6月の終わりになるとタシロランが咲く。
例年見ている場所に行って見たら、もう咲いているではないか。
周りを見渡すと、ことしはけっこうあちこちで咲いている。

2020.6.29 13:40 PMこちらは上と同様の、けやきの落ち葉が降り積もった場所にニョキニョキと生え出ているタシロランだが、左のは落ち葉を押しのけて伸びてきたようだ。
↓貴重なシーンかと思って、写真に撮った。

2020.6.29そしてこちらはドクダミが生えている場所にニョキニョキと生え出ているタシロラン。
↓
2020.6.29タシロランは、『環境省レッドリスト(2013.2)』 で 「準絶滅危惧」 というカテゴリーに分類されている。
現時点では 「絶滅危惧」 ほど危険ではないが、存続基盤が脆弱な種だそうだ。
なお、『京都府レッドリスト(野生生物 2015)』 では 「要注目種」 というカテゴリーに分類されていて、京都では危険度が低い、言い換えればけっこう見られるものらしい。
ことしはよく咲いているので、何枚も写真を撮った。
↓
2020.6.29
2020.6.29
2020.6.29そこへ5~6人の男女の集団が近づいてきた。
腕には「環境省 保護監視員」の腕章。
「何を調べておられるのですか」 など いろいろ声をかけても無言。
リーダーらしき人に 「タシロランは、ことしはよく咲いてますね」 と同意を求めると、「もう20何年もやっているから」 と無感情ですげない返事で、会話を振り切るように逃げていかれた。
遅れた監視員のひとりがスマホのカメラに収めていた。

2020.6.292020.6.29
6月と言えばあじさい。
6月はもうお終いだが、御苑には 「がくあじさい(額紫陽花)」 があって、あちこちで咲いている。
ところが、こちらでは 「てまり咲き」 のアジサイが咲いていた。

2020.6.29 12:30 PM「てまり咲き」 のアジサイはこんもり咲いてと華やかな感じがする。

2020.6.29葉っぱの緑との組み合わせも好ましい。

2020.6.29幼児の頃から6月と言えばあじさい。それに
梅雨、でんでんむし
・・・ が定番だったなぁ。
でも実際は、3点セットで揃うのはむつかしい。
<GAHAG | 著作権フリーイラスト素材集>より
2020.6.29
ぎんなんが大きく実ってきた。

2020.6.29 12:30 PMとっても新鮮で、きれいな実だ。
このまま食べられそうにも見えるんだが ・・・

2020.6.29
2020.6.29
インターネットには 「公園や道端などの日当たりのいい場所で見かける」 と書いてあるが、『ネジバナ(捩じ花)』 はなかなか見つからない花だ。
そもそも、私が京都御苑に来るようになって初めて知った野草だ。
そろそろ7月だから 咲くころだし ・・・ と思ってやっと探し当てた。
この辺り一面、あっちに1本、こっちに1本と散らばって咲いている。
2本かたまっているところで写真を撮った。
↓
2020.6.29 12:10 PM淡い赤紫のかわいい花が捩じれて咲いている。
これがこの野草の名前の由来だ。

2020.6.29とっても小さいので肉眼ではよくわからないが、写真に撮って改めて見てみるとよくわかる。

2020.6.29インターネットを調べていたら、更に詳しい図解の載ったサイトがあった。
↓構造が複雑で、名称もなかなかややこしい。

出典: 続・樹の散歩道
2020.6.29
遠くに白い穂のようなものが見えた。
チガヤでもなさそうだし
・・・ と思って近づいてみると、

2020.6.27 13:40 PM穂が上に伸びて、そこに白い花がさいていた。

2020.6.27
2020.6.27花は、桜のような5弁の花で整った形をしている。

2020.6.27調べてみたら 『ヌマトラノオ(沼虎尾)』 という日本各地でみられる野草みたいだった。
---------------------------------------追記 2022.6.27ちょうど2年後の2022年6月27日に、またこの野草が咲いているのを見た。
そしたら、花序が曲がっているではないか。
こんど見たら、花序が曲がっていた花序が曲がっていたので、念のためこの野草の名前をもういちど調べなおし 『
イヌマトラノオ(犬沼虎の尾)』 ではないかと思うようになった。
その辺のについては
こちら、2022.6.27 で詳しく書いた。
2020.6.27
これは「四季の変化」と関係ない記事です。
きょう御苑で家族とみられるグループが指さしてなにか言っていた。
ん ?! と思って近づくと ・・・
「へび !」 と教えてくれた。
どれどれ ・・・
指さされたアラカシの茂みの中を覗いてみると、長い蛇がいた。

2020.6.27 13:20 PMときどき長い舌をピュッと出しては 様子をうかがっている。

2020.6.27カメラを近づけると、一瞬首を伸ばしてこちらを威嚇する。
結構用心深い。

2020.6.27やれやれと思って少し目を離すと、反対方向に動いていった。
これは日本で最もポピュラーな蛇で 「青大将」 だそうだ。
私は京都御苑によく来るが、蛇を見かけたのは初めてだった。
2020.6.27
一風変わった面白い花が咲いていた。

2020.6.27 13:00 PM木はキンモクセイだが、その木に蔓性の植物がまとわりついているようだ。
何という花だろう。

2020.6.27咲き終わったのも、これから咲く蕾(?)もあるが、結構咲いているのでいまが最盛期か。

2020.6.27私が写真を撮り終えて立ち去ろうとしていたら、別の人が近づいてこられカメラを向けられた。
↓見ていると色んな角度から花を撮っておられた。
結構熱心なので、「これ何という花ですか?」 と聞いたところ、「さぁ~ 」 と苦笑されて去って行かれた。

2020.6.27これは、キンモクセイの上に伸びる蔓と蕾。
↓
2020.6.27ウチに帰って調べてみたら、これは 『キカラスウリ (黄烏瓜)』 という草だそうだ。
2020.6.27
幕末動乱の京都。
文久3(1863)年
姉小路公知公が遭難した
朔平門外の変(猿ヶ辻の変)の現場。
当時は狭い通路だったそうだが、大内保存事業でいまのように広い砂利道になった。
その砂利道の北側に、道の上にまで張り出した目立つ山桜の木があった。
きょうその前を偶然通りかかったら、伐られていた。

2020.6.22 12:10 PM
前兆はあった。
もともと傾いた木だったが、4月中旬には大きく倒れこんでしまった。 →
(この様子に気づいたときの記事は →
こちら )
下から支えて持ち直すのかなと思ってその後も観察し続けていたが、どうやら放置されていたらしく、葉の色は日に日に生気を失っていった。
そしてついにきょう〔6月22日〕、偶然この木の前を通りかかったらバッサリ伐られていたのだった。

2020.6.22
右はことし3月26日、ちょうど満開のときの様子だ。 →
(このときの記事は →
こちら )
道の上にまで張り出してはいたが、枝は地面についていなかった。
しかし、枝の重みに耐えかねたのだろうか、上の写真のように4月中旬にはぐったりと地面にまで倒れこんだのだった。
伐られたのは惜しいが、しかし思いなおせば、桜の寿命は意外と短いと聞く。
時間がかかるだろうが、また新しい苗が植えられたら、また別の美しい景色に出会うことができるかもわからない。
満78になる私が、その美しい景色を再び見ることができるかどうか。
思えばおととしの台風21号で京都御苑内の巨木がたくさん倒れた。植栽の景色も変わった。
その後桜の若木がたくさん植えられた。
環境省はこの国民公園を桜の園にする計画があるとも聞く。
変わりゆく京都御苑をこれからも見続けていきたい。
2020.6.22
御苑には何本かヤマモモの木があるが、雌雄異株なので、実のなる木とならない木がある。
そんななかで、実がなるので私が目をつけているヤマモモ木。

2020.6.15 13:00 PM
2020.6.15きょう見たら、まちまちながら、結構赤黒くなっているのがあった。

2020.6.15ちなみに、1週間前に見たときはこんなに青かった。
↓1週間前(2020.6.8 10:30 AM)の様子それがたった1週間でこんなに赤くなったのだ。 ( 👇 )

2020.6.15なるべく色の濃い、赤紫になったのをいくつか摘まんでみた。

2020.6.15口に含むとやや酸っぱい味が広がった。
2020.6.15
こないだ白い花がついた木をみつけた。
なんという木やろか?と思ったが、写真を撮ろうと思って近づいたら、まだほとんど
蕾だった。
もっと咲いてから(満開になってから)撮ろうと思っていたが、雨でしばらく足が遠のいていた。

2020.6.14 11:20 AMきょう見たら、木の下に花が散っていた。
↓へぇー、もう満開のピークを過ぎたのか。
ほんとに 『花のいのち』 は短い。

2020.6.14残っている花の多い箇所を撮った。
↓はて、この木は?

2020.6.14雌しべの跡だけになって、花びらと雄しべが無くなった状態のものが多い。
ロウソクの燭台みたいだ。

2020.6.14こちらは花のクローズアップ。
↓花びらが反り返って長いオシベが飛び出ている。
ネズミモチに似ているので 『トウネズミモチ』 かなと思ったが、木の雰囲気から 『サンゴジュ』 みたいだ。
秋になって、
実 が成ればわかるのだけど。

2020.6.14
2020.6.14
昔、
樅ノ木の実がなっていたことがあった。
御苑には樅ノ木がたくさん植わっているので、また実がならないかな~と思っていた。
しかし、なかなか出会う機会がなかった。
きょう、なっているのをみつけたが、たった一つだけだった。

2020.6.14 11:10 AM
なっているのは奇しくも、昔 (2014.6.22) 見たのと同じ木の、同じ個所だ。
→あのときは、写真を見ると3~4個できていたが、ことしはひとつだけ。
↓独特の形をした
実 (植物学では「球果」というらしい) はみずみずしい緑色していて、すきまから白い「蝋」みたいなのが噴き出していた。

2020.6.14
2020.6.14
遠くに白い花が咲いているのが見えたので近づいてきた。
なぁーんだ、くちなしの花じゃないか。
この季節、市内でもよくみかける。

2020.6.14 11:00 AM下には茶色くなった花もたくさん落ちていた。
もうかなり前から咲いていたようだ。

2020.6.14撮影のため近づくといい匂いがした。

2020.6.14
2020.6.14
1~2週間ほど前からだろうか、白い大きな花をつけていたタイサンボク。
よく咲いてきた。

2020.6.9 12:50 PMこれは咲き始めの花。
↓甘酸っぱいいい香りがする。

2020.6.9そして、こちらはもうピークを過ぎた状態。
↓その右には、新しい蕾が見える。

2020.6.9こちらは、咲き終わった花と咲き始めの花。
↓
2020.6.9こうして見ていると、このタイサンボクは次々に花を咲かせていく木のようだ。
2020.6.9

6月ころに栗の花が咲くと聞いていた。
このブログで栗の花をレポートしたことはない。
昔、栗の実を拾っているところをレポートした栗の木(
→)のところへ行ってみた。
果たせるかな、花は咲いていた。
しかし花はさびしく、ことしは豊作とはいかないようだ。

2020.6.8 10:50 PM尤も、この花は雄花だろうから、栗の実はならない。
雌花には気づかなかった。

2020.6.8
2020.6.8
2020.6.8
おや ?! こんなところにドングリの花が咲いている。

2020.6.6 10:20 AM葉っぱの形から、マテバシイのようだ。
マテバシイは苑内のあちこちで見かけるが、花が咲いているのに出会ったのは初めてだ。
だから、このブログで取り上げるのも初めてだ。

2020.6.6ドングリの成る木は大体こんな花が咲く。
御苑を散歩し始めて知った。
しかし、花に時期はまちまちだ。
アラカシ、シラカシは4月。スダジイは5月半ば。そしてスダジイは ・・・ っと、いまごろなんだ。

2020.6.6インターネットで調べると、この花は雄花で、実(どんぐり)の成る雌花は、この写真(
↓ )の真ん中よりやや右、小さな突起のある、枝みたいなのがそうだという。

2020.6.6へー、私は雄花ばっかりカメラで追っていたことになる。

2020.6.6
2020.6.6
6月になったので夏椿の咲くころになった。
きょう気づいたら、もう花が散っていた。
夏椿は 「一日花」 だから、咲いたその日の落下する。

2020.6.6 10:00 AMだから、もうこれだけ落ちたようなのだが、上を見上げると木には蕾がたくさんついている。

2020.6.6ということは、いまはまだ咲き始めで、これから次々に咲いていくようだ。

2020.6.6
2020.6.6
先週くらいから 苑内にある 『サンゴジュ(珊瑚樹)』 の花が白く咲いていた。
まばらなので、満開までには至ってないだろうと思っていた。

2020.6.6 09:30 AMきょう近づいて見てみる機会があった。
もう満開のようだ。

2020.6.6
2020.6.6
キョウチクトウ(夾竹桃)が咲いていた。
派手な赤い花。

2020.6.6 09:40 AMまだ咲き始めのようだった。

2020.6.6
2020.6.6
水辺にドクダミが群生していた。
ドクダミは湿地が好きらしい。

2020.6.6 09:30 AMドクダミはほっといたらどんどん増えるといわれるが、ここは 特に 環境がいいようだ。

2020.6.6
花の形としては、
きのう のヤマボウシ(山法師)に似ている。
→つまり、花びらに見える白いのは 「総苞」 といって、花びらではないと聞いた。
それで、調べてみたら ・・・ このドクダミも、
4枚の花弁のように見える部分はじつは本当の花弁ではありません。これは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、中心部の黄色い部分、しべ(雄しべや雌しべ)のように見える部分がたくさんの花の集合体です。
つまりたくさんの小さな花が集まって、ひとつの大きな花のように見える形を作っています。とのことだった。

2020.6.6
2020.6.6
2週間ほど前、 『少し黄色みを帯びた花のヤマボウシがあった』 とレポーターした。
再掲すると、これ
↓こちらは 2週間ほど前、5月19日の様子ところがきょう見てみたら白かった。
↓
2020.6.4 12:50 PMインターネットで調べると、『日が経つと白く変わる』 というサイトがあった。
なるほど、そうなんだ ・・・
そして 『十文字に見える白いのは「総苞」といって、花びらではないそうだ』 とレポーターした。
↓こちらは 2週間ほど前、5月19日の様子花と花びらは、真ん中の球形した緑色の塊だと聞いていた。
咲いている所をいちど見てみたいと待っていた。
それから2週間余、やっと ヤマボウシ の花が咲いた。( こちらは きょう
↓ )

2020.6.4うーん、なるほど。これが ヤマボウシ の花なのか
!
2020.6.4
2020.6.4
半月前くらいからネズミモチ(鼠黐)の白いつぼみが目立っていた。
それで初めて、苑内の各所にはネズミモチがに植えられているのに気づかせる。
なかなか咲くそぶりを見せなかったが、きょう見たらけっこう咲いていた。

2020.6.1 12:00 PM陽当りの良し悪しのせいか、まだ蕾も残っている。

2020.6.1特徴ある花の形。

2020.6.1花びらが反り返って、長いオシベが2本、その先に黄色い葯。
わかり易い。

2020.6.1
2020.6.1
最近 『ヒメジョオン (姫女苑)』 が勢いを増し、背高くなってきている。
いま苑内はどこを見ても ヒメジョオン の天下だ。

2020.6.2 11:40 AM ヒメジョオン はまぁ、雑草と言えば雑草だが、我が世の春を謳歌している。

2020.6.2ヒメジョオン は春先に咲く 『ハルジオン(春紫苑)』 とよく似ていて区別がつきにくいとよく言われる。
ハルジオン に比べ、ヒメジョオン の蕾は上を向いていて、比較的うなだれることが少ないとのこと。
しかし、きょう見たここの ヒメジョオン はうなだれていた。
↓
2020.6.2そして、ハルジオン に比べ、ヒメジョオン の花びらは多少幅がある、という。

2020.6.2
そう言われてみれば、確かに多少幅がある。
↑こちらは ことし4月21日に見た ハルジオン だが、ハルジオン の花びらは糸のように細かった。
→これも ハルジオン と ヒメジョオン を見分ける方法だそうだ。

2020.6.2そして、両者を見分ける最強の決め手は、茎を折ってみてみることだという。
ハルジオン =中が空洞
ヒメジョオン=白いわたのようなもの(髄)が詰まっている ↓

2020.6.2なるほど、中に白いものだ詰まっていた。
2020.6.2
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