書する若者がいた。

撮影地点=地図
2016.2.18












自然の造形

きのう(2016.2.13)京都は夕方から雨になり、明け方には結構強く降った。
京都気象台によると 夜7時からけさ7時までの降水量は 55 ミリだったというから、まぁ多い方だろう。

きょう京都御苑に行ったら散歩道に縞々模様ができていた。

雨のあと
雨のあと
2016.2.14 15:40 PM

大雨になると一時的に道の上に水が溢れる。
道の上にある落ち葉 が水に浮く。
*この場合は松葉だった。
やがて水が引くときに浮いた落ち葉が寄せられる。
そうしてこの縞模様ができたのだろう。

自然の面白い造形だ。

撮影地点=自然の面白い造形
2016.2.14











ニワウルシ(庭漆)

枝に白いものがたくさんついている背の高い木があった。
花の少ないこの季節に、白くてとても目立っていた。

niwa_urushi_869.jpg
2016.2.14 14:50 PM

私のカメラはコンパクトデジカメで望遠の性能はよくないが、狙って撮ってみた。
上の写真の 白い枠 の部分だ。

niwa_urushi_870.jpg
2016.2.14

どうも エンドウマメ のような形をしている。
() のようで、それが冬枯れで かさかさになって ぶら下がっているみたいだ。
エンドウマメ だと、(さや) の中に4~5個の豆(実)が入っているが、よく見ると これは1個のようだ。

niwa_urushi_871.jpg
niwa_urushi_872.jpg
2016.2.14

なんという木だろうと思って ウチに帰って調べてみたら、ニワウルシ(庭漆)という木らしいとわかった。

外来種で繁殖力が旺盛なので 嫌われているらしい。
豆(()、種)の入った (さや) と思ったのは、(じつ)は 鞘 ではなくて、モミジの種に見られる(はね)のような「(つばさ)」だという。
植物学の専門用語で これを 『翼果(よく か)』 というらしい。
つまり、種は風に飛ばされるように薄い翼になっているのだという。
それがこんなに たわわ にできるのだから、繁殖力旺盛なわけだ。
勉強になった。

撮影地点=地図
2016.2.14












満開の白梅

きょうは暖かくなった。
2月の京都御苑(きょうとぎょえん)はあまり変化がないので、このブログのネタに困るこの頃だ。

そんななかで、満開のウメがあった。
花は白梅だが けっこう人気があって、みんなカメラを向けていた。

満開の梅
2016.2.11 15:15 PM

なかには 「(この木は)御苑で一番よく咲いている」 という人もいた。

地元「京都新聞」のきょうの梅だより(きのう10日現在)では、「ちらほら咲き」 となっていたが、実際のところは、このようによく咲いている木もあれば、一輪すら咲いていない(つぼみ)だけの木もあった。
こんな状態では、調べる人も咲き具合の表現に困るだろうな・・・ と思った。

満開の梅
2016.2.11

別の、よく咲いている梅の花のところで3人の若い女性が熱心に写真を撮っていた。
私が立ち止まっていたら「サクラ?」と話しかけてきた。
外人だ。
「ノー、ウメ」と答えたらきょとんとしていた。
中国人なら梅と桜の区別はつくだろうに・・・ と思ってどこから来たか聞いてみたら、タイランドだとのこと。
それで合点がいった。

「サクラはあれ」と指差して別れたが、ウメと言っただけでは忘れるだろうからと思い、紙切れに「ume (plum)」と走り書きして引き返して、その女の子に渡した。
「サンキュー」「サンキュー」と何度も言ってくれた。
ウチに帰ってインターネットででも ume で検索したら詳しい情報がとれるだろう。

しかし、ウメの英語は plum かどうか ・・・ プラムと言ったら違う植物を連想するので、心配になった。
私もウチに帰って辞書を見たら Japanese plum とあった。
なーるほど。Japanese をつけないと誤解するよね。
いっそのことソノママ ume のほうがいいのかもわからないが、それじゃ頭をひねる人も多かろう。

撮影地点=地図
2016.2.11













センダンの実

御苑内を歩いていたら パチーン という音が聞こえて何か落ちてきたような気がした。
立ち止まって目を凝らしていたら、また パチーン と落ちてきた。
何かの()だ。

sendan_766.jpg
2016.2.6 10:40 AM

おお、これはセンダン(栴檀)の実ではないか。

sendan_767.jpg
2016.2.6

どうやら、この背の高い木がセンダンのようだ。

sendan_769.jpg
sendan_768.jpg
2016.2.6

上を見上げると、確かに実がついているのが見える。 
トリがついばんでいるのかもわからない。

こんなところにもセンダンの木があった。
()は秋に落ちるものと思っていたのに今年は落ちないなぁー と思っていた。
そしたら今頃落ちるんだった。

撮影地点=地図
2016.2.6













紅白梅

紅梅と白梅が並んで咲いていた。
この白梅は毎年早く咲き始めるのでよく知っているが、紅梅の方は気がつかなかった

紅梅と白梅
2016.2.6 10:05 AM

とくにこの紅梅の花の色は濃い赤で、白梅との対比が美しい。

紅梅の花クローズアップ
紅梅の花クローズアップ
2016.2.6


撮影地点=地図
2016.2.6