京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

ムカゴ(零余子)

夕暮れ近い京都御苑で 何かを採っている感じの人がいた。

ムカゴ(零余子)
2017.10.31 15:40 PM

声をかけてみたら 「ムカゴ(零余子)ができてるので」 とのこと。
ああ、そうか。

ムカゴ(零余子)
2017.10.31

「みんな小粒です ・・・」 と嘆いていた。
「お店で売ってるのに」 というので、へぇー どこのスーパーですか と聞いたら、「いや、京都じゃなくて ・・・」 という。
「私は新潟ですが、道の駅で売っている」 と説明してくれた。

ムカゴ(零余子)
2017.10.31

新潟出身か新潟からの旅行者か聞きそびれたが、あっちではありふれた食材で、ご飯といっしょに炊くらしい。

こちらは、ムカゴのできていた草。
ヤマノイモだという。
へー、これが「山芋」のできる草?
まさか ねぇ

ムカゴ(零余子)
2017.10.31

撮影地点=地図
2017.10.31







十月桜

十月桜が力なく咲いていた。
『桜』 と言っても 春のソメオヨシノやヤマザクラと全く違う風情(ふぜい)だ。

十月桜
2017.10.31 15:00 PM

十月桜
2017.10.31

いまの季節は花が少ない。
だから貴重というべきか。

西に傾きかけた日を浴びて青空に輝いていた。

撮影地点=地図
2017.10.31






どんぐり集め

子どもたちの歓声が響いていた。
どんぐりを拾っているようだ。

シリブカガシ
2017.10.31 10:30 AM

もうかなり集めた子もいた。

シリブカガシ
2017.10.31

どんぐりの下が窪んでいるから 『シリブカガシ』 のようだ。
写真を撮らせてもらった。

シリブカガシ
2017.10.31

すると皆が口々に 「こんなに光ってる」 と自分の拾ったどんぐりを自慢しにカメラの前に寄ってきた。
『シリブカガシ』 は落ちているときは白い粉みたいなのがついているが、服などでこするとピカピカになるのだ。

シリブカガシ
2017.10.31

子どもたちはすぐ近くの小学校から来たという。
胸から下げているものを見せてもらった。
あき見つけ☆ビンゴ』 という見出して、5×5のマスがある。
各マスには 「ちいさな どんぐり」 「かかえられないほど ふとい き」 「手よりも大きなはっぱ」 などと書いてあり、該当したら色のシールを貼るようになっている。
ちょうどそれがビンゴゲームのカードのようだ。

「ちいさいはな」 が見つからないので、そこにはシールがまだない、とのこと。

あき見つけ☆ビンゴ
2017.10.31

うーん、この季節に野草の花をみつけるのは難しい。
苑内には まだ 「キツネノマゴ」や「ゲンノショウコ」 の花が咲いているが、この辺りでは見かけない。

落ち葉の仮面
2017.10.31

私がカメラを持っていたら、男の子が来た。
黄色く色づいた葉っぱを仮面にして、カメラに向かってポーズをとってくれた。

撮影地点=地図
2017.10.31






ムクの黄葉

週末はよく降ったが、きょうまた秋晴れの穏やかな日がもどってきた。
黄色くなった葉が青空に映えてキレーだった。

黄色くなったムク(椋)
2017.10.30 10:10 AM

よく見ると、面白いことに緑の葉っぱと黄色い葉が混ざっている。

黄色くなったムク(椋)
2017.10.30

同じ1本の木なのに、葉っぱの色は小枝ごとに違うようだ。
この違いはどこから来るのだろうか。

何という木だろう?

黄色くなったムク(椋)
2017.10.30

()がぶらさがっている。
葉っぱを触るとゴツゴツしている。
ムク(椋)の木らしい。

実がぶら下がる
2017.10.30

黒くなった実は食べるとリンゴのような味がするという。
先日御苑で会った女性から聞いていた。

実がぶら下がる
2017.10.30

ひとつ摘まんで食べてみた。
種は大きいし皮も口の中に残るので、食べられるところは少ないが、味はホントにリンゴジャムのような味だった。

ムク(椋)の実
2017.10.30

秋晴れの穏やかなひとときだった。

黄色くなったムク(椋)
2017.10.30

撮影地点=地図
2017.10.30








トチノキが黄葉

台風一過、秋晴れの穏やかな日がもどってきた。
あたたかくて、気温は 22.2 ℃ にまで上ったという。
こういうのを Indian Summer というのだろうか。

青空にトチノキの葉っぱがやや黄色くなって午後の日差しをいっぱいに受けていた。

黄色くなったトチノキ
2017.10.26 15:10 PM

暦は10月も終わりに近づいてきたので、京都御苑もそろそろ秋の雰囲気になってほしい。
しかし、どの木も緑で秋の気配があまり感じられない。
そんななかで見つけたトチノキだった。

黄色くなったトチノキ
2017.10.26


撮影地点=地図
2017.10.26







クスノキの古木

京都御苑では台風21号の影響で多くの樹木が倒れたり傾いたり、枝が折れたりと多くの被害が出た。

京都市の最大風速は23日午前0時で 12.5m/s だったというので、そんなに強風ではなかったが、『環境省京都御苑事務所によると、被害は約40本で近年ではめったにない被害だった』 と地元の京都新聞に出ていた。(10月26日付け朝刊23ページ)

出水の小川地区にある大きなクスノキその同じ紙面に 『(その台風のせいで) 京都御苑のクスノキ古木が根元付近で二つに裂けた』 という記事が出ていた。
出水の小川付近と書いてあったので、あのクスノキ ( )か ・・・ と思って駆けつけてみた。

この付近には 他にもたくさんのクスノキが植わっているのだ。 (たとえば これ
でも 今回被害にあったクスノキは別のクスノキだった。
これも貫録十分が古木(巨木)だ。

裂けたクスノキ
2017.10.26 15:00 PM

近寄って反対側から見ると、(台風の)風で無理やり裂かれた様子ではなく、(根元の幹は)かなり腐っていたようだ。

裂けたクスノキ
2017.10.26

こちら側からもその様子がわかる。

裂けたクスノキ
2017.10.26

このクスノキといえば、幹が大きく二股に分かれていたので、子供たちがよじ登っているのをよく見たことがある。
でもそれ位では大丈夫だったが、やっぱり風の力は強かったのだ。

撮影地点=地図
2017.10.26

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追記 2017.10.31
台風21号のせいでドラマティックな様相を示していたクスノキの古木が整理された。

きょう立ち寄ってみたら、裂けて倒れた左側だけきれいさっぽりなくなっていた。
作業していた人に聞いたら 「生きているものはなるべく残す方針なのです」 とのこと。
だから、当然ながら 右側は手つかずだ。

整理された楠
2017.10.31 11:50 AM

通りかかった人も立ち止まって 「これが新聞に出ていたクスノキですか !? 」 と見入っていた。
でも、こうきれいに片づけられると、ふつうの木になってしまう。
やっぱり、幹から大きく咲けた写真(新聞に載った写真や上掲の写真)は「すごいっ !! 」 と感じさせる迫力があった。

整理された楠
2017.10.31


2017.10.31






台風一過 (2)

22日夜に接近した台風21号の京都市の最大風速は23日午前0時で 12.5m/s だったという。
だから実際、そんな強風ではなかったが、京都御苑では多くの樹木が倒れたり折れたりと、数多くの被害をもたらした。

枝が折れたツクバネガシ
2017.10.25 枝が折れたツクバネガシ

枝が折れたヤマザクラ
2017.10.25 枝が折れたヤマザクラ

倒れたクロマツ
2017.10.25 根元から倒れたクロマツ

このように根元から倒れた木も多い。
まんべんなく倒れているのではなく、何でこの木が倒れて隣の木が大丈夫だったのか ・・・ と思わせるような倒れ方だ。
きょう御苑で出会った K さんは 『局地的な風の強さとか、(木の)根の張り方などが微妙に違うんやろなぁ。それが倒れる/倒れないの分かれ目と違いますか。』 ということだった。

私が 「永年あった木が倒れるなどして京都御苑はどんどん変わっていきますね」 と水を向けると、
K さんは 『倒れてなくなれば日当たりがよくなって新しい木がよく育つ。 そういうふうにして自然は変化していく。 人間社会も同じと違いますか。』 と笑いながら解説してくれた。

なるほど ・・・

撮影地点=地図
2017.10.25









台風一過

22日夜台風21号が京都に接近した。
そんなに強風とは思わなかったが、きょう京都御苑に行ったら松の巨木が傾いていた。

倒れた松
2017.10.24 11:00 AM

別の角度から見たほうが傾いているのがよく分かる。
近くにいた環境省の方に聞いたら 『きのう傾いて、きょうも傾き続けている』 という。

倒れた松
2017.10.24

他にもっと大きな被害はなかったですか?と聞いたら 『すぐそこのフウの木が倒れましたよ』 と教えてくれた。
それで、早速そちらに回ってみた。
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わぁ、すごいっ !!

倒れたフウ
2017.10.24 11:10 AM

フウの全景根から倒れている。
根の部分は人の背丈をゆうに越える高さだ。

この木はタイワンフウ(台湾楓)で、私のこのブログでは、かつて 2016年4月2日に採りあげたことがあった。

健在だったそのときの様子が載っていた
【写真をクリックするとそのときのページに飛びます】

当時は4月初めなので、葉っぱが少し出始めているのが見える。

この大木がバッサリ倒れたのだ。
近くの小さい木も巻き添えをくって倒れている。

倒れたフウ
2017.10.24

見ていた女性が 『これは "フウ” ですよ。葉っぱが三つに分かれているけど、これが人の手指みたいに5つに分かれていたら "モミジバフウ” です』 と解説してくれた。

『ここに付いているのは()です』
指先には実ができていた。
なるほど、2016年4月2日 に採りあげたアレだ。

倒れたフウ
2017.10.24

その女性はスマホを取りだしさっそくフウについて調べてくれた。
目 : ユキノシタ目
科 : フウ科
属 : フウ属
とのこと。

倒れたフウ
2017.10.24

『牧野富太郎先生が植物を体系立てて分類しはったけど、最近ではDNA鑑定によって分類が変わってきているものもあります』
と解説してくれた。
植物に就いてはかなりお詳しそうだ。

私が、スマホですぐ分かるので植物図鑑を持ち歩いているようなもんですね、と水を向けると、
『植物図鑑じゃなくて、ウイキペディアですよ。間違いもあるらしいです』 と。
うーん、なかなかの女性だ。

撮影地点=地図
2017.10.24








スダジイ

数日前の京都新聞に京都御苑にあるスダジイの木を 「ここの()がいちばん大粒で甘い」 「(拾う人が)次々と訪れる」 「時代祭の頃が最も豊富」 と紹介する記事が載っていた。
雨だったがが、きょうそのスダジイの木のところに寄ってみた。

果たせるかな、夫婦と思われる2人連れがスダジイの実を拾い集めていた。

スダジイ
2017.10.21

でも、見ているとあまり収穫がないみたいだった。
新聞記事が載ったのが数日前だったが、それで人が殺到してあらかた拾われたのだろうか。

この夫婦は 『新聞記事を見て来たんやけど』 とその記事を切り抜いたのを私に見せてくれた。

地面には殻が落ちていた。
私の見たところ、枝にももう実はあまり残っていなかった。
ということは、実が落ちたのはも少し前だったのか。
新聞記事では 「時代祭の頃が最も豊富」 と書いてあったのだが ・・・。

スダジイ
2017.10.21

そこで、私のブログで過去の記事を探したら、スダジイの実に関する記事は、
2013年は10月1日
2014年も10月1日
2015年は10月14日
2016年は10月16日
だった。
10月上旬~中旬だ。

「時代祭の頃が最も豊富」 という記述は必ずしも正しくないみたいだ。

女性に、どのくらい拾えましたかと聞いたら、差し出してくれたのがこれ。

スダジイ
2017.10.21

うーん、これじゃぁ 少ないなぁ

撮影地点=地図
2017.10.21







テングタケ

雨の京都御苑に大きなキノコが生えていた。
特大サイズのキノコだ。

テングタケ
2017.10.21 10:10 AM

()まれもしないで大きく育っている。

テングタケ
2017.10.21

一応、傘の下も撮ってみた。

テングタケ
2017.10.21

と、そこへ人が来たので聞いてみた。
運よくその人はキノコに詳しい人だったらしく、即座に 「テングタケですよ、こんな大きいのは珍しいです」 との返事が返ってきた。
へぇー そうなんか ・・・ と感心してたら、その方はポケットからスマホをす早く取り出しシャッターを押した。

テングタケ
2017.10.21

その人の近くには、生まれたて(?)のキノコもあった。
「これは テングタケ の ヨーキン です」 と。
どう書くんですかと聞いたら 「幼菌」 だという。
へぇー
大人のキノコは 「成菌」、衰えると 「老菌」 というとのこと。
私は「菌」といえば目に見えないような微生物と思うので、この表現にはいささか抵抗があった。
でも、帰ってインターネットでチェックしたらやっぱりそういうらしかった。

テングタケ
2017.10.21

またインターネットには、テングタケは 有毒だ と書いてあった。
厚生労働省のホームページにまで警告が出ていた。
まぁ、私はそんな ものずき じゃないから、食べてみようとは思わないけど。

撮影地点=地図
2017.10.21












時代祭中止

毎年10月22日は時代祭。
平安神宮のお祭りで、京都の三大祭りの一つとされる。
延暦13年(西暦794年)のこの日(当時の旧暦で)、桓武天皇が長岡京から京都(平安京)に到着されたという。
桓武天皇をお祀りする平安神宮では、京都が都であった時代の風俗の変遷を表現する時代行列をこの日に行うようになった。
それが時代祭だ。

ふつう10月22日が雨の場合、23日に順延される。
しかし、ことしは台風が接近しており23日も天気は回復する見込みがないと見た主催者は、きのう(20日)、時代祭の中止を決め、23日に順延もしない、という。

報道によれば、時代祭が中止されたのは明治28年(1895年)の第1回以来10回あるそうだが、いずれも戦争や皇室の不幸などが理由で、悪天候での中止は過去120年余で初めてのことだという。

時代祭の出発地点である京都御苑では、せっかく並べた有料観覧席の撤去作業がこれから始まろうとしていた。

時代祭が中止
2017.10.21 10:00 AM

時代祭が中止
2017.10.21

有料観覧席の払い戻しをせんならん、ツアーも中止せんならん、観光客をあてにしていた商店・飲食店など収入ゼロ。
そのうえ、この有料観覧席の撤去作業(設置作業も)のお金も払わんならん。
泣きっ面に蜂とはこのことか。
罪作りな台風である。

2017.10.21







カタバミ

満開のキンモクセイのふもとに黄色い花が≪群生≫していた。
カタバミだ。

カタバミ
2017.10.11 11:50 AM

カタバミは春に、御苑の緑地の至るところでたくさん咲く。
その後勢力を弱めて、夏中はあちらにポツリこちらにポツリの状態で、よく探さないと分からない程度にまで減る。
でもずーっと咲き続けている。
ところがきょうは違う。
≪群生≫とはオーバーだが、確かに群れている。

カタバミ
2017.10.11

春を思わせる咲きっぷり だ。
それで思わずカメラを向けた次第。

カタバミ
2017.10.11

撮影地点=地図
2017.10.11









キンモクセイ (2)

一時期 花のなかった キンモクセイ が再び咲き始めた。
そこで、このブログでは今季2度目となりますが、キンモクセイ(金木犀)を採りあげます。

最初に採りあげたのは9月23日で、咲き始めたときだった。
約1週間程は咲いてただろうか。
その後花がなかった。

きょう、キンモクセイ が再び咲き始めて<満開>のようすだった。
ここにはキンモクセイの並木があり、甘いセッケンのような香りでむせ返りそうだった。

キンモクセイ
2017.10.11 11:50 AM

どの木もどの木もオレンジの花イッパイだ。

キンモクセイ
2017.10.11

そもそもキンモクセイは咲いたと思ったらもう散り始めるが、下を見たら、1~2本の木のふもとに少し散ったあとが見られる程度だった。

キンモクセイ
2017.10.11

他の大多数の木は全く散っていなかった。
ということはきょう咲きそろって<満開>になったとこのようだった。

キンモクセイ
2017.10.11

キンモクセイ
2017.10.11

平日のせいか、場所が御苑内でも辺鄙なところなせいか、辺りには誰もいない。
たくさんのキンモクセイは私の独り占めだった。

撮影地点=地図
2017.10.11







大笑茸 哀れ

1週間前、うず高く積み重なったキノコが生えていた。 こちら、2017.10.5

キノコ
これは 約1週間前、2017.10.5 13:10 PM

あとで、このキノコは 『オオワライタケ(大笑茸)』 という名前のキノコだとわかった。
あれから1週間、あのキノコはその後どうなったかと寄ってみた。

オオワライタケ
2017.10.11 11:00 AM

茶色くなって枯れかけていた。
哀れな姿だ。

先週は頭がまん丸くて生まれたばかりだった右側のオオワライタケが、きょうは傘を広げて成人していた。

オオワライタケ
2017.10.11

こんなに茶色くなると気味悪いが、でも人通りの多い御苑内で よくも踏まれずに無事に残っていたものだ。
尤もこんな大きなキノコに気づいたら、気味悪くて踏むのを躊躇するけど。

撮影地点=地図
2017.10.11








生垣の上に小さい白い花が咲き誇っていた。


2017.10.11 10:50 AM

(つる)性の植物である。


2017.10.11

名前が分からんので、参考までに写真を撮っておくことにした。
葉っぱは芋の種類みたいだ。


2017.10.11


2017.10.11

この葉っぱの形は専門用語(学術用語)では 「三角状披針(ひしん)形」 というらしい。
辞書で調べたら「披」はひらく、広げる、開けるという意味。
三角形に平たく広がっていて、先は針のように細長くてとがっているという形を形容しているらしい。
さらに 「基部は心形、先は長くとがる」 と補足する。
いつも思うが 学術用語はむつかしい。


2017.10.11

花は小さくてよく分からんが、花びら5弁、()しべ5本のように見える。
上( )は蔓の中ごろ、下( )は蔓の先端部。


2017.10.11

名前がわかったらお知らせします。

撮影地点=地図
2017.10.11








イノコヅチ(猪子槌)

ちょっと草叢の中を歩いたら案の定ズボンがクッツキ虫だらけになった。
イノコヅチ(猪子槌)だ。

イノコヅチ
2017.10.9 14:10 PM

イノコヅチ
2017.10.9

イノコヅチ
2017.10.9

イノコヅチには、ヒカゲイノコヅチ(日陰猪子槌)とヒナタイノコヅチ(日向猪子槌)があるらしいが、こちらはヒカゲイノコヅチ(日陰猪子槌)らしい。

イノコヅチ
2017.10.9

近くのベンチに腰かけて、イノコヅチのくっつき虫、植物学的には「花被片」と呼ぶらしいが、それを1つ1つ丁寧に取った。

撮影地点=地図
2017.10.9







あおい実

生垣に何かの()がたくさんついていた。

青い実
2017.10.5 13:50 PM

どうやら(つる)性の植物みたいや。

青い実
2017.10.5

実は固くてあおい。
ミニざくろ みたいや。

青い実
2017.10.5

K さんに聞いたらヘクソカズラ(の実)やという。

ことし(2017.8.25)撮影あー、真夏に咲いていたあの花か へー。
白い花びらの中が紅紫で、中に密生した腺毛が特徴の花で、夏の間じゅう咲いていた印象に残っている。

そういえば、たくさんの(つぼみ)があったから、多分順々に咲いたんやろ。
それがこんな ()になったんか。

意外やった。

撮影地点=地図
2017.10.5








キノコ

大きなキノコが生えていた。
いや、大きなというよりも、小さなキノコがうず高く積まれたような感じだ。
京都御苑では、いつもは9月頃にキノコが生えだすのだが、今年はあまり見ないな ・・・ と思っていた。
ここんとこちょっと雨が続いたからかもわからない。

キノコ
2017.10.5 13:10 PM

一見食べられそうにないが、それにしても大発生だ。
何というキノコだろうか。

キノコ
2017.10.5

その隣には、新しく生えてきたキノコもあった。
こっちは食べられそうな気もするが ・・・。

キノコ
2017.10.5

撮影地点=地図
2017.10.5

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追記 2017.10.9
きょう御苑の自然に詳しい K さんに偶然会った。
しばらく雑談しているうちに、そうそう あのキノコの名前が分からなかったのを思い出した。

K さんにカメラの裏のモニターで見てもらったら 「オオワライタケですよ」 と即答。
「じゃぁ こっちのまあるいのは?」と聞いたら、「同じオオワライタケですよ」 とのこと。
即答しはるのが素晴らしい。博識の証拠だ。

食べたら笑いが止まらなくなるのだろうか。
それは聞きそびれた。

次いで K さんから 「キノコの写真を撮るんやったら○○○○に行ってみるといいよ、カラカサタケが見られる」 と耳寄りな情報をいただいた。
それで○○○○に急行した。

最初、松の木に隠れて分からなかったが、松の木を回るとその先に白い大きなキノコが1本生えていた。
おぉ ! これかっ

カラカサタケ
2017.10.9 14:55 PM

カラカサタケ
2017.10.9

お皿、植物学的には 「傘(かさ)」 というらしいが、その直径は 25cm ほどありそうだ。

カラカサタケ
2017.10.9

カラカサタケ
2017.10.9

傘の裏は 「ひだ」 というらしい。

カラカサタケ
2017.10.9

さっき K さんに聞いたとき 「カラカサタケは 傘 が固定されてへんので、触れば動くのでやってみて ・・・」 という説明も聞いた。
それで恐る恐る回してみた。

カラカサタケ
2017.10.9

しかし、傘は茎(柄)にくっついていて、茎も傘と一緒にまわった(捩じれた)。
あんまりやったら壊れそうなので、そーっと手を放したら、捩じれたのがもとに戻った。
残念ながら 傘 が 茎 に固定されてへんのは確かめられなかった。

で、写真を撮り終わって帰ろうとしたら、何かを探している親子(お母さんと2~3歳の男の子2人)がいた。
「松ぼっくり」 を拾っているという。
「大きいキノコがあるけど、見てみる?」 と声を掛けたらお母さんが一番に興味を示してついてきた。

「大きいキノコやねー」 と子供に声を掛けながら、キノコと子供を一緒にスマホで撮り始めた。
私はそのスマホを借りて、お母さんと子ども、3人一緒の写真を撮ってあげた。

2017.10.9

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追記 2017.10.11
きょうまた K さんに会ったので、「傘は茎(柄)にくっついていて一緒にまわった(捩じれた)」 と言ったら 「固定されてへんのはつばです」 とのこと。
要するに 「傘」 というのは私の聞き違いだった。

2017.10.11





ヤブマメだった

生垣に紫色の小さな花が咲いていた。
その辺りには(つる)がからまっている。

ヤブマメ(薮豆)
2017.10.4 15:30 PM

複雑にからまりあっているので、この花はどの葉っぱの植物なのかよく分からない。
花の形もよく分からない。

ヤブマメ(薮豆)の花
2017.10.4

3枚ワンセットの葉が、この植物の葉っぱみたいだ。(中央やや左)

ヤブマメ(薮豆)の葉
2017.10.4

おやおや、もう()ができている。

ヤブマメ(薮豆)の実
2017.10.4

はて、この植物の名は?
ウチに帰って調べたら、『ヤブマメ(薮豆)』というらしく、私のブログにも去年書いていたのだった。( こちら(2016.11.5)
まったく忘れていた。

撮影地点=地図
2017.10.4








カリンの実

ことし春(2017.4.20)撮影暦は10月となり朝夕は肌寒くなってきた。
きょうはキレイな秋晴れだ。

春、4月頃ピンクの花が咲いた()カリンの木に、黄色い大きな()がたくさんなっていた。
今年は豊作らしい。

何個か落ちていたので拾って()いでみたが、(かぐわ)しい匂いはしなかった。
ちょうどそこに来た男性に聞いてみたら、「まだ熟してへん」 とのこと。

カリンの実
2017.10.4 15:00 PM

カリンの大きな実はやや西に傾いた陽を浴びて黄色く輝いていた。

カリンの実
2017.10.4

撮影地点=地図
2017.10.4








栗の実

暦は10月になった。
御苑の一角で何かを探している人がいた。
この付近には栗の木が大小取り混ぜて何本かあるので、栗の実を拾てはるのだと、すぐに分かった。
『収穫、ありましたか?』 と声を掛けてみた。

栗の実
2017.10.4 11:10 AM

『ありましたよ』 といって見せてもらったのがこれ。
『でも イガばっかりで、()はあんまり見つかりません』 とのこと。
二人してかなりの時間探したけど、期待したほどの収穫はなかったみたいだ。

栗の実
2017.10.4

その隣の栗の木の根元にはイガが散乱していた。
この様子じゃぁ 今年は豊作みたいだなぁ。
でも栗の実らしいのはなくて、すでに誰かが拾って行ったようだ。
もっと早く来んとあかんのか。

栗の実
2017.10.4

写真を撮ってるそのとき、一陣の風が吹いたと思ったら、パサッと音がした。
栗の実が風で落ちたようだ。
頭を直撃しなかったのはラッキーだった。

いま落ちてきたと思われるイガのところに行ってみたが、イガには実は入っていなかった。
落ちたのと同時に、実が飛び出たみたいだ。
回りを注意深く探したら、飛び出たと思われるキレーな栗の実が2つ見つかった。

栗の実
2017.10.4 11:30 AM

ひとつのイガに2つ入っていたようだ。

栗のイガにはふつう何個の栗がはいっているのか、インターネットで調べてみたら1~3個で、2個のケースが最も多いらしかった。

撮影地点=地図
2017.10.4







ミゾソバの花

あたり一面に薄ピンクの小さい花が広がっていた。

ミゾソバ(溝蕎麦)
2017.10.4 11:00 AM

ミゾソバ(溝蕎麦)だ。
御苑に数日来なかった間にこんなに広がったのだろうか。

白い花の先がピンクになって可憐な花だ。
ソバの花に似ているので「ミゾソバ」と名づけられたのかも分からないが「ミゾ(溝)」はちょっと可哀そうな名前だ。

ミゾソバ(溝蕎麦)
2017.10.4

こちらは花のクローズアップ。

ミゾソバ(溝蕎麦)

ミゾソバ(溝蕎麦)
2017.10.4

こちらはこれから咲こうというところのクローズアップ。

ミゾソバ(溝蕎麦)
2017.10.4

遠くからでは分からないが、近づいてよく見ると鑑賞に堪える美しい花だ。

撮影地点=地図
2017.10.4







サンゴジュ

御苑でよく会う S さんと歩いていたら、S さんが()を指差しながら 「真っ赤な()がなってる」 という。
えーっ ? 色弱の私にはちょっと見当がつかない。
「あそこ」 と言われてもよく分からない。

サンゴジュ(珊瑚樹)
2017.10.1 13:00 PM

それで近づいてみた。
うーん、なるほど 鮮やかな赤だ。

サンゴジュ(珊瑚樹)
2017.10.1

ここまで近づくとよく分かる。

サンゴジュ(珊瑚樹)
2017.10.1

さらにアップ。

サンゴジュ(珊瑚樹)
2017.10.1

なかには()れて腐って黒くなったのもあった。

サンゴジュ(珊瑚樹)
2017.10.1

こんなひどいのもあった。
それを見た S さんは、笑いながら私に 「来年はもすこし早く見にきたらいいよ」 と (なぐさ)めてくれた。

サンゴジュ(珊瑚樹)
2017.10.1

このブログ 『京都御苑の四季』 を始めて4年以上経つが、このサンゴジュの木は気づかなかった。
サンゴジュの赤い実は目立つので、ふつうの人は遠くからでもよく分かるらしい。
色弱の私は人に言われて近づいてみて初めて気づいたのだった。
京都御苑の植物はたくさんあって奥深い。

来年は 忘れていなければ、赤い実を もすこし早く来てみよう。

撮影地点=地図
2017.10.1











サンゴジュ(珊瑚樹)