京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

ヘクソカズラ

なにげなしにぶらついていたら、ヘクソカズラの花が咲いていた。
ほとんど目立たない。
去年見たのと同じ場所だ。
多年草なんだろう。
生きながらえて ことしも咲いてくれた。
そういう私も去年から1年生きながらえてきたわけだが・・・

へぇー、もう咲いてる。早いなぁ・・・

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2016.7.23 09:00 AM

でも、まだ咲き始めみたいで、あんまりたくさんは咲いていない。

去年「ヘクソカズラが(よく)咲いている」とレポートしたのは 8月16日 だった。
きょうは7月23日だから ひとつき近くも早い。

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2016.7.23


撮影地点=地図
2016.7.23










サルスベリ

去年、サルスベリの花のつきがよくなかったので、今年はよく咲くだろうと期待しているが、なかなか咲かない。
ツボミすらない木も多い。
今年もダメかな・・・ と思っていたら、1~2本、ここ数日前からやっと咲き始めた。
下の写真は、御苑の中で一番よく咲いているサルスベリの木だ。

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2016.7.23 08:30 AM

まだ咲き始めなので、ツボミもたくさんある。
この木は楽しみだ。

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2016.7.23

写真を撮っていたら大きな蜂(はち)がブンブンという音を立てて何匹もやってきた。
ちょっと恐ろしい気がしたが、好奇心のほうが強くて、何という蜂かあとで調べようと思ってカメラで蜂を追った。
しかし、蜂は花に一瞬止まるが、羽ばたきは止めないでスグ別のの花に移っていく。
とてもあわただしい。
あれで蜜を吸えているのかと思う。
やっとかろうじて撮れたのがこの写真。

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2016.7.23

さてこの蜂の名前は・・・?

サルスベリにやってくる蜂類には、トラマルハナバチ、ハナアブ、クマバチなどがいるらしい。
写真と図鑑と照合したところ、どうやら この蜂は 『クマバチ』 らしいとわかった。

以下、Wikipedia からの引用:

【クマバチ】 体が大きく、羽音の印象が強烈なために、獰猛(どうもう)な種類として扱われることが多いが、性質はきわめて温厚である。ひたすら花を求めて飛び回り、人間にはほとんど関心を示さない。オスは比較的行動的であるが、針が無いため刺すことはない。
メスには針はあるが、巣に近づいたり、脅かしたりしなければ刺さない。たとえ刺されても重症に至ることは少ない。


胸をなでおろした。

撮影地点=地図
2016.7.23










ワルナスビ

ワルナスビ | 京都御苑きょう御苑を歩いていたら、去年と同じところにワルナスビの花が咲いていた。
去年は8月1日だったから、ほぼ同時期と言っていいだろう。

ワルナスビ
2016.7.23 08:20 AM

去年にも書いたが、ワルナスビは雑草の中でも 相当嫌われているらしい。
だから、秋にはミニトマトみたいな()ができるらしいが、『それまでに刈り取られるので、()はあまり見られない・・・』 といわれている。
去年は花の咲いた後も生え続けていたので、ミニトマトみたいな実が見られるかな・・・ と期待していたが、やっぱり刈り取られてしまった。
さて、今年はどうか・・・

ワルナスビ
2016.7.23

花はバナナが5つに、マッチ棒1本である。
茎や葉柄にはしかりとトゲが生えていた。

撮影地点=地図
2016.7.23











キンミズヒキ

ことしも キンミズヒキ(金水引)が咲く季節となった。
けさ散歩していたら、夏草が生い茂る中に、穂を伸ばして黄色い花をつけていた。

キンミズヒキ
2016.7.18 06:20 AM

黄色い5弁の花びらに、雄しべがたくさんついている。

秋になったら「くっつきむし」になる草だ。
下の方には、早くも「くっつきむし」が出来かかっていた。

キンミズヒキ
2016.7.18


撮影地点=地図
2016.7.18













ヤブラン

けさ散歩していたら ヤブラン(藪蘭)が目に留まった。
一瞬、咲いているのかと思ったが、よく見れば(つぼみ)だった。


2016.7.14 06:25 AM

それにしてもまだ7月だ。
ヤブランは秋の花との印象を持っている。
1週間ほど前は、このような蕾 (学問的には『花茎』というらしい) は見かけなかったように思う。

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2016.7.14

へぇー
自然はもう 「秋」 なのか ・・・ と感心した。

撮影地点=地図
2016.7.14












ツユクサ

ツユクサの花の咲くころになった。

けさ散歩していたら、鮮やかな青い花が目についた。


2016.7.10 06:30 AM

前夜来の雨に濡れて、文字どおり『露』草になっていた。

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2016.7.10

いつものことながら 複雑な形をした花だ。

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2016.7.10


撮影地点=地図
2016.7.10










ボダイジュ (2)

きのう 日曜日 意図しなかったが加古川の鶴林寺(かくりんじ)に行く機会があった。
聖徳太子ゆかりの古刹で、国宝建造物もあり、かねてから 一度訪れたいものと思っていたのが偶然に実現したのだった。

鶴林寺で貰ったパンフレット
鶴林寺でもらった境内の見取り図
本堂に向かって左に菩提樹、右に沙羅双樹が植えられている

パンフレットから菩提樹を拡大国宝の本堂前の左右にお釈迦さんゆかりの樹、左に菩提樹、右に沙羅双樹が植えられていた。

沙羅双樹(夏椿)はもう終わっていたが、菩提樹には面白い形で「()」がぶら下がっていた。
枝ぶりが低いので、実のなっているようすが目の前でよく見えた。

笹のように細長い葉っぱの真ん中辺から実がぶらさがっている。
人から 「竹とんぼの形をしている」 と聞いていたがイメージ出来かねていた。
なーるほど、こういう形をしているのか ・・・

菩提樹は 御苑にも1本ある。
先日、花の咲いているところに行ったが、花がポロポロ落ちて不審に思っていた。( こちら

そこで、けさ御苑の菩提樹は その後 どんな様子になってるか 見に行った。

ボダイジュ
2016.7.4 07:00 AM

おお、成ってる 成ってる !!

ボダイジュ
2016.7.4

「竹とんぼの形」 ってのは このことだったのか。
あまりふさわしい表現とは言い難いが、納得できた。

撮影地点=地図
2016.7.4










ヤマブキ

満開の山吹、2016.4.11ヤマブキといえば春に咲く黄色い花で、これを「山吹色」とかいうらしい。
色弱の私にとっては 黄色は とても目につき易く、親しい植物だ。

【写真、右】 満開のころの山吹、今年の春

ところが、ヤマブキは春だけでなく、夏にもう一度咲くらしい。
私はこれまで、夏に咲くのは 「狂い咲き」 だと思っていたが、これが ヤマブキ の特徴らしい。

けさも通りかかったら、わりかたたくさん咲いていたので思わず立ち止まった。

ヤマブキ
2016.7.4 06:20 AM

すると、そこに通りかかった女性が私に 「もう終わりですね」 と声をかけて通り過ぎていった。
たしかにここひとつきほど、1つ2つ咲いていた。

でも、これだけまとまって “季節外れに” 咲いているのは珍しい。

ヤマブキ
2016.7.4

「もう終わり」 なのか、近くには花びらが散っていた。

ヤマブキ
2016.7.4


撮影地点=地図
2016.7.4










ハンゲショウ

京都御苑(きょうとぎょえん)内に、ビオトープとして普段は非公開となっている 『トンボ池』 がある。
その 『トンボ池』 が公開になったので見にいった。

池のほとりのハンゲショウ(半夏生)の葉が白い色に変わり、見ごろだった。
触ったら指に白い粉がつくような感じだ。


2016.7.2 11:20 AM

暦には 半夏生 という日があって、夏至から数えて11日目で、大体7月2日頃だという。
ちょうどきょうが 半夏生 だ。
そんな日に 『トンボ池』 が公開になったのは 偶然の一致か。

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2016.7.2

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2016.7.2

そういえば、私が初めて 半夏生 を鑑賞したのは 京都の建仁寺の塔頭(たっちゅう)両 足 院(りょうそくいん)」だったが、あそこは手入れが行き届いていてキレイだった。 【⇒ こちら
一方こちらの 半夏生 は 一帯がビオトープなので、野生の趣だ。

トンボ池
2016.7.2








ヤブミョウガ

きょうから7月。
ヤブミョウガ が咲き始めた。

ヤブミョウガ
2016.7.1 06:10 AM

繁殖力が旺盛なのか、御苑内のあちこちで群生している。

ヤブミョウガ
2016.7.1


撮影地点=地図
2016.7.1











タシロラン

きょうから7月。
そろそろ タシロラン の咲くころかと見計らって行ってみた。

おお、あるある。


2016.7.1 05:50 AM 早朝の曇天なので暗い

4本出ている。 分かり易いように丸印をつけたのが下。

tashiro_ran_027b.jpg
2016.7.1

しかし、例年に比べて元気がなくしおれている。

tashiro_ran_028.jpg
2016.7.1

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2016.7.1

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2016.7.1

時計を見たら、朝5時55分。
朝早いので、タシロランが まだ目を覚ましていないのか。
それとも、きょうが咲き始めで、これから元気よくなるのか ・・・
よくわからない。

ここのところ梅雨で、よく降っている。
だから、地面は適度の湿り気があるのか。
ちかくにはキノコも出てきていた。

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2016.7.1


2016.7.1