京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

枝垂桜 (1) 近衛邸跡

京都御苑(きょうとぎょえん)で最初に咲く桜、近衛邸跡入口にある枝垂桜(糸桜)がついに咲いた。
今年は咲くのが遅かった。

まだ五分咲き程度かと思われるが、多くの人が詰めかけていた。

近衛邸の枝垂桜
2017.3.30 13:30 PM

通路をちょうど覆いかぶさるように咲いている。
その花の下を通れる。

近衛邸の枝垂桜
2017.3.30

こちらが桜の花のアップ。

近衛邸の枝垂桜
2017.3.30

京都市内の桜の名所はソメイヨシノやヤマザクラが多いせいか、新聞の花だよりはいずこも「つぼみ」だ。

撮影地点=地図
2017.3.30










トサミズキ

トサミズキが咲くころなので気にしていた。
先日見に行ったら、今年は例年より遅れていたのか、全然咲く素振りを見せていなかった。

ところが、きょうは咲いていた。
でもまだ咲き始めのようだ。

トサミズキ
2017.3.30 13:00 PM

人のよく通る道端にあるが、立ち止まってみる人は少ない。
たまに立ち止まっても無言で立ち去るか、「何という花やろ ・・・」とつぶやいて通り過ぎる程度だ。

トサミズキ
2017.3.30

花は結構おもしろい形をしてるんだけど ・・・

撮影地点=地図
2017.3.30










白木蓮

京都御苑で名物の 『白木蓮』 が見ごろになっていた。
2~3日前はまだ2~3分咲き位だったのが、暖かくなって急に咲きだしたようだ。

白木蓮
2017.3.30 12:50 PM

こちらは2か月前の様子。

桃の花
こちらは2か月前、2017.1.28 11:50 AM

上の方は白い花満載だ。
隣にいた人が 「ドローンで撮ったらきれいやろな」 とつぶやいていた。

白木蓮
2017.3.30

ただ、下の方は花のつき方が少なくさびしかった。

白木蓮
2017.3.30

また、周りの人に聞いたら 「つぼみがあるからこれから咲くんやないですか 」 と。
樹の上の方は日当たりがいいから早く咲いたんだろうか。

でも、このつぼみは 「花芽」 じゃなくて 「葉芽」 のような気がするが ・・・。

撮影地点=地図
2017.3.30







桃の花、見ごろ

かねてから赤い蕾を見て、どんな花が咲くんだろと待っていた桃の木。
満開ではないが、見ごろになっていた。

モモの花
2017.3.29 12:30 PM

1週間前(2017.3.20、10:40 AM)の状態艶(あで)やかな濃いピンクの花だ。
桃色というのはこういうなのを指すんだろうか。

1週間前 2017.3.20 の様子は、コレ

あたたかい日差しの下(もと)、多くの人が繰り出していた。
桃林全体を遠くから眺めると、赤や白が咲き乱れてちょうど見ごろである。
そんな中で、この赤い花の木は やっぱりよく目立つので一番人気があるようだ。( 一番右の木)

モモの花
2017.3.29 12:30 PM

モモの花
2017.3.29

撮影地点=地図
2017.3.29










ムラサキサギゴケ

御苑を歩いていたら、小さいムラサキ色の花が咲いていた。
おやっ ! ムラサキサギゴケ だっ !!

ムラサキサギゴケ
2017.3.29 12:10 PM

ああ、春だなぁ ・・・
まだ 『群落』 というほども咲いていないが、暖かい日差しを受けて一斉に咲きだしたみたいだ。

ムラサキサギゴケ
2017.3.29

ムラサキサギゴケ
2017.3.29

いつ見ても、鮮やかな色と面白い形に感心する。

ムラサキサギゴケ
2017.3.29


撮影地点=地図
2017.3.29











オガタマノキの花

京都御苑の建礼門の向かいに大きなオガタマノキがある。
この写真ではよく分からないが、エノキ(榎)と合体している。
左がオガタマノキだ。

オガタマノキ
2017.3.29 12:00 PM

さて、そのオガタマノキに花が咲き始めた。
ずーっとつぼみを固く閉じていたのが、やっと開いた。
でもご覧のとおり、つぼみもまだたくさんある。

オガタマノキの花
2017.3.29

なかなか清楚な花である。

オガタマノキの花
2017.3.29

そしてわずかに赤紫色がついているのが可愛らしい。

オガタマノキの花
2017.3.29


撮影地点=地図
2017.3.29







三色の桃の花

桃の花がよく咲いていた。
去年(2016.3.24) もレポートした 『三色そろった桃の花』 だ。
よく咲いたといっても、つぼみもあるので七分咲き程度か。

三色そろった桃の花
2017.3.27 14:30 PM

花に吸い寄せられるように、次々と人が寄ってくる。

桃の花
2017.3.27

赤(濃いピンク)、ピンク、白の競演だ。

桃の花
こちらはピンク

桃の花
そしてこちらは白

桃の花
最後は赤

外人が子供に 「チェリー」 と教えていたが、「これはチェリー(サクラの花)と違うよ」 と教えてあげたかった。
でも、桃の花は英語でなんというのか、まさか「ピーチ」じゃあるまいし、分からないから気おくれして声を掛けなかった。
しばらくして、桃は momo でいいんだろうと思ったが、時すでに遅し。もうその外人はいなかった。

撮影地点=地図
2017.3.27










アセビ(馬酔木) (2)

アセビ(馬酔木)の白い花が咲き乱れていた。

アセビの花
2017.3.20 10:50 AM

重いばかりに垂れさがっている。
白いと思っていた花も、近づくとピンクがかってくる。

アセビの花
2017.3.20

満開である。

アセビの花
2017.3.20

こちらは上から見たところ。

アセビの花
2017.3.20

このきれいな花だが、毒があって、食べると下痢したり、もっとひどいときには神経が麻痺したりするらしい。
花に限らず、葉っぱや茎も毒があるらしい。
食べると「酔ったように」フラフラになるから「馬酔木」と書くらしいが、別にどんな動物でもいいと思うがなぜ「馬」なのか、これは解明されていないようだ。(笑)

撮影地点=地図
2017.3.20










桃の蕾 (2)

『桃の(つぼみ)が膨らんできた 』 とレポートしたのは約1か月前。

そのときの蕾の様子。

桃の蕾
約1か月前(2017.2.18 10:50 AM)

きょう見たら 間もなく咲きそうに だいぶ膨らんでいた。

桃の蕾
きょう 2017.3.20 10:40 AM の様子


撮影地点=地図
2017.3.20










マンサク (2)

約3週間前 (2017.2.25) の状態きのうは彼岸の中日だ。

先月 (2017.2.25) に、咲き始たマンサク

きょうは 木いっぱいに 黄色い花が よく咲いていた。

でも、黄色かった色が 少々あせていた。
経日変化のせいだろうか。

マンサクの花
2017.3.20 10:00 AM

マンサクの花
2017.3.20

しかも、咲き始めのころは花びらがかんな屑のように縮れていて新鮮な感じだったが、きょうは伸びきって少々疲れた様子だった。

マンサクの花
2017.3.20

撮影地点=地図
2017.3.20










梅、満開

梅林の梅はいま満開だ。
ちょうど日曜日で、気温も上がっておだやかな日和となったため、人出が多かった。

梅林の梅、満開
2017.3.19 12:45 PM

梅林の梅、満開
2017.3.19

いわゆる梅見の名所と異なり、京都御苑は「人出が多い」と言ってもこの程度。
もったいない。

撮影地点=梅林
2017.3.19












黒木の梅

けさの地元「京都新聞」の梅だよりでは、京都御苑の梅は「満開」(3月14日現在、JR西日本調べ)と報じている。

先日(2017.2.25) 真っ赤なツボミが大きく膨らんでいた 銘木、『黒木(くろき)の梅』 だが、どんな様子か見に行った。
遠くから見ると、木全体が真っ赤に見えた。

黒木の梅
2017.3.15 14:35 PM

しかし、近づいて、日の光の当る方から見ると なんか まばら(●●●) な感じだ。
毎年写真を撮りに来ているというオジサンは 「ことし (の黒木の梅) は元気がないなぁ」 とこぼしていた。

つぼみもあるから、<七分咲き>と言ったところか。
ということは、これからまだ咲くんだろうが、でも 蕾 のまったくない枝もあり、このオジサンの観察もあながち間違ってはいないようだ。

黒木の梅
2017.3.15 14:55 PM

しばらくすると、着物姿のお姉さん達がやってきて、彩りを添えた。
きょうは冷たい北風がけっこう強く吹いていたが、『黒木の梅』 はやはり有名な木だけあって、次から次へとカメラを持った人がやってくる。

黒木の梅
2017.3.15

寒風の中で、(あで)やかに咲いていた。

黒木の梅
2017.3.15

撮影地点=地図
2017.3.15










ジンチョウゲ, 沈丁花

ジンチョウゲ(沈丁花)が咲き始めた。
近づくと おなじみのいい香りがする。

ジンチョウゲ, 沈丁花
2017.3.11 12:30 PM

ジンチョウゲ, 沈丁花
2017.3.11

4枚の花びらがある花はいい匂いがする、と京都御苑で時々みかける S さんが言ってたように、この花は花びらが4枚だ。
「なるほどぉ !」

ささかやに咲いているせいか、この花に気づく人は少ないようだった。

撮影地点=地図
2017.3.11










アセビ(馬酔木)

毎年いまごろに咲きだす アセビ(馬酔木) の花。
先日からときどき覗いていたが今年は開花が遅れているようだった。
これはきょうの様子。
まぁ、3分~4分咲き程度だ。

アセビ(馬酔木)
2017.3.5 12:05 PM

これは、比較的よく咲いている部分。

アセビ(馬酔木)
2017.3.5

ピンクのかわいい花をつけていた。

アセビ(馬酔木)
2017.3.5

撮影地点=地図
2017.3.5










ツバキキンカクチャワンタケ

梅林で「思いのまま」という梅の木を見ていたら、20~30人の一団がやってきた。
キノコ研究会だそうだ。

一団が通り過ぎたあと、地面を覗き込んでいる人がいたので、何かありますかと声を掛けてみた。

ツバキキンカクチャワンタケ
2017.3.5 10:55 AM

「ツバキキンカクチャワンタケ」だという。

あぁ あれか !
以前、御苑の自然教室で聞いたことがある。 ⇒ こちら(2013.4.21)

そこには椿の木が植わっていた。
去年の春に咲いてポタリと落ちた椿の花(花序(かじょ))が腐って、そこから発生したキノコだ。

ツバキキンカクチャワンタケ
2017.3.5

漢字では「椿 菌核 茶碗 茸」と書く。
文字どおり椿の花についた菌を核にして茶碗のような形になった茸、という訳だ。
花はこうして菌(キノコ)のお陰で朽ちて土に返るという。
キノコ(茸)は大地の掃除屋さんだ、と聞いたことがあった。

撮影地点=地図
2017.3.5









思いのまま

梅林の「思いのまま」が咲き始めた。
1本の木に白とピンクの2色の花が混じる品種だ。

思いのまま(梅)
2017.3.5 10:40 AM

全体でいうと2~3分咲きといったところだが、珍しいせいか、一部の人には注目されている。

思いのまま(梅)
2017.3.5

枝ごとに咲き分けているが、中には、ひとつの花でピンクと白に分かれているのがあった。
この写真のちょうど真ん中に写っている花で、左がピンクで、右が白い。

思いのまま(梅)
2017.3.5

その花をクローズアップしたのがこちら。
私のデジカメは望遠がたった「光学4倍」なので、このくらいしか撮れない。

思いのまま(梅)クローズアップ
2017.3.5

ちょうど隣に望遠レンズつきの上等の一眼レフを持った人も、私の隣でこの花を狙っていた。
「これの梅は<思いのまま>といいますが、<源平>ともいいます」と私に解説してくれた。
へぇー、<源平>かぁ、
初めて聞く名前だ。

私が「赤が平家で白は源氏といったところですか・・・」と返したところ、こんどはその男性が「あ、そうですか、知らなかったですが案外それにちなんだ名前かも分からないですね」と返してくれた。

撮影地点=地図
2017.3.5