京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

マテバシイ

マテバシイ(どんぐり)が地面にいっぱい落ちていた。

マテバシイ
2019.9.28 11:50 AM

マテバシイ
2019.9.28

マテバシイ
2019.9.28

木の枝にはどんぐりが残っているので、まだまだ落ちてくるようだ。

マテバシイ
2019.9.28

撮影地点=地図
2019.9.28











桃の木

今年の夏は暑かった。
そのせいかどうかわからないが、桃の木の葉っぱが黄色くなって枯れそうになっていた。

桃
2019.9.28 11:40 AM

桃
2019.9.28

水不足なのか、寿命なのか、病気なのか。

桃
2019.9.28


撮影地点=地図
2019.9.28










シリブカガシ

苑内でごみを拾いながら散歩している男性がおられた。
故意かうっかりかわからないが、ごみが落ちたままだと京都として恥ずかしい気がする。
「ありがとうございます」 と声を掛けたら、「こっちにブドウ(葡萄)の房のようなのがありますよ」 と先に立って歩き始められた。

「へぇー、どれどれ ・・・」 とその方についていくと どんぐり が群がってなっていた。

団栗
2019.9.28 11:20 AM

シリブカガシ(尻深樫)のどんぐりではないか。

団栗
2019.9.28

「ほれ、こっち。こっちはブドウ(葡萄)の房のようでしょ。」

団栗
2019.9.28

なるほど、ぎっしり成っている。

団栗
2019.9.28


撮影地点=地図
2019.9.28








ノコンギクとゲンノショウコ

草地で ノコンギク と ゲンノショウコ がともに咲いていた。
秋の野草である。

草花
2019.9.28 11:10 AM

草花
2019.9.28

しがらく歩いていくと、また ノコンギク と ゲンノショウコ が隣り合って咲いていた。

草花
2019.9.28 11:15 PM

このふたつは相性がいいのだろうか。

草花
2019.9.28

こちらは ゲンノショウコ。

草花
2019.9.28

そしてこちらは ノコンギク。

草花
2019.9.28

京都御苑はいま〝秋真っ盛り〟である。

撮影地点=地図
2019.9.28








キンモクセイ

いい香りがした。
甘ったるい、お風呂のせっけんのような香り。
ああ キンモクセイ だ。

もうそんな季節かと思い まわりを見渡しても キンモクセイ らしい木はない。
おかしいな ・・・

更にすこし歩いていくと キンモクセイ があって、咲き始めていた。

金木犀
2019.9.27 11:00 AM

どうやらここから香ってきていたようだ。

金木犀
2019.9.27

写真を撮っていると、そこに通りかかった人がいて、私に声をかけてきた。
「大きい キンモクセイ の木ですねぇ」

言われて始めて気がついたが、なるほど見上げるばかりの大きい木だ。
「匂いがしませんねぇ」
そういえば、匂いがしない。

近くでは匂いがしなくて、やや離れると匂うのか。
キンモクセイ は不思議な木だ。

撮影地点=地図
2019.9.27








栗の実

"松かさ" かな?と思ってよく見たら栗のイガだった。

栗
2019.9.24 15:40 PM

栗の木は?と思って見上げたら、高い所に枝がある大きな栗の木だった。
枝にはイガも見える。
(まだ全部落ちたのではなさそうだ)

さて、このイガ。
剥いてみようかと手に取ろうとしたが、イガのトゲ(針状のもの)が指に刺さって、とても拾えない。
やっとひとつを手に取って、これからどうしようかな ・・・ としていたら、後ろから人が来た。

栗
2019.9.24

女性だった。
女性は小指の爪を指して、「(この栗の)()は、こんなに小さいですよ」 と。
「去年は友人と拾いに来ましたけどね ・・・」

「(栗の)農家はてきか(●●●)します」
(え? てきか?)と聞き返すと、間引く意味の 「摘果」 だそうだ。
「摘果すると、甘くて大きな()がなります」
栗の木を見上げながら私に説明してくれた。

栗
2019.9.24

なるほど、ここは農園じゃないのでそんな手入れはしない。
女性は栗のイガをひとつも拾うそぶりを見せない。
完全無視だ。

私も、拾ったイガを捨てた。
女性は自転車で去っていった。

撮影地点=地図
2019.9.24








彼岸花 (2)

さきほどのツルボ(蔓穂)のすぐそばでヒガンバナ(彼岸花)が咲きはじめていた。 
今年は開花が遅いようで、やっと咲いた、という風情だ。

彼岸花
2019.9.24 15:20 PM

彼岸花
2019.9.24

ツルボも彼岸花も人知れず咲いていた。

撮影地点=地図
2019.9.24








ツルボ

ふわふわとした白っぽい穂のような花が群れ咲いていた。
久しく見ていない 「ツルボ」 だ。

蔓穂
2019.9.24 15:20 PM

近づいてみると、やら薄紫を帯びた花が ちょうどいま満開のようだった。
うまく遭遇した。

蔓穂
2019.9.24

雄しべ らしいものが放射状jに張り出している。

蔓穂
2019.9.24

撮影地点=地図
2019.9.24








ノコンギク

草むらで小さな花が群れて咲いていた。

ノコンギク
2019.9.24 15:00 PM

ノコンギクらしい。

ノコンギク
2019.9.24

ノコンギク
2019.9.24

まだ蕾も多いので、これからもっと咲きそうだ。

ノコンギク
2019.9.24

蝶々が止まっていた。
何という蝶々か?
調べたら 『ヤマトシジミ』 といい、「人家周辺で最もよく見られる小さなシジミチョウ」 だそうだ。
へぇー
都会生活者は自然と縁が薄いことを痛感させられた。

ノコンギク
2019.9.24

撮影地点=地図
2019.9.24










彼岸花遅れる

あした9月23日は秋分の日、秋のお彼岸である。
例年ならヒガンバナ(彼岸花)の咲くころだ。

御苑内にはあちこちで彼岸花が咲く。
毎年同じ場所で咲くので、その場所は知っている。
各所を見て回ったがところがことしはいずこもまだだ。

彼岸花
2019.9.22 07:00 AM


彼岸花
2019.9.22

撮影地点=地図
2019.9.22











イヌタデ

草地いっぱいに イヌタデ(犬蓼) の実がなっていた。

犬蓼
2019.9.16 12:40 PM

どの穂にも鈴なりだ。

犬蓼
2019.9.16

おーっと、
これは実じゃなくて蕾だそうだ。

犬蓼

犬蓼
2019.9.16

撮影地点=地図
2019.9.16








シリブカガシの花

苑内に生臭いにおいが漂っていた。
九月なので シリブカガシ(尻深樫) の花が咲くころだ。

近づいてみると ・・・

尻深樫
2019.9.16 12:40 PM

わぁ、花だらけだ。
本来なら 『満開』 といきたいところだが、地味なことこの上ない。

尻深樫
2019.9.16

においの正体はこれだった。

尻深樫
2019.9.16


尻深樫
2019.9.16

撮影地点=地図
2019.9.16








ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウの実が黒紫色に熟していた。

洋種山牛蒡
2019.9.16 12:30 PM

初夏のころ、花が咲いてミニカボチャのような実がなるが、それがこんなに色づいたものだ。
いよいよ秋本番ということか。

洋種山牛蒡
2019.9.16

なかには青い(緑の)ミニカボチャもあった。

洋種山牛蒡
2019.9.16

撮影地点=地図
2019.9.16










ヒヨドリジョウゴ

イヌホオズキさっき咲いていた イヌホオズキ の隣で、イヌホオズキ に似た花が咲いていた。
ヒヨドリジョウゴ だ。

両方とも、白い花びらが反り返っているし、真ん中に黄色いものが突き出ている。

【右】 イヌホオズキ。先が黄色一色
【下】 ヒヨドリジョウゴ。先の黄色の部分が黒いもので覆われている

ヒヨドリジョウゴ
2019.9.16 12:10 PM

ヒヨドリジョウゴ を子細に見れば、イヌホオズキ との違いはいろいろある。例えば、
黄色の棒の根元に緑の斑点が取り巻いている。
黄色の棒の先に何やら 小さい花びらが(?)みたいなのが5個ほどついている。
黄色の棒の先にマッチ棒みたいなのが突き出ている。など
しかし、一見よく似ている。

ヒヨドリジョウゴ
2019.9.16

両方隣り合って、というか実際は混ざって生えているのが面白かった。

ヒヨドリジョウゴ
2019.9.16

こちら (ヒヨドリジョウゴ) の実はつやつやして大きかった。
色も鮮やかな緑だ。
(イヌホオズキ は黒くて艶がなかった)

ヒヨドリジョウゴ
2019.9.16

葉っぱの形が葉によって違うので撮った。
図鑑によれば、「葉っぱは切れ込んで三裂する、ときに五裂するのもある」 とのこと。

ヒヨドリジョウゴ
2019.9.16

葉柄に毛 (長・短毛) が密生するのも ヒヨドリジョウゴ の特徴だそうだ。

ヒヨドリジョウゴ
2019.9.16

撮影地点=地図
2019.9.16








イヌホオズキ

小さくて青黒い、丸い実がついている植物があった。

イヌホオズキ
2019.9.16 12:00 PM

見ていると、まだ青いのもちらほらある。
その隣に白い花が咲いていた。
あ、イヌホオズキだ。

白い花びらが反り返り、真ん中から太い黄色いのが突き出ている。
この黄色いのは雌しべかと思いきや、図鑑には「葯(やく)」だとなっている。
ちょっと理解しがたい形だ。

イヌホオズキ
2019.9.16

イヌホオズキ
2019.9.16


撮影地点=地図
2019.9.16








サルスベリ (3)

九月になっても暑い日が続く。
そんな猛暑の中で サルスベリがよく咲いている。
サルスベリは漢字で 「百日紅」 と書くが、七月の初めから咲いているから、文字どおり百日咲くようだ。

百日紅
2019.9.15 12:10 PM

百日紅
2019.9.15

次々と咲いていくから百日も持つようだ。
よくみると、中にはしぼんでしまった花もある。

百日紅
2019.9.15

もう実を結んでいるのもある。

百日紅
2019.9.15

しかし遠目には、尚よく咲いている。

撮影地点=地図
2019.9.15








シマスズメノヒエ

京都御苑はよく手入れが行き届いているが、それでも自然には勝てない。
少し放っておくとすぐ雑草だらけになる。

シマスズメ
2019.9.15 12:00 PM

なかに、穂が茎と直角 になっている 特徴ある形の雑草がある。
『シマスズメノヒエ(島雀稗)』 というイネ科スズメノヒエの仲間では最もポピュラーな雑草らしい。

穂の形は、最初は真っ直ぐに立っているが、実ると重さで、根元から折れるらしい。

シマスズメ
2019.9.15

近づいて見ると、黒いのがいっぱいぶら下がっている。

シマスズメ
2019.9.15

これは (雌しべの) 柱頭 だそうだ。
遠くからは絶対に見えない。

いままさに花盛り、というべきか。

撮影地点=地図
2019.9.15










ブドウのような銀杏

ぎんなんがみずみずしく実っていた。
ブドウみたいだ。

ぎんなん
2019.9.15 11:50 AM

おいしそうに見えるが、まだ固い。
熟すまでまだ時間がかかりそうだ。

ぎんなん
2019.9.15

因みにこちら () はぎんなんの赤ちゃんができたころの様子。( 記事は こちら、2019.5.7

ぎんなん
ぎんなんの赤ちゃんができたころの様子 (2019.5.7)


撮影地点=地図
2019.9.15










エノコログサ

久しぶりに京都御苑に来てみたら、エノコログサが目立った。
あちこちで繁っている。

エノコログサ
2019.9.15 11:30 AM

とてもポピュラーな草なので、近づいてみることなど余りない。
穂の、無数の毛の先になにかついている。
花のなごりなのだろうか。
よくわからない。

エノコログサ
2019.9.15

撮影地点=地図
2019.9.15











アレチヌスビトハギ

暦は九月だが、相変わらず暑い日が続いている。
きょうも最高気温は 32.9°まで上がった。

苑内はいま 『アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)』 が最盛期だ。
ことしは 7月に 既に 「けっこうよく咲いている」 という状態だった。( こちら、2019.7.21

いまでは苑内じゅうどこででも繁っている。
とくに、手入れが行き届かず野草が生えたままになっているところでは、我が物顔に咲いている。

荒地盗人萩
2019.9.15 11:00 AM

人の背くらい大きく成長しているところもある。

荒地盗人萩
2019.9.15

どこででも咲いているのでとても目立つ。

荒地盗人萩
2019.9.15

アレチヌスビトハギ といえば、例の「くっつき虫」だが、きょう見たところままだ出来ていなかった。

荒地盗人萩
2019.9.15

なかには、こんなに高く成長したのもあった。

荒地盗人萩
2019.9.15


撮影地点=地図
2019.9.15