京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

ツガ

木に黒い松かさのようなものがぶら下がっている。
ツガ(栂)の木だ。
しかしよく見ると、浅緑色の()もたくさんなってるではないか。

ツガの球果
2017.5.29 16:20 PM

ツガの球果
2017.5.29 16:20 PM

2014.11.8 撮影そうだ、以前このブログで 『球果』 としてレポートしたあれだ。 (2014.11.8)

そのときは 「若い色をしているので、 になって実ったもののようだ」 と書いた。
しかし、きょうの 球果 は更に若い色をしている。
・・・ ということは、球果 は(秋ではなくて)どうやら に実るみたいだ。

じゃぁ、あの<黒い松かさみたいなの>は2年がかりでできるのだろうか。
わからない。

ツガの球果
ツガの球果
2017.5.29 こちらはきょう

撮影地点=地図
2017.5.29








ソヨゴ

hana_432.jpgこれまで見たことのない花が咲く木があった。
白い小さい花で、真ん中に黄緑のまあるいモノがある。

小さいこどもが「花」の絵を書いたらこんな花になるだろう。
つまり、典型的な「花」の形だ。

真ん中に黄緑のまあるいモノは、雌しべの「子房」に違いない。
長い花柄の先に可憐に咲く風情は愛らしい。

ソヨゴの雌花
2017.5.29

ウチに帰って調べたらすぐわかった。
「ソヨゴ」という木で、ソヨゴは雌雄異株で、これは雌花(めばな)だそうだ。
なお、花びらは4枚ないし5枚と定まらないらしい。
雄しべらしいモノがちょっと見えるが、雌花の雄しべは「退化している」のだそうだ。

さらに、解説には以下のように書いてあった。
『ソヨゴは漢字で「冬青」と書きますが、文字どおり冬でも美しい濃い緑の葉が魅力です』
『秋には葉っぱの上に赤い果実がのっかるようにまばらにつき、その様子はかわいいです』
『オスの木(雌株)もメスの木(雌株)も花は咲きますが、当然ながら果実がつくのは雌株だけで、近くに雄株がなかったら果実はできません』


御苑で ソヨゴ を見たのは初めてだった。

ソヨゴの雌花
2017.5.29

撮影地点=地図
2017.5.29









ヤマボウシ咲く

ヤマボウシ(山法師)が咲いていた。
初夏の一服の清涼剤。

ヤマボウシ(山法師)
2017.5.29 14:30 PM

ただし、花は高いところにつくので、下からは見えない。
この写真はカメラを高く掲げて撮った写真で、ふつうこうは見えない。

ヤマボウシ(山法師)
2017.5.29


撮影地点=地図
2017.5.29










イチイガシ 垂れる花と新葉

イチイガシ(一位樫)の巨木が2本ある。
5月の末に花が咲くと聞いていたので近づいてみた。 ( 👇 )

イチイガシ(一位樫)
2017.5.29 14:10 PM

紐のようなモノがたくさんぶら下がっている。
カシの木の花はみんなこんなような様子だ。

イチイガシ(一位樫)
2017.5.29

花が垂れるだけでなく、葉っぱも垂れている。 ( 👆 👇 )
垂れている葉っぱは、新しく生えてきた葉っぱみたいだ。

イチイガシ(一位樫)
2017.5.29

こちらは花のアップ。 ( 👇 )
ぜんぶ(つぼみ)みたいに見える。

イチイガシ(一位樫)
2017.5.29

しかし、上を見上げたら、風の吹くたびに、この紐みたいなのが木の上の方からハラハラ落ちてきていた。
落ちてきている、ということは 〔この紐 (=花)〕 は咲き終わった、ということなんだろう。

イチイガシ(一位樫)
2017.5.29

これは、足元に落ちてきたのを何本か拾って手の上に載せたところ。 ( 👆 )

撮影地点=地図
2017.5.29







ハコネウツギ

1週間ほど前から咲き始めた 『ハコネウツギ(箱根空木)』 だが、花の赤みがずいぶん増していた。

ハコネウツギ
2017.5.28 12:30 PM

もう暗紅色だ。
日が経つにつれて色が濃くなるのが面白い。

ハコネウツギ
2017.5.28

それに、新鮮な緑の葉っぱとの対比もキレーだ。

ハコネウツギ
2017.5.28


撮影地点=地図
2017.5.28








ハゼノキの雄花

何の木か分からないが、花が咲いていた。

ハゼノキ(櫨の木)
2017.5.26 10:40 AM

10メートルかそれ以上あるかと思われる背の高い木だ。
でも、花はとっても小さくて地味だ。

ハゼノキ(櫨の木)
2017.5.26

とはいうものの、近くによって見ると、その花から 雄しべらしいものが放射状に派手に飛び出していて、それが群れになっているので結構派手に咲いている。
数えたら5本あり、(やく)も結構大きい。

ハゼノキ(櫨の木)
2017.5.26

調べてみたら、どうやらこれは 『ハゼノキ(櫨の木)』 らしい。

ハゼノキは雌雄別株だそうだ。
そして、このように花弁がそり返って雄しべが5本飛び出しているのは雄株(おすかぶ)雄花(おばな)だそうだ。

ふーん、雌雄別株で、この木(株)が雄株だということは、()がならないんだろう。
銀杏みたいなもんか。

かつて、別のハゼノキで、実のなっているのを撮ったことがあったが、あれは雌株ということになるんだなぁ。

撮影地点=地図
2017.5.26







クロガネモチ

クロガネモチの実、2015.10.24秋になったら真っ赤な()をつける 『クロガネモチ(黒鉄黐)』 。
これはおとゝし 10月の様子だ。
緑の葉っぱに 真っ赤な実が陽に映えて美しい。
これじゃ、小鳥もすぐ見つけてくれることだろう。

ことしも そろそろ花が咲くころだろう と思って気にしていた。
おお、咲いてる。

クロガネモチ(黒鉄黐)
2017.5.26 10:30 AM

とはいうものの、花は小さいし、実の鮮やかな赤に比べると 地味だ。
白っぽい花びら(花弁)が 真ん中の 大きくて黄色いモノを取り囲んでいる。
ただ、固まって咲いているからそれなりのモノではあるが。

クロガネモチ(黒鉄黐)
2017.5.26

真ん中の 大きくて プリン(●●●) みたいな形の 黄色いモノ ・・・ これが雌しべの中心で「子房」、つまり、赤い実のモトらしい。

プリン を取り巻く赤い王冠みたいなのが雄しべだろうか。
一見地味な花も こうしてよく見ると面白い。

クロガネモチ(黒鉄黐)の花のアップ
2017.5.26

こちらはクロガネモチの全景。

クロガネモチ(黒鉄黐)全景
2017.5.26

ところで、図鑑の解説では 「クロガネモチは雌雄異株」 「赤い実がなるのは雌株」 とある。
銀杏みたいなもんか。

撮影地点=地図
2017.5.26












ヤハズエンドウ

『ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)』 (カラスノエンドウ(烏野豌豆)) に豆ができていた。

ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
2017.5.22 06:40 AM

先日(2016.5.1)、或る女性が 「()の殻を吹いたらピーピー鳴る」 と言っていたアレではないか。
あのときは花がよく咲いていたのに あれからたった3週間。
もうこんな実ができていたのだった。

ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
2017.5.22

ひとつ手にとって、(さや)の中の豆を全部だしてはみたものの、どうして吹いたらピーピー鳴るのか分からなかった。

撮影地点=地図
2017.5.22









 

ガマズミ

『ガマズミ(蒲染)』 の花が咲いていた。

ガマズミ(蒲染)
2017.5.22 06:20 AM

去年のブログを見れば5月21日だった。 ( こちら(2016.5.21)
ちょうど1年前だ。
ことしは桜が1週間ほど遅れたが、ガマズミの暦は正確だった。

ガマズミ(蒲染)
2017.5.22

ガマズミ(蒲染)
2017.5.22

その去年のブログを見ていたら 『秋には赤い実がなるそうだが』 と書いてあった。
ガマズミのことはすっかり忘れていた。
まだ見たことがない。

撮影地点=地図
2017.5.22








ヒメジョオンの季節

春から夏にかけて野菊のような雑草をよく見かける。
春先は 「ハルジオン(春紫菀)」、そして初夏からは 「ヒメジョオン (姫女苑)」 だ。
両者は見たところとてもよく似ているので知られている。

けさ京都御苑(きょうとぎょえん)を歩いていたら、ちょっと紫ががった花(咲きかけているところ)があった。

ヒメジョオン (姫女苑)
2017.5.22 06:10 AM

朝早いのでまだ咲ききっていないが、咲く前は淡い紫で、この後咲くと白くなるらしい。

ヒメジョオン (姫女苑)
2017.5.22

初夏から咲き始める 「ヒメジョオン (姫女苑)」 だ。

両者の見分け方は、茎の中が空洞なら ハルジオン(春紫菀)、茎の中に白い綿のようなものが詰まっていたら ヒメジョオン (姫女苑)だという。
そこで一応念のため茎を切ってみたら、中に白いものが詰まっていた。
これで 「ヒメジョオン」 間違いなし、だ。

ヒメジョオン (姫女苑)
2017.5.22

ヒメジョオン (姫女苑)
2017.5.22

こちらは全景。
スックと背い高く伸びるのも 「ヒメジョオン 」の特徴らしい。

ヒメジョオン (姫女苑)
2017.5.22 06:10 AM

ヒメジョオン は春先に咲く ハルジオン とともに、最もポピュラーな『雑草』のひとつといっていいだろう。

もう5月も終わりなので ヒメジョオン が登場してきたという訳だ。

ところでインターネットで調べたら、ヒメジョオン は環境省が「要注意外来生物」に指定しているというし、日本生態学会というところが 「日本の侵略的外来種ワースト100」 に選んでいるらしい。

撮影地点=地図
2017.5.22









ウツギ

池のほとりで、池の上にまで張りだした枝に白い花が満開だった。
似たような花がいっぱいあるので、何という木か分からないが、とりあえず写真を撮った。

ウツギ(空木)の花
2017.5.20 10:10 AM

花の形を図鑑と照合すると、この木は 『ウツギ(空木)』 だそうだ。
白い花なので お色気 はないが、これだけにぎやかに咲くと見ごたえがある。

ウツギ(空木)の花
2017.5.20

図鑑には
    雄しべは10個。花弁よりやや短い。
    雌しべは3〜4個、花弁とほぼ同長。
と書いてある。

ウツギ(空木)の花
2017.5.20

図鑑には
    葉の縁には微細な鋸歯がある。
と書いてある。
鋸歯というよりもトゲ(刺)のように見える。

ウツギ(空木)の花
2017.5.20

図鑑には
    萼、花柄、花序の軸には星状毛が密生する。
と書いてある。
うーん、そこまではよく見えないなぁ。

ウツギ(空木)の花
2017.5.20


撮影地点=地図
2017.5.20








センダン

センダン(栴檀)の花が咲いた。
京都御苑には何本かのセンダンがあるが、いちばん目につくのは清所門前の木だ。

高いところに咲いているので近くでは気づかないが、遠くから、例えば御所の見学を終えて清所門から出てきたときなどはすぐに気づく。

センダンの花
2017.5.19 11:10 AM

よく見れば『フジ(藤)』とは全く違うことがわかるが、葉っぱの感じが似ているせいか、見学を終えて御所から出てきた人は口々に「あ、フジかな」と声をあげていた。

センダンの花
2017.5.19

こちらはセンダン(栴檀)の木の全景。

センダンの花
2017.5.19

撮影地点=地図
2017.5.19









御霊祭

明治維新まで 天皇のおられた内裏(だいり)があった土地 (その場所はいまもそのままある) の産土神(うぶすなかみ)御霊(ごりょう)神社だそうだ。

昔、疫病(伝染病や食中毒)はたくさんの死者が出るため最も恐れられていたものの一つだった。
当時、疫病は非業の死を遂げた人の霊(御霊)のたたり(怨霊(おんりょう))と考えられていた。
平安遷都の前に非業の死を遂げた早良(さわら)親王の怨霊を鎮めるために、平安遷都の年(794年)に桓武天皇が創建された神社で、それゆえに 『御霊神社』 と呼ばれるようになった。

江戸時代、御霊神社のお祭り(御霊祭)の行列が内裏の朔平(さくへい)門を訪れ、そこで天皇や皇族方に神輿(みこし)をご覧いただいていが、明治になって天皇がおられなくなってからは祭の内裏訪問は途絶えていたという。
そして、平成21年(2009年、いまから8年前)に祭の行列の内裏巡行が復活したのだそうだ。

という話は聞いていたが、御霊祭の行列は見たことがなかった。
きょう5月18日は長い伝統のある御霊祭ということで、見に行った。

まず、剣鉾(けんぼこ)が 朔平門の手前にある 御門をくぐる。
剣鉾が大きいので倒しながら入っていく。

御霊祭の剣鉾が御門をくぐる
2017.5.18 17:02 PM

牛車(ぎっしゃ)のあと、3基 の神輿(みこし)も入っていく。
この神輿( )は3基のうちの2基め。北之御座・今出川口の神輿で、元和5年(1619年)に後水尾(みずのお)天皇が即位されたとき、不要となった先代の後陽成天皇の鳳輦(ほうれん)を下賜されて神輿にしたものだそうだ。

御霊祭の神輿が御門から入る
2017.5.18 17:33 PM

「ホイト ホイト」の掛け声に合わせて、神輿は御門から内裏の朔平門に向かう。

御霊祭の神輿が内裏に向かう
2017.5.18 17:37 PM

朔平門前に到着した3基の神輿。
いまは天皇は不在だが、祭文を奉じる。
もう6時近くで太陽が西に傾いているが、きょうは快晴で日差しはきつい。

神輿3基を内裏前に並べて祭文を奉じる
2017.5.18 17:45 PM

そして1基ずつ、天皇不在の朔平門前で神輿振りを行う。
晴天続きで乾いているため、砂ほこりが舞う。

朔平門まえで振るう御霊祭の神輿
2017.5.18 18:01 PM

神輿を振ることで、神輿に乗る神様(御霊)に清めていただき疫病を取り去る効果があるのだそうだ。
一緒に見ていた隣の人が解説してくれた。

祭の行列は再び鎮守地域の町を練り歩いて神社に戻って行った。

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後陽成天皇の鳳輦と聞いて、じゃぁ後陽成天皇はこの鳳輦に乗って聚楽第(じゅらくてい)に行幸されたのか。(天正16年(1588年)と天正20年(1592年)の2回)
そう思うと、400年以上昔のイベントが急に身近に感じられたのだった。

2017.5.18








初夏の雑草 (2)

『ニワゼキショウ(庭石菖)』 が群生して咲いていた。

先日(2017.5.7) 見たときは、付近に2~3本しかなかった。
なので、そのときは 「まだ咲き始めなのかもわからない」 と書いた。

ニワゼキショウ(庭石菖)
2017.5.18 12:40 PM

それからたった10日でこんなに繁殖した。
白い花の ニワゼキショウ もあった。

ニワゼキショウ(庭石菖)
2017.5.18

こちらは花のアップ。

ニワゼキショウ(庭石菖)
ニワゼキショウ(庭石菖)
2017.5.18

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その近くで 『マツバウンラン(松葉海蘭)』 が咲いていた。

マツバウンラン
2017.5.18 12:50 PM

先月(2017.4.27) に比べて、たくさんの()がなっていた。
あれから 花が続々と咲いた結果だと思う。

マツバウンラン
2017.5.18

まだ元気でどんどん咲いていきそうだ。

マツバウンラン
2017.5.18

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その近くで 『シロツメクサ (白詰草)』 が群生していた。
この頃、苑内でいちばん咲いているのはこの シロツメクサ と ハルジオン(春紫苑・春紫菀) という 白い花。

シロツメクサ
2017.5.18 13:00 PM

こういうところはけっこう人に踏みつけられていると思うが、それでも シロツメクサ は元気だ。

シロツメクサ
2017.5.18

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『カタバミ(片喰)』 もまた 御苑ではポピュラーな野草だ。

カタバミ(片喰)
2017.5.18 13:00 PM

カタバミは夜になると葉を閉じるという。
しおれたように閉じると葉が欠けたように見えるので 「片喰」。これが名前の由来だそうだ。

よく見れば、葉はやや閉じているように見える。
いまは真昼間。
これは「日照りが強いときは水分の蒸発を抑えるため葉を閉じる」のだそうだ。
きょうも京都は25℃を超えて夏日だから自衛しているのだろう。

カタバミ(片喰)
2017.5.18

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次は同じカタバミでも優美な紫色のカタバミ。
『ムラサキカタバミ(紫片喰)』 だ。
数からいえば、ムラサキカタバミははるかに少ない。

ムラサキカタバミ(紫片喰)
2017.5.18 13:20 PM
>
ムラサキカタバミ(紫片喰)
ムラサキカタバミ(紫片喰)
2017.5.18

このように、京都御苑はいま百花繚乱である。

撮影地点=地図
2017.5.18






トベラの花

トベラの花が咲いていた。

トベラの花
2017.5.18 12:20 PM

トベラの花
2017.5.18

トベラの花は、白い花に黄色いのが混じるのが特徴だ。

トベラの花
2017.5.18

トベラの花
2017.5.18


撮影地点=地図
2017.5.18









楠の花

クスノキの新緑が青空に映えていた。

クスノキ
2017.5.18 12:00 PM

もうそろ花が咲くころだろうなと思って近づいてみた。

クスノキ
2017.5.18

ちょうどタイミングよく咲いていた。
でも、あの黒っぽいのは咲き終わったんだろうか。

クスノキ
2017.5.18

クスノキ
2017.5.18

年1回咲くのだけれど、ちょうどタイミングよく見るのはむつかしい。

撮影地点=地図
2017.5.18










ハコネウツギ ?

けさ早く京都御苑を覗いてみたら、ハコネウツギ(箱根空木)が咲いていた。
 これまで この木はニシキウツギ(ニ色空木)だと思っていたが、ハコネウツギ が正しいらしい。
ウツギ(空木)という名の木はいろいろあるが、ハコネウツギの花は美しくて 私の好みだ。

ハコネウツギ ?
2017.5.18 06:50 AM

初夏の朝の日光は強烈でまぶしい。
やや日陰にある花の方がキレーに見える。

ハコネウツギ ?
2017.5.18

白と赤の2色の花が入り混じっている。
だから 『ニ色』 空木というのだろうと思っていたが、ハコネウツギも花は二色だ。
初夏に咲く爽やかな花で、私の好きな花のひとつだ。

ハコネウツギ ?
2017.5.18

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追記 
午後にもういちど見にきたら、赤い花の色が濃くなって、しおれ始めていた。。
ハコネウツギは 「いちにちばな」 なんだろうか。インターネットを調べてもその記述はなかった。

ハコネウツギ?
2017.5.18 12:30 PM


撮影地点=地図
2017.5.18










スダジイの花

苑内を歩いていたら青(くさ)いにおいがしてきた。
まわりを見渡すと、秋になると食べられる()がなるスダジイ の木に 花が咲いていた。
うーん、どうもこれから(にお)ってくるみたいだった。

スダジイの花
2017.5.13 15:30 PM

数珠(じゅず) のようなものが 鈴なり で、その珠が花火のようにはじけたような恰好をしている。 

数珠(=多分 (つぼみ)) がけっこう多いので、いま咲き始めたとこかと思われる。

スダジイの花
2017.5.13

スダジイの花
2017.5.13

どれがメシベでどれがオシベか シロウトにはよく分からないが、これが秋には大きな実をつけてくれるんだ。( ⇒ 実がなったときのようす

これが、大きく茂ったスダジイの きょうの全景。

スダジイの全景
2017.5.13


撮影地点=地図
2017.5.13










モミジの種

つい先日花が咲いたと思ったら、もう種ができていた。
早い。

モミジの種
2017.5.13 15:00 PM

種の羽根の部分が赤い。

モミジの種
2017.5.13

モミジの種
2017.5.13


撮影地点=地図
2017.5.13










杜若(カキツバタ)

杜若(カキツバタ)の咲く季節となった。
けさ訪れてみると、静かな池のほとりにひっそりと咲いていた。

杜若(カキツバタ)
2017.5.13 14:20 PM

池のほとりでは一人の男性が カワセミ の姿を捕えようと待ち構えていた。

私が杜若の写真を撮ったり、他の人とおしゃべりをしていたら、さっきの男性が手招きをする。
それでさっそく行ってみたら 「いま カワセミがいたよ」 という。
撮れたての写真を(カメラのモニターで)見せてもらった。

撮影地点=地図
2017.5.13






ツクバネウツギ

地面に白い花がこぼれていた。

ツクバネウツギ(衝羽根空木)
2017.5.12 15:50 PM

木を見ると、花のつけね(花柄(かへい))に5枚の葉っぱみたいなのがついている。

ツクバネウツギ(衝羽根空木)
2017.5.12

白い花の中には黄色い模様(斑紋)が見える。

ツクバネウツギ(衝羽根空木)
2017.5.12

調べてみたら、これはツクバネウツギ(衝羽根空木)という木だそうだ。
花のつけねに5枚の葉っぱみたいなのがついているのは (がく) で、それが5つに割れているのだそうだ。
葉っぱのようで萼には見えないけどなぁ ・・・

ツクバネウツギ(衝羽根空木)
2017.5.12


撮影地点=地図
2017.5.12











初夏の雑草

最近は25℃を超える夏日が続く。
5月も中旬となった。

四季の変化を追っていて、ちょっと違う種類の草を見かけるようになった。

キクムグラ(菊葎)
2017.5.12 15:00 PM

ほんとに小さい白い花をつけた草。
目で見ただけではよく分からないが、カメラに収めてから改めて拡大すると・・・ 4弁の花だ。

キクムグラ(菊葎)
2017.5.12

草の高さも20cm程度で、それが他の草と混ざってわかりにくい。
特徴は楕円形の葉っぱで、先がとげのようにとんがっでいる。

キクムグラ(菊葎)
2017.5.12

調べてみたら、『キクムグラ(菊葎)』 というんだそうだ。

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さて次も、とても小さな花だ。
『キクムグラ(菊葎)』 の近くで淡青紫色の小さな花をつけた草があった。

ハナイバナ(葉内花)か?
2017.5.12 15:00 PM

先日の 『キュウリグサ(胡瓜草)』 に似ている。
でも、同じ淡青紫色でも、こちらの方は更に淡い。
それに、真ん中が白い。(キュウリグサ(胡瓜草) は黄色かった)
それと、5つの花びらの間から 萼片(がくへん) のようなものが見える。

ハナイバナ(葉内花)か?
2017.5.12

ハナイバナ(葉内花)か?
2017.5.12

名前を探すのに苦労したが、どうやら 『ハナイバナ(葉内花)』 という草らしい。
だが、私の見た範囲では、花びらの間から 萼片 の見える ハナイバナ(葉内花) はなかった。
でも、他にそれらしい名前の花が見つからなかったので、とりあえず 『ハナイバナ(葉内花)』 としておきたい。

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『キクムグラ(菊葎)』 や 『ハナイバナ(葉内花)』 の近くで、こちらはよく目立つ花が群生していた。
この淡紅色の花の名前を 調べたら 『トウバナ(塔花)』 だった。
去年もこのブログで紹介したが、名前を忘れていた。

トウバナ(塔花)
2017.5.12 15:10 PM

トウバナ(塔花)
2017.5.12

トウバナ(塔花)
2017.5.12

塔のようになっているから 『塔花』 とは、覚えやすい。
花は筒状になっている。

トウバナ(塔花)
2017.5.12

図鑑には、『唇形で淡紅色。花冠は上下2唇に分かれ、下唇はさらに3裂する』 と書いてある。
撮った写真()を見たら、たしかにそうなってるみたいだ。

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ちょうどこの頃、御苑内のちょっとした草地で繁茂している草。
触ると (くき) がねっとりまとわりついてくる。

ヤエムグラ(八重葎)
2017.5.12 15:20 PM

そして、遠くからでは気づかないが、カメラを近づけてみると、まるい()がたくさんできている。

ヤエムグラ(八重葎)
2017.5.12

実には(とげ)がいっぱいついている。

ヤエムグラ(八重葎)
2017.5.12

茎は四角いが、その稜線にも (とげ) が出ている。
上で 『触ると 茎 がねっとりまとわりついてくる』 と書いたが、その正体はコレらしい。

ヤエムグラ(八重葎)
2017.5.12

その 「茎の稜線の刺」 のアップ写真。(上の四角い枠の部分)

ヤエムグラ(八重葎)
2017.5.12

この雑草の名前は 『ヤエムグラ(八重葎)』 というらしい。
そういえば聞いたことのある名前だ。
    〽 やへむぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり
百人一首にある歌なので、聞いたことがあるんだった。

でも百人一首の解説をみると、葎(むぐら)というのは 蔓(つる)で生い茂る雑草の総称らしく、「やへむぐら」は八重のように(幾重にも)生い茂った雑草のことをいうらしい。
それで、現代の 『ヤエムグラ(八重葎)』 ではないとのこと。

しかも、百人一首の歌は秋だけど、いまは初夏だから 季節が違う。

撮影地点=地図
2017.5.12







春の野草、続き4種

先日から 濃い紫色の小さな花が咲いているのに気づいていた。
もっと咲いてくるかと思って待っていたが、あまり咲いてこない。
でも 一応 写真を撮った。

スミレ(菫)の花
2017.5.7 10:40 AM

花の名前はわからない。

スミレ(菫)の花
2017.5.7

調べてみたら、これが 『スミレ(菫)』 だという。
へぇー、これが あのよく聞く ほんとの スミレ(菫) ってこれか !!

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すぐ近くに 『ニワゼキショウ(庭石菖)』 が咲いていた。
しかし、付近に2~3本しかなかった。
このブログの過去の記事をみると5月末~6月始めが多いから、まだ咲き始めなのかもわからない。

ニワゼキショウ(庭石菖)
2017.5.7 10:50 AM

ニワゼキショウ(庭石菖)
2017.5.7


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そのまた近くに 『オヤブジラミ(雄薮虱)』 が咲き始めていた。

オヤブジラミ(雄薮虱)
2017.5.7 11:00 AM

オヤブジラミ(雄薮虱)
2017.5.7

白い花がとっても小さいから、気づきにくいが、注意して見ていると見えてくる。
花の部分をクローズアップしてみる。

オヤブジラミ(雄薮虱)
2017.5.7

花の下にあるトゲみたいなのがシラミ(虱)に見えるのか知らん?
可哀そうな名前だ。

オヤブジラミ(雄薮虱)
2017.5.7


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そのまた近くで 上記の 『スミレ(菫)』 のホワイトバージョンのような花が咲いていた。

ツボスミレ(坪菫)
2017.5.7 11:10 AM

丸い葉が特徴だが、名前は分からない。

ツボスミレ(坪菫)
2017.5.7

調べてみたら、どうやら 『ツボスミレ(坪菫)』 という野草らしい。

ツボスミレ(坪菫)
2017.5.7

京都御苑の草原はいま頃が、一年中でいちばん賑やかな季節だ。

撮影地点=地図
2017.5.7
















カマツカの花

カマツカの花が咲き始めた。
ここ数日、京都御苑に来なかった間に咲いたものと思える。

カマツカの木、全景
2017.5.7 10:10 AM

ことしは桜の開花も遅かったが、カマツカも遅れているようだ。
調べたら、去年は 4月29日 だったから、1週間以上も遅い。

カマツカの花
カマツカの花
2017.5.7

咲いたのもあればまだ (つぼみ) もあって、混ざっていた。

カマツカの花
2017.5.7

撮影地点=地図
2017.5.7











トチノキ(栃の木)の花

例年、特徴ある花を咲かせるトチノキ(栃の木)。
今年は見逃したかなぁ ・・・ と思っていた。

いつもはもっと下の枝にも花が咲くが、ことしは上の枝にだけ咲いている。

トチノキ(栃の木)
2017.5.3 16:00 PM

だから、下からではあの特徴ある花の様子がよく見えない。

トチノキ(栃の木)
2017.5.3

手を伸ばしてやっとひとつだけ撮れた。

トチノキ(栃の木)の花
2017.5.3

こちらも特徴あるトチノキ(栃の木)の葉っぱ。

トチノキ(栃の木)の葉っぱ
2017.5.3


撮影地点=地図
2017.5.3











名残の里桜

小川のほとりにある桜(サトザクラ)が散りかけていた。
曇り空なので鮮やかさに欠けるが見ごたえのあるサトザクラだ。

名残の里桜
2017.5.3 15:50 PM

名残の里桜
2017.5.3

木の下にはたくさんの花が落ちていた。
そよ風がふくだけでポタポタ落ちてくる。
あぁ、ことしの桜もこれでおしまいだ。

名残の里桜
2017.5.3

散った花びらを集めて赤ちゃんに吹きかけている人がいた。
赤ちゃんはきゃっきゃいいながら喜んでいた。

赤ちゃんと桜
2017.5.3 16:10 PM

そんなほほえましい風景に心なごませて、ふと振り返ると、小川に浮かんだ花びらが流れていった。

流れていく里桜
2017.5.3

ことしの桜は遅くて、このブログで初めて桜をレポートしたのは 3月30日で、五分咲きの枝垂桜 だった。
それから1か月以上にわたって色んな桜を楽しませてもらった。

年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず


来年も我々を楽しませてくれることだろうが、私は確実にひとつ(とし)をとる。
来年も元気で京都御苑の桜の(花の)様子をレポートしたいものと思う。

撮影地点=地図
2017.5.3










ツクバネガシの花

木の枝から (ひも) のようなものが無数にぶら下がっていた。

ツクバネガシの雄花
2017.5.3 15:30 PM

この木は 『ツクバネガシ(衝羽根樫)』 だから、この紐状のものは花だ。
図鑑では、これは雄花(おばな)だそうだ。

ツクバネガシの雄花
2017.5.3

よく見ると 「毛」 のようなものが出ている。 ↑ ↓

ツクバネガシの雄花
2017.5.3

以前見た こちら とはやや様子が違う。
きょうはもう5月だから、きょうの様子は、花が咲き終わった状態かと思われる。

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さて、こちらはツクバネガシの全景。

ツクバネガシの全景
2017.5.3 15:30 PM

葉をしきりに落としていた。
いまが ちょうど 落葉の季節なのか。
足元は落ち葉の絨毯(じゅうたん)だった。

ツクバネガシの落ち葉
2017.5.3


撮影地点=地図
2017.5.3











ヘビイチゴ

カタバミのような花が咲いていた。

ヘビイチゴ(蛇苺)
2017.5.3 15:00 PM

近づいてみると葉っぱの形が違う。
そして、花をよく見ると花びらと花びらの間に何か変なモノがある。

ヘビイチゴ(蛇苺)
2017.5.3

その変なモノ、とは (がく) みたいだ。
これが一番の特徴のようだ。

ヘビイチゴ(蛇苺)

ヘビイチゴ(蛇苺)
2017.5.3

こちらは葉っぱ。

ヘビイチゴ(蛇苺)
2017.5.3

さて、この花の名前は?

調べてみたところ、葉っぱの先が丸いので どうやら 『ヘビイチゴ(蛇苺)』 というらしい。
赤い実(イチゴ)がなるというが。

撮影地点=地図
2017.5.3










ヤマフジ

京都御苑にあるヤマフジが咲き始めた。
といっても、今年は余り垂れ下がらず、ずっと上の方だけで咲いているので気づきにくい。
いわゆる、藤棚仕立てとは全く違う。
私が見上げてカメラを向けていても、他の人は通り過ぎていく。

ヤマフジ
2017.5.2 11:10 AM

尤もこの方の場合、パラソルを差しているので上の方にまで目が届かない、ということもあろうか。

ヤマフジ
2017.5.2

ヤマフジは年によって 「よく咲く年」 と 「よく咲かない年」 があるそうだが、ことしは後者なのか ちょっと淋しい。
でも、豪快 ではある。

撮影地点=地図
2017.5.2










ニシキギの花

秋になったら紅葉して赤い実をつけるニシキギ。
あ、そうだ、花の咲き頃だな、と思いだして覗き込んだ。

ニシキギの花
2017.5.1 15:50 PM

うーん、咲いてる、咲いてる。
でも、覗き込まないと咲いてるのがわからない。

写真を撮ってたら 「これ何の木ですか」 と聞かれた。
私が 「ここに花が咲いてますよ」 と言って初めて気づかれたらしく、「あ、ほんと ・・・」 とつぶやかれた。
それほど分かりにくい花だ。

ニシキギの花
2017.5.1

花のクローズアップ

ニシキギの花
2017.5.1

撮影地点=地図
2017.5.1