京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

タイサンボク

柏葉アジサイ のところで会った女性に教えられた タイサンボク のところに行ってみた。
すでに多くの人が訪れていた。

泰山木
2021.5.31 14:40 PM

みんなタイサンボクのファンらしく、色んなことを喋っている。
「こんな大きなタイサンボクの木は珍しいね」
「府立植物園の入口を入ったすぐ右にも大きなタイサンボクの木があるよ」
「ふつうタイサンボクの花は木の高い所に咲くのでよく見えないし、香りも楽しめないけど、この木は低いところにも咲くさかい、間近に楽しめるわ」
「中立売通には街路樹にタイサンボクがたくさん植えてあるので、あそこは “タイサンボク通り” や」
「堀川御池にもあるよ」
「今はあるかどうか知らんけど、堀川高校の前にもあったわ」

たしかに目の高さに咲いているので、よく鑑賞できる。

泰山木
2021.5.31

こちらはピークを過ぎたのか、マッチ棒のようなオシベがパラパラと落ち、大きな花びらに受けとめてもらっている。( 👇 )

泰山木
2021.5.31

こちらは これから咲こうとしている花。( 👇 )

泰山木
2021.5.31

そしてこちらは 咲き終わった花。( 👇 )

泰山木
2021.5.31

こちらは、レモンのようなかぐわしい香りをかごうとマスクを外している女性。

泰山木
2021.5.31

見物人で賑わうタイサンボクの巨木だった。
これで5月は終わり、あしたからは6月になる。

撮影地点=地図
2021.5.31







カシワバアジサイ

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) の花が咲き始めた。
園芸品種なので、だれかが植えたものか。
大きく繁っている。

柏葉
2021.5.31 14:30 PM

咲ききると花の固まりとなるが、この状態だと、まだ咲き始めのようだ。
私が見とれていると、ケータイを持った女性が近づいてきて花を撮り始めた。

柏葉
2021.5.31

「カシワバアジサイは私の好きな花です」 といいながら花をアップで次々撮っていった。
その素早さにみとれていると、「あっちにタイサンボクも咲いてますよ」 と教えてくれた。

柏葉
2021.5.31

へー、毎年気づくのだがことしは気づかなかったなぁー、と思って、礼を言ってタイサンボクの木のところに向かった。

撮影地点=地図
2021.5.31





ドクダミ

ドクダミは地下茎でぐんぐん広がる。
去年と同じところでドクダミが群生していた。( 記事は こちら、2020.6.6

ドクダミ
2021.5.30 10:20 AM

いま、御苑内のどこにでも咲いていて、とくに採りあげるほどのものでもないドクダミだが。、これだけ群れていると見ごたえがある。

ドクダミ
2021.5.30

ドクダミ
2021.5.30


撮影地点=地図
2021.5.30







コモチマンネングサ

道端に 『コモチマンネングサ(子持ち万年草)』 が咲いていた。
黄色い星形をしているのですぐわかる。

子持万年
2021.5.30 10:00 AM

いかにも雑草といった風情だ。

子持万年
2021.5.30


子持万年
2021.5.30

「子持ち」というのは、茎にムカゴが出来るからだと聞いたことあるが、これがムカゴなのだろうか?( 👇 )

子持万年
2021.5.30


撮影地点=地図
2021.5.30







さくらんぼ

桜の木のところで写真を撮っている人かいた。
ん? 何かあるのかな、と思って私も見にいった。
・・・ さくらんぼが垂れ下がっていた。

サクランボ
2021.5.26 11:40 AM

黒いのや赤いのが混じっていて カラフルだ。

サクランボ
2021.5.26

おいしそうだ。
黒いのは十分熟しているのだろう。

サクランボ
2021.5.26

そんなのを一つ摘まんで口に含んだ。
渋甘かった。

サクランボ
2021.5.26

試食したあと振り返ってみると、この木は3月30日に 『大島桜らしい』 と書いた桜の木だった。( 👇 、画像をクリック(タップ)すると、当時の記事に飛びます)

満開の頃
満開の頃(2021.3.30)の様子

撮影地点=地図
2021.5.26

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追記 2021.5.28
上で 『大島桜らしい』 と書いたが、御苑内の別の場所で、環境省が『大島桜』といっている木の近くに行く機会があったので、念のためその木のさくらんぼを見てみた。

〔おととい見た〕 上のさくらんぼは、軸が曲線を描いて垂れ盛っているし、実は楕円形だ。
ところがこちらの軸は直線で、実は球形で、明らかに違う。( 👇 )

サクランボ
2021.5.28 14:00 PM

もう1枚写真を。( 👇 )

サクランボ
2021.5.28

こちらは葉っぱ。( 👇 )
葉っぱは似ているようだ。

サクランボ
2021.5.28

ん、葉っぱは似ていても、さくらんぼは違うので、どうも両者は少し違う種類の木みたいだ。

撮影地点=地図
2021.5.28








ネズミモチ

花が咲き競う華やかな季節が終わり、最近は花が少ない上に咲いていても白い花ばかりで、色気がない。
例にもれず、ここにも白い花の咲く木があった。

鼠黐
2021.5.26 11:00 AM

2本のエノキの根元に生えているのは 『ネズミモチ』 ではないか。

鼠黐
2021.5.26

蕾もまだたくさん残っているので、ちょうど咲きかけたとこらしい。

鼠黐
2021.5.26

鼠黐
2021.5.26

撮影地点=地図
2021.5.26






山法師

ヤマボウシ(山法師)はハナミズキの後に咲く、よく似た花だ。
庭木に植えている家でも結構咲いている。

山法師
2021.5.23 11:30 AM

御苑にあるヤマボウシは、もう半月も前から咲き始めていたが、やっと見頃になった。
緑の葉っぱと白い花が涼し気た。

山法師
2021.5.23

しかし、ほんとの花は、真ん中の球形した緑色の塊だそうだ。( 👇 )
へぇー

山法師
2021.5.23

撮影地点=地図
2021.5.23

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追記 2021.5.26
あれから3日、その 『ほんとの花』 が咲いているだろと思って覗いてみたら ・・・

法師
2021.5.26

咲いていた

法師
2021.5.26

2021.5.26











イチイガシ 新葉と垂れる花

イチイガシ(一位樫)の巨木が白っぽく見えた。

一位樫
2021.5.23 11:10 AM

新しい葉が出たばかりで、まだ垂れ下がっている。( 👇 )
それが白く見えていたのだ。

一位樫
2021.5.23

そして、花が咲いていた。( 👇 )
椎や樫の木の花は大体このような “紐” のような花が咲くので、もう慣れてしまった。

一位樫
2021.5.23

ちょうど満開のようだが、鑑賞に耐えるシナモノではない。

一位樫
2021.5.23

一位樫
2021.5.23

撮影地点=地図
2021.5.23








ムラサキナギナタタケ

京都は先週梅雨入りした。
それ以来雨の日が続いたが、きょうは久しぶりに晴れたので京都御苑を訪ねたら、松林の下に ムラサキナギナタタケ(紫薙刀茸) が生えていた。

薙刀
2021.5.23 11:20 AM

雨のせいで生えだしたのだろうか。

薙刀
2021.5.23

薙刀
2021.5.23

2021.5.23







センダンの花

16日に近畿地方が梅雨入りして以来、雨の日が続いた。
久しぶりに晴れたので京都御苑を訪ねたら、センダンの花が咲いていた。
木全体が白っぽく見えて、いまが花盛りかな、と思われた。

センダン
2021.5.23 10:40 AM

ほんのり薄紫色だ。

センダン
2021.5.23

センダンの花はこのブログでもこれまで何度もレポートしているが、調べてみると例年大体5月の中旬にレポートしている。
きょうは、もう23日だから、例年より遅いことになる。

センダン
2021.5.23

淡い紫色の花で、真ん中に濃い紫色のものが見える。

センダン
2021.5.23

黒紫の筒が雄しべで、植物図鑑では 雄しべは10本あって、それはお互いくっ付いて円筒を作っているそうだ。

センダン
2021.5.23

センダン
2021.5.23

撮影地点=地図
2021.5.23







スダジイの花

2~3日雨で、京都御苑に来なかった。
先日見たときは、スダジイに花は咲いてなかった。

きょう立ち寄ってみたら、一斉に咲きだしたところだった。
雨のあと、きのうは気温が30℃を超えたというから、急に咲いたのだろうか。

スダジイ
2021.5.12 09:40 AM

あたり一面、青臭い匂いに満ちていた。

スダジイ
2021.5.12

よく見れば、まだ咲いていない蕾(?)もあるようだが、よく咲いている。
というか、「咲く」というより「はじけた」っていう表現が当たるかも。

スダジイ
2021.5.12

スダジイ
2021.5.12

撮影地点=地図
2021.5.12

ニガナ

きのう、最高気温がことし初めて30℃を超えたという。
もう夏だ。
春には見かけなかった花が道端に咲いていた。
えーっと、何という野草だったかな?

ニガナ
2021.5.12 09:30 AM

細い茎が花を支えて、そよ風にそよいでいた。

ニガナ
2021.5.12

あっそうだ、『ニガナ』 じゃないか?

ニガナ
2021.5.12

茎葉が茎を抱くのも特徴だそうだ。

ニガナ
2021.5.12

撮影地点=地図
2021.5.12







トベラ

きのう、京都の最高気温が初めて30℃を超えたという。
もう夏だ。
例年と同じ場所でトベラが咲いていた。

トベラ
2021.5.12 09:30 AM

トベラにしては大きい立派な木だ。

トベラ
2021.5.12

図鑑によると、トベラは雌雄別株(異株)で、この花( 👇 )は雄花だそうだ。

トベラ
2021.5.12

トベラ
2021.5.12

撮影地点=地図
2021.5.12








夏ミカンの花

冬中黄色い実をつけて、目立っていた夏ミカンの木。
初夏を迎えて、花の咲く季節になった。

蜜柑
2021.5.12 11:00 AM

去年の実もまだ残っている。

蜜柑
2021.5.12

白い可憐な花だ。
残念ながら、芳香には気づかなかった。

蜜柑
2021.5.12

黄色い大きな柱頭〔雌しべの先端〕は将来の大きな実をほうふつとさせる。

蜜柑
2021.5.12

撮影地点=地図
2021.5.12








あ、カキツバタが

まだ生き残っていた 『黄ショウブ』 を 先日 レポートした。(2021.5.18)
日本の在来種を駆逐する恐れがある外来種として処分されたはずの 『黄ショウブ』 がまだ残っていたのである。 ・・・
環境省が危惧したとおりだった。

きょう、その小川のほとりを通りかかったら、なんとその 『黄ショウブ』 を抜いているではないか。

菖蒲
2021.5.12 10:00 AM

作業している方に聞いたら、『黄ショウブ』 が咲いていたので、環境省からの指示で 急いで抜きに来たのだという。
へぇー、絶妙のタイミングに居合わせたものだ。

写真を撮っていたら、作業員の方が、小川の対岸に 『カキツバタ(杜若)』 をみつけ、「あ、カキツバタが ここにあるわ」 と教えてくれた。

菖蒲
2021.5.12

菖蒲
2021.5.12

青い花が覗いていた。

菖蒲
2021.5.12

こんどこそ、カキツバタが広がってくれるといいのだが。

撮影地点=地図
2021.5.12








黄ショウブ、復活す

駆除されたと思った 『黄ショウブ』 が咲いていた。

菖蒲
2021.5.8 14:30 PM

2015.5.4元々ここには 『黄ショウブ』 が咲いていた。 👉

右の写真は、2015年の様子で、当時は群れ咲いていた。 (2015.5.4 撮影)

その後『黄ショウブ』 をあまり見かけないなぁ、とは思っていたがあまり気にも留めなかった。
ところが、去年、青い 『カキツバタ』 が2輪だけ咲いているのに気づいた。(そして、咲き終わったのが1輪)

2020.5.23こちらは、そのときの様子。 (2020.5.23 撮影) 👉

その変化について、そのブログを見た読者から 『〔キショウブは〕 環境省では在来種との競合する外来種として警戒を呼びかけているので駆除されたのではないか』 とのコメントをいただいた。
この京都御苑は環境省が管理する公園なので、納得できる説明だった。

2輪だけ咲いているのを見た私は、『来年はもっと増えるのを期待しよう』 と書いた。
・・・ そして今年。
杜若が咲くころになったのに、咲く気配がないなぁ と思っていたら、きょう、駆除されたと思った 『黄ショウブ』 が咲いていたのだ。
咲いた花の隣には黄色いつぼみも見える。
『黄ショウブ』 の復活だ。

菖蒲
2021.5.8

撮影地点=地図
2021.5.8







赤松の新芽

この季節、松の新しい梢が伸びる時期だ。
なかには、わっと驚くような光景を季節松の木もある。

松
2021.5.8 14:00 PM

生命力旺盛だ。

松
2021.5.8

花(雄花)はもう咲き終わったみたいだ。

松
2021.5.8

多分、花粉が飛び散ったあとだろう。

松
2021.5.8

新梢の先には雌花ができていた。
将来の松笠の赤ちゃんで、文字どおり赤い。

松
2021.5.8

撮影地点=地図
2021.5.8







エゴノキ咲く

エゴノキの花が咲き始めた。
もう少し待てば満開になるのだろうけど、あす来られるかどうかわからないし、天気が良いかどうかもわからない。
それで、カメラに収めた。

えご
2021.5.6 11:30 AM

とかく花の写真はタイミングが大事で、翌日にはもう見ごろを過ぎているということもままある。
ま、今回は咲き始めなのですぐには散らないと思うけど。

下から眺めると青葉と相俟って清々しい感じだ。

えご
2021.5.6

つぼみも結構あるので、咲き始めと判断したのだが、離れて大局的に見るとたくさん咲いていて見ごたえがある。

えご
2021.5.6

この花は、みんなぶら下がって咲く特徴がある。

えご
2021.5.6

撮影地点=地図
2021.5.6







コデマリ

ユキヤナギに似た花が咲いていた。

小手毬
2021.5.6 11:10 AM

「コデマリ」 との名札がある。

小手毬
2021.5.6

そういえば、花のつき方はユキヤナギとは違う。

小手毬
2021.5.6

球形に咲くので 「手毬」 というのだろう。

小手毬
2021.5.6

撮影地点=地図
2021.5.6







楠木の花

いまクスノキは新しい葉に入れ替わっている時期。
クスノキの花が咲き始めた。

楠
2021.5.6 11:00 AM

楠
2021.5.6

楠
2021.5.6

マッチ棒の先のような蕾からささやかに咲く。

楠
2021.5.6

クスノキは大きく育つので、少しはなれて見ると壮観だ。

楠
2021.5.6

撮影地点=地図
2021.5.6






マルバウツギ

きのうは雨で、寒い一日だった。
きょうは一転、晴れた。
森の中で白い花の咲く木があった。
以前から 『マルバウツギ』 ではないかと迷っていた木だ。( 例えば こちら、2019.5.12

丸葉
2021.5.3 13:30 PM

ことしも偶然、満開に出会えた。

丸葉
2021.5.3

小さい白い花が群れて咲いている。

丸葉
2021.5.3

丸葉
2021.5.3


撮影地点=地図
2021.5.3






銀杏の実生

足の踏み場もないほど銀杏の実生が広がっていた。

銀杏
2021.5.3 13:00 PM

さらに地面を見れば、ぎんなんが散らばっていた。
うまく芽がでなかったのがこちらだ。

銀杏
2021.5.3

うまく芽が出たほうは、もうこんなに大きくなっている。

銀杏
2021.5.3

はてさて、これがみんな成長したらどんな密林になることやら。

銀杏
2021.5.3

撮影地点=地図
2021.5.3