京都御苑の森。
フレッシュだった樹々の緑も色濃くなってきた。

2016.5.29 11:15 AM
ちなみにこちらは 同じ場所の ちょうど1か月前の新緑の風景 (2016.4.26)
→いまでは 緑が一段と濃くなっている。

そして、こちらは 5か月前の冬の風景 (2015.12.26)
→鈍い光の太陽が 低い位置から落ち葉を照らしていた。
このブログのテーマ、京都御苑の四季の移ろいです。
2016.5.29
ヤマボウシ(山法師)が雑木林の中にひっそりと咲いていた。
御苑内にあるとは聞いていたが、咲いているのを見たことがなかった。
きょうついに見つけた。

2016.5.29 10:45 AM背の高い木の上に花をつけているので、気づきにくい。

2016.5.29
2016.5.29
まぁ 言ってみれば雑草だが、ヒメジョオン (姫女苑) の咲く季節になったようだ。
ヒメジョオン (姫女苑) と ハルジオン(春紫菀) は見たところとてもよく似ているので知られている。
両者の違いは
ハルジオン は春 4~5月頃に咲く
ヒメジョオン は初夏から秋にかけて 5~8月頃に咲く
とされている。
もう5月も終わりなので ヒメジョオン の登場という訳だ。

2016.5.28 11:45 AM
2016.5.28咲く前 はやさしい紫色をしている。
↓
2016.5.28ヒメジョオン の決め手は 『茎に白いものが詰まっていたら ヒメジョオン 』 と言われる。
(※ 空洞だったら ⇒ ハルジオン
こちら )
さっそく1本折ってみたら、やっぱり白いものが詰まっていた。

2016.5.28ヒメジョオン の登場で 「
初夏の訪れ」 という訳だ。

きょうはたまたまここで撮影したが、この時期「ヒメジョオン」は苑内の各所で見られる2016.5.28
京都御苑 で クスノキ(楠木)に向かって写生をする女性がおられた。

ここには クスノキが2本並んでいて、巨木の雰囲気が何とも言えず すばらしいので、以前も見とれたことがあった。
右の写真はそのとき 2016.2.21 の様子。
→それ以来 目をつけている。
近寄って 「このクスノキは立派ですよねぇ」 「いいのを(絵の材料に)選ばれましたね」 と相槌を求めた。
そしたら意外にも 「えー? これクスノキですか」 「とてもいい感じなので、これを書くことにしたんですけど・・・」 と。
つまり、この方はこの木をクスノキとは知らずに画材にされていたのだった。
しかし、画材に選んだということは、この木には何か人を惹きつける魅力があったんだろう。
私と同じ感性だったのでうれしくなった。

2016.5.28 11:20 AM聞けば、静岡在住だが娘さんが京都におられる関係でよく京都に来ているという。
きょうは、京都の或る絵画教室に参加して、京都御苑の風景を描きにこられたのだという。
その方の許可を得て撮らせてもらったのがこの写真。
↑
2016.5.28
きょうは少しパラつく あいにくの天気だったが
京都御苑 を訪れた。
1週間
来なかっただけなのに、タイサンボク(泰山木)の花が満開になっていた。
いや、もう盛りを過ぎて茶色くなった花もある。
季節の変化が速いのに驚く。

2016.5.28 10:20 AM花が大きいく珍しいので、立ち寄って見て行く人も多い。
大きい木で、高さは 10m をゆうに超えそうだ。

2016.5.28下の方に咲いている花があったので撮ったのがこの写真。
↓
2016.5.28匂ってみたらほのかに酸っぱい香りがした。

2016.5.28写真を撮っていたら、上に写っている女性3人グループから これなんの花ですか と聞かれた。
「タイサンボク ですよ」と言ったら、その中の一人が 「やっぱりね !」 と 合点がいったのか ニッコリ微笑んで 去っていかれた。
もう一人の別の男性は、かなり高齢だったが、私から木の名前を聞くとスマホを取り出し、「タイサンボク・・・ ね、 あぁこんな字を書くのか・・・」 「漢字(泰山木)を見たら中国産みたいやけどアメリカ原産か・・・ 」 と つぶやきながら、私にもスマホの画面を見せてくれた。
2016.5.28
もう5月も末になった。
いま苑内ではネズミモチの白い花があちこちで咲いている。

2016.5.28 10:00 AM近づいてみるとほのかな香りもする。

2016.5.28黄色いオシベが2本飛び出している。
そして、その先の黄色い
葯がとっても大きい。


2016.5.28
2016.5.28
4月は
京都御苑にとって最も忙しい時期だ。
桜をはめとして、いろんな草木が芽吹き花を咲かせる。
5月は、その忙しい時期が終わってほっと一息いれる時期で、あまり変化がない。
そんな中で、トベラの花が咲いていた。

2016.5.21 11:55 AMうーん、ちょっと盛りを過ぎているかな?
でも、トベラの花に出会うのは久しぶりだったのでカメラに収めた。

2016.5.21
2016.5.21

秋になったら真っ赤な実をつけるクロガネモチ(黒鉄黐)に花が咲いていた。
↓これは去年の秋の様子。
→赤い実は目立つので、毎年このブログで紹介してきたが、花を紹介するのは初めてみたいだ。

2016.5.21 11:50 AMきょう、何気なしに見てみたら赤い小さい花が無数についていた。

2016.5.21へぇー、 これがクロガネモチの花なのか。
ちょうど開花のピークみたいだ。


2016.5.21ちょうどいいときに出会えてラッキーだった。
2016.5.21
1週間前に咲き始めたウツギが満開になった。

2016.5.21 11:40 AMあのときは、ほとんどは
蕾 で、花はわずかだった。
1週間見ないうちに、こんなににぎやかに咲いた。


2016.5.21白い花なので「お色気」はないが、これだけにぎやかに咲くと見ごたえがある。


2016.5.21私はここ2~3年、
京都御苑の植物の生態を見てきたが、これまで御苑内でウツギの花に気づかなかったのが不思議なくらいだ。
2016.5.21
白い花が咲いていた。

2016.5.21 11:30 AMあの
カマツカ の花に似ているが、ちょっと違う。

2016.5.21調べてみたら 『ガマズミ(蒲染)』 という木だそうだ。
秋には赤い実がなるそうだが、これまで気づかなかった。

2016.5.21ちょうど満開の頃かと見受けた。

2016.5.21
2016.5.21
きょう5月15日は葵祭。
もっと正確にいうと、「
路頭の儀」 の行列が京都御苑から出る。
待機している
牛車 を尻目に 多くの人が 平安時代の風俗で行われる葵祭の行列を見ようと先を急いでいた。

2016.5.15 09:40 AMその人々の頭上に覆いかぶさるように 白い花が咲いていた。
センダン(栴檀)の木だ。

2016.5.15ちょうどいま咲き始めたところらしく、ピンク色した
蕾も多数ついていた。
花の真ん中に 黒っぽい紫色の筒がオシベだそうだ。

2016.5.15上の写真を拡大したのがこれ。 ( 👇 )

2016.5.15葵祭に 文字どおり 花を添えていた。
2016.5.15
こないだから白いつぼみをつけた木があって、「
何の木だろ」「どんな花が咲くんだろ」と気にしていた。
けさ 立ち寄ってみたら咲き始めていた。

2016.5.15 09:00 AMといっても、咲いているのは まだわずか。

2016.5.15ほとんどはつぼみだ。
白い五弁の花びらに黄色いオシベは
エゴノキ に似ている。

2016.5.15しかしながら、つぼみの並び方や葉のつき方やビミョーに違う。


2016.5.15調べてみると、この木はどうやら「ウツギ」という木らしい。
ウツギの説明 :
枝先に円錐花序を多数だし、白色の花を多数下向きにつける。花弁は5個。長さ1~1.2cmの長楕円形~倒披針形、外側には星状毛が密生する。雄しべは10個。花弁よりやや短い。花糸の両側には狭い翼があり、上部は広がって、先端は歯牙状に鋭く突出する。花柱は3~4個、花弁とほぼ同長。萼筒は短い鐘形で長さ約2.5mm、10~14個の枝のある星状毛がある。萼片は5個、長さ2~2.5mmの卵状三角形。ともに灰白色を帯びる。花柄は長さ2~4mm。萼、花柄、花序の軸には星状毛が密生する。
(
松江の花図鑑 から引用)
私にとってはむつかしい説明だ。
植物の説明は、どれを見てもこのようにむつかしい。
植物の専門用語を使う関係上し方がないのだろーけどね。
2016.5.15
けさ、
京都御苑の道端の石の間際から
目の覚めるようなキレーなピンクの花 が咲こうとしていた。
ムラサキカタバミだ。
よくは分からないが、朝早いとこんな状態で、これから花が開くのではないか。

2016.5.15 8:45 AMこのような
咲く前の状態 もなかなか美しい。

2016.5.15葉っぱの緑、
顎のキミドリとの組み合わせも美しい。

2016.5.15けさはこの花のおかげで
清々しい気分 に
浸れた。
2016.5.15
御苑内の東北部、石薬師御門の西側にニシキギの群生林がある。

2016.5.7そろそろ花が咲く頃かな、と先日から気にしていた。

2016.5.7どうも咲いているみたいだ。
↓
2016.5.7しかし どうも今年の花はハッキリしない。
カメラが悪いのか、花の最盛期を逃したのか、よく分からない。
でも、一応は咲いていた。

2016.5.7
2016.5.7
苑内を歩いていたら青
臭いにおいがしてきた。
まわりを見渡すと、秋になると食べられる
実がなるスダジイ の木に 数珠(じゅず) のようなものが 鈴なり だった。
うーん、どうもこれから
臭ってくるみたいだった。

2016.5.7 15:15 PMこりゃ 花じゃないか?
↓
2016.5.7近づいてみると 花らしきものが見える。
↓
2016.5.7さらに ぐーっと 近づいてみると 数珠(たま) がはじけて しぶきが飛び散ったような花が見えた。
↓多分オシベだろう。

2016.5.7どれがメシベでどれがオシベか シロウトにはよく分からないが、これが秋には大きな実をつけてくれるんだ。( ⇒
実がなったときのようす )
これが、大きく茂ったスダジイの きょうの全景。
↓
2016.5.7
2016.5.7
京都御苑の四季の中でいまが一番野草の花がにぎやかに咲きそろう時期だ。
きょうはそんな野草たちの様子をレポートするシリーズ、第6回目。
まずは、ヒナギキョウ(雛桔梗)。
ヒナギキョウの花が咲く時期は、ウェブサイトには「4~9月」「5~10月」「7~9月」といろいろ書かれている。
しかし、これまで京都御苑でみたのは、8月下旬~9月上旬だった。
だから、京都御苑ではその頃見られるんだろうと思っていた。
きょう、苑内の閑院宮邸跡の前にヒナギキョウが咲いていた。
いま、5月だ。


2016.5.7---------------------------次は とても小さな花で、草の名前がわからない。
↓
2016.5.7葉っぱのデザインや花の形からホトケノザみたいだ。
しかし、ホトケノザはふつう 葉っぱから上に飛び出してきて ムラサキ色 の花だが、これはチョコンとして白い。
↓図鑑にある 『ヒメオドリコソウ(姫踊子草)』 というのにも似ている気がする。

ヒメオドリコソウか? 2016.5.7---------------------------きょうの最後も、なんという草なのか名前がわからない。
御苑内の清和御門内の草地に、ボーボーと生えていた。
↓
2016.5.7色・形とも 典型的な 『雑草』 の風貌で、あまり キレー とは言い難い。

2016.5.7近づいてよく見ると、花なのか種なのかよく分からないのが
縦に並んでついている。
さわってみたら、柔らかいので花の様でもある。


スイバ? 2016.5.7念のため葉っぱのつきかたもカメラに収めた。
細い葉が茎をだくようについている。

2016.5.7ウチに帰って調べたら、スイバ(酸葉)という草らしかった。
一応そうしておく。
2016.5.7
ことしも 杜若(カキツバタ) が咲く季節となった。

2016.5.7いま ちょうど見ごろのようだ。
独特のムラサキと、葉の緑が目にやさしい。
都会の昼間なのに 辺りは静寂につつまれていた。

2016.5.7杜若(カキツバタ) は古来より
『いずれ あやめか かきつばた(何れ菖蒲か杜若)』 と
囃されるように、似ているものの例えに言われる。
尤も、正しい意味は「どちらも優れていて、(優劣がつけにくくて) 選択に迷うことのたとえ」で、単に、似ているだけのたとえではないそうだ。
その上、アヤメ、カキツバタの他に ショウブ(漢字は菖蒲) も加わり 三つ巴となって紛らわしい。
その中で、水辺に咲くのはカキツバタだそうだ。
2016.5.7---------------------------追記 2016.5.15上でレポートしたとき(2016.5.7)から1週間が経った。
けさ、同じカキツバタを覗いてみたら、あのときより花がたくさん咲いていて見ごたえがあった。
きょうは5月15日で、京都御苑は「葵祭」の「路頭の儀」の出発地なので、とてもにぎわっていたが、しかしこの辺りは別世界で いつもの 静寂につつまれていた。

こちらは1週間後、けさ 2016.5.15 08:40 AM
2016.5.152016.5.15
5月になった。
京都御苑は 四季の中でいまが一番野草の花がにぎやかに咲きそろう時期だ。
苑内のある一角では「ハルジオン」「ウマノアシガタ」「オオジシバリ」が均等に混ざって咲き競っていた。

2016.5.3※ 肉眼では見分けがつくのだが、オオジシバリ は花が小さいので、このように1枚の写真に収めると、オオジシバリ は目立たなくなってしまう。
2016.5.3
5月になった。
京都御苑は 四季の中でいまが一番野草の花がにぎやかに咲きそろう時期だ。
いろんな野草を見ることができる。
きょうはそんな野草たちの様子をレポートするシリーズ、第4回目。
まずは トウバナ。
ぐっと伸びた茎の上の方に、周りに
顎が密生している。
そして、その先に とっても小さい花がついている。
・・・ とはいっても、僅かだから まだ咲き始めのようだ。
だから 密生している顎が特徴で、よく目立つ。

2016.5.3花があまり小さいので、カメラに撮るのがむつかしい。
白に、僅か赤紫がかった色が見える。

2016.5.3名前がわからないので、ウチに帰って調べたら トウバナ という花だそうだ。
下から上へ 『塔』 のように積み重なって咲くのが名前の由来だそうだ。
---------------------------次は オヤブジラミ。
少し前から 苑内で咲いているのをみかけるようになった。
・・・ とはいっても、僅かだから まだ咲き始めのようだ。
この場所では密生して繁っていた。

2016.5.3毛むくじゃらの虫みたいなものがあって、その先に白い花をつけるようだ。


2016.5.3かつて、このブログで、
毛むくじゃらの虫みたいなものがシラミ(虱)に似ているから、オヤブジラミというのではないかと思うが、
シラミって見たことないが、もっと小さい虫のはずだから、この虱は大きい。
だから、薮に生えている大(おお)きいシラミの意味で「オオ ヤブジラミ」かと思ったら、大(おお)じゃなくて雄(お)だという。
と書いたことがある。(
こちら、2014.5.12)


2016.5.3まぁ、あまりありがたい名前ではなさそうだ。
2016.5.3
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