京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

ムラサキツメクサ

道ばたに見かけない花が咲いていた。
赤紫の見かけない花だ。

詰草
2022.5.30 16:40 PM

詰草
2022.5.30

調べてみたら 『ムラサキツメクサ(紫詰草)』 だという。
なるほど。
シロツメクサ の 紫バージョンか。

詰草
2022.5.30

そこで、このブログ 『京都御苑の四季』 の過去の記事から シロツメクサ のアップ写真を探したら ・・・ あった。( 👇 )

白詰草
シロツメクサのアップ写真 (記事: こちら、2016.4.30

なるほど、シロツメクサ になんとなく似ている。
葉っぱには大きいV字形の白い斑紋があった。

詰草
2022.5.30

そこでまた、このブログ 『京都御苑の四季』 の過去の記事からシロツメクサの葉っぱの写真を探したら ・・・ あった。( 👇 )

四葉
シロツメクサの葉っぱ、但しこれは四つ葉のクローバー
(記事: こちら、2022.5.11

シロツメクサの葉っぱは、大きいV字形の白い斑紋ではなくて、ちょっとしたギザギザ模様だ。

撮影地点=地図

2022.5.30





サクランボ

黒い粒が一面に散らばっていた。
そこにあるのは桜の木だから、サクランボだとすぐにわかった。

サクランボ
2022.5.30 16:30 PM

上を見上げると、枝には黒くなったサクランボあった。
地面いっぱいに落ちているから、いま落ちる時期なのか。
枝にあるのは、まだ落ちないで残っているものということになる。

サクランボ
2022.5.30

すぐそこにテーブルとベンチがあり、その上にもたくさん落ちていたが、わかり易いので写真に撮った。

サクランボ
2022.5.30

サクランボは潰れていない。
ということは、まだこのベンチに座った人はいない ― いや、座ったら〔サクランボが潰れて、その汁で〕衣服が汚れるので座らなかったのか。

サクランボ
2022.5.30

いずれにしても、きょう落ちてきたものと思えた。
食べられるかな? と思って口に含んだ。
苦甘い味がしたうえに、ほとんどが種で、果肉(食べられる部分)は少ししかなかった。
食品としては不向きだ、と思った。

撮影地点=地図

2022.5.30








タイサンボク (2)

きのう朝、『タイサンボク(泰山木)』 の花がもう咲いていた。( こちら、2022.5.27

たまたま、たった1日半経っただけのきょう午後、同じ場所の近くにまで来る機会があったので きのうの タイサンボク はどないなったやろ、と経過を観察しましたのでレポートします。

まずこちらは、きのう大きくなっていた蕾(つぼみ)。

蕾
蕾、きのうの朝 07:40 AM

それが、きょうは開きかけていた。( 👇 )

泰山木
2022.5.28 15:10 PM

そしてこちらは、きのう開花したてホヤホヤだった花。

開花
開いた花、きのうの朝 07:40 AM

ところが、たった1日でもうこんな哀れな状況。( 👇 )

泰山木
2022.5.28 15:10 PM

そして、それが進むとこうんな状態になる。( 👇 )

泰山木
2022.5.28

タイサンボクは次々に咲いていくので、ここしばらく、つぼみ → 開花 → 崩れ → 子房だけ といった経過が見られそうだ。

撮影地点=地図

2022.5.27






ヤハズエンドウ の実

草地で黒いものが見えた。
えーっと、これはヤハズエンドウ(矢筈豌豆 の実 (種というべきか、豆というべきか) じゃないか。

矢筈
2022.5.27 08:20 AM

青い実ことしは、花の咲いたときをリポートし忘れたが、気がついたら実がなってこんなに黒くなっていたのだ。

かつて 青い実をレポートしたことがある (2017.5.22、右の画像 👉 )

黒くなった実をこのブログでレポートするのは初めてだ。

矢筈
2022.5.27

ところで、この結実のことを調べていたらこんなことが書いてあった。
黒い実(種の入ったサヤ) が 〔体が黒い〕カラス(烏)を連想するので、またの名を 『カラスノエンドウ(烏野豌豆)』 ともいう。
なるほど、そうか。

近づいてみると、サヤがはじいて、中に豆は残っていない。
空っぽだ。

矢筈
2022.5.27

はじけ飛ばないで 豆の残っているさやはないかと探したが、見つからなかった。

矢筈
2022.5.27

わずかにあったのは、豆がぎっしり詰まったサヤだ。( 👆 )
ということは、結実と同時に豆ははじけ飛んでしまうのか。

撮影地点=地図

2022.5.27






ネズミモチ

ネズミモチ(鼠黐)の白い花が咲いていた。
この季節、白い花をよく見かける。

鼠黐
2022.5.27 08:00 AM

まだ、咲き始めたとこらしい。

鼠黐
2022.5.27

つぼみの枝も多い。(よくみると1つだけ咲いている)

鼠黐
2022.5.27

2本の雄しべと葯(やく)が飛び出る独特の形をしている。

鼠黐
2022.5.27

ん? 葯はいつもは黄色いのに、これは茶色いな。

鼠黐
2022.5.27

咲きたては茶色で、やがて黄色くなるのだろうか。

撮影地点=地図

2022.5.27








タイサンボク

6月に咲くと思っていた 『タイサンボク(泰山木)』 がもう咲いているではないか。
早いなぁ。

泰山木
2022.5.27 07:40 AM

とくに、高いところではよく咲いている。

泰山木
2022.5.27

これはいまポッカリ咲いたところ。
近づくとかすかに酸っぱいような匂いがする。(「香り」とは言い難い ?)

泰山木
2022.5.27

こちらは咲く前のツボミ。
前夜の露がまだ残っていた。

泰山木
2022.5.27

撮影地点=地図

2022.5.27









西洋ザイフリボク(ジューンベリー)

苑内で 「ジューンベリーに赤い()がなってますよ」 と聞いたので行ってみた。

赤い実
2022.5.25 14:20 AM

ジューンベリー(西洋ザイフリボク)の花は このブログでも何度かレポートしているが、()については かつて一度( こちら、2013.6.1 )レポートして以来だ。

赤い実
2022.5.25

白いの、黄色いの、赤いのとまちまちだが、こちら( 👇 )では ほとんどは 赤を通り越して濃い紫になっている。
「ジューンベリー」 というのは 「6月のベリー」 という意味だが、来週は6月だ。
6月になるので熟したのか。

赤い実
2022.5.25

赤い実
2022.5.25

赤い実
2022.5.25

撮影地点=地図

2022.5.25






コモチマンネングサ

道端に 黄色い花びらが放射状に広がった花が群れていた。
『コモチマンネングサ(子持ち万年草)』 だ。

子持
2022.5.25

どうもこの野草は、草地に生えないで必ず道ばたに生える習性があるみたいだ。

子持
2022.5.25

撮影地点=地図

2022.5.25








蛍袋?

釣鐘形をした白い大きな花が咲いていた。

蛍袋
2022.5.25 14:00 PM

その近くに 『ホタルブクロ』 との説明板があった。
生えていたのが事務所の敷地なので、園芸品として植えられたものか。

蛍袋
2022.5.25

クローズアップで写真を撮ったら、花びらの先に毛が生えていた。
んー、こんなの見たことないなぁ。

蛍袋
2022.5.25

撮影地点=地図

2022.5.25

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追記 2022.5.28

先日 京都御苑で見かけた ホタルブクロ は白かったが、きょう京都市内を歩いていたら 道ばたに 赤紫のホタルブクロ が咲いていた。
へー、こんなとこにも ?!  けっこう群れ咲いているなぁ。
さっそくカメラを取りだしてパチリ。
私は先日 白いのを見た印象が残っていたので、スグ目についたが、通行人はあんまり意に介してないようだ。

蛍袋
京都市左京区、2022.5.28 12:30 PM

花びらの先が、白のときはちっと()っていたが、こっちは反らないで真っ直ぐだ。
花びらの先に生えていた毛も見当たらない。
同じホタルブクロでもすこし種類が違うのだろうか ・・・

蛍袋
2022.5.28

白いのは涼しげだが、こちらはまた別の味わいがあって美しい。

2022.5.28






ヒメウツギ

この頃の京都御苑は白い花が多い。
またも、白い花が咲いていた。

姫空木
2022.5.20 14:10 PM

ん? これはなんだ。
ウツギじゃぁないか?

姫空木
2022.5.20

調べてみたら 『ヒメウツギ(媛空木)』 というんだそうだ。

姫空木
2022.5.20

木の下には花びらが散っていた。( 👇 )

姫空木
2022.5.20

しかし、蕾も残っている。( 👇 )

姫空木
2022.5.20

姫空木
2022.5.20

撮影地点=地図

2022.5.20







もう ヒメジョオン

5月も下旬ともなったので 『ヒメジョオン (姫女苑)』 が目につくようになった。

姫女苑
2022.5.20 14:00 PM

姫女苑
2022.5.20

花が 「ハルジオン(春紫菀)」 に似て区別つきにくいが、葉っぱが多いので ヒメジョオン のようだ。

姫女苑
2022.5.20

それと、茎の中に白いわたのようなもの(髄)が詰まっている。
一応、確かめてみた。

姫女苑
2022.5.20


撮影地点=地図

2022.5.20







京都御苑情報館

きょうは、このブログのテーマ 『京都御苑の四季』 から外れますが、記録として書き留めておきます。

きょう5月20日、京都御苑内に『京都御苑情報館』が新設され、オープンした。

開館
2022.5.20 11:28 AM

同時に、長らく非公開だった旧桂宮邸跡が一般公開された。
庭園跡は荒れていてみる影もない上に、水が引かれていないので、趣に欠けるように感じた。

桂宮邸
2022.5.20 13:40 PM

敷地内には一面の広い場所があった。( 👇 )
ここには明治期まで御殿が建っていた跡地だという。
いまは何もないので、昔の間取りを地面に表示し、もとあった部屋の名前が表示されていた。

桂宮邸
旧桂宮御殿の跡地

桂宮邸
旧桂宮御殿跡地に復元された間取り

明治期に解体された御殿は、二条城の本丸御殿として移築されたそうだ。
いまもあちらに現存していると聞く。

2022.5.20








神輿振り

きょうは四季といっても、年中行事のレポート。
毎年5月18日は上御霊神社〔皇室の産土神〕の還幸祭(おかえり)があり、神輿(みこし)が京都御所の朔平門の前まで進出する。

神輿渡御は〔コロナのため2020、2021年と行われなかったが〕3年ぶりに復活した。
それで見に行ったのだが、ことしは1基、「中之御座(末廣会)」だけの出御だった。
あとの2基、「北之御座(今出川口、元和5年(1619)に後水尾天皇から下賜)」「南之御座(小山郷、文禄5年(1595)後陽成天皇から下賜)」はなかった。
まだ、コロナが充分収まってないということか。

夕陽に照らされた朔平門前では “エラィヤッチャ、エラィヤッチャ” の掛け声で神輿振りが行われ、砂ぼこりが舞った。

神輿
朔平門前で神輿振り 2022.5.18 17:50 PM

ところで、京都ではお神輿の掛け声はふつう ”ホイット、ホイット” だ。
しかし、中之御座の神輿だけは “エラィヤッチャ、エラィヤッチャ” というのだそうだ。

“エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイヨイヨイヨイ” というと阿波踊りの掛け声だそうだが、中之御座の神輿は その ”ヨイヨイヨイヨイ” はない.。
なぜ独特の “エラィヤッチャ、エラィヤッチャ” なのか。
中西仁氏の研究「末廣神輿考」(佛教大学大学院紀要第49号 2021年3月)によると、御霊祭で 従来2基だった神輿に、明治13年この神輿が加わったとき、その担ぎ手の喜びと、他の神輿との違いを表わすために、京都でふつう使われる ”ホイット、ホイット” と違うのにした、とある。

来年は3基そろっての神輿振りを見たいものだ。
〔( 3基そろっていたころの記事は こちら、2017.5.18 )〕

2022.5.18






ガマズミ

また、白い花が咲いていた。
この季節に咲く花は白いのが多い。

蒲染
2022.5.18 11:30 AM

この木はたしか 『ガマズミ(蒲染)』 といった。

蒲染
2022.5.18

蒲染
2022.5.18

長い雄しべが放射状に飛び出しているところなど、先日の 『カナメモチ(要黐)』 に似ている。

蒲染
2022.5.18

蒲染
2022.5.18

撮影地点=地図

2022.5.18









卯の花

『ウツギ(空木)』 の花が咲き始めた。

空木
2022.5.18 11:00 AM

3年前の同じ木の画像 ( 👇 ) と比べると、ことしは花が少ないのが気になる。
木が衰えたのだろうか。

2019
3年前(2019.5.26)の様子

余談だが、この画像を見て思った。
3年前もマスクしている。
そうかー、コロナがまん延し始めてもう3年も経つんだ。
スペイン風邪〔大正期〕のときは2年位で収まったと聞いている。
今回のコロナが如何に強力か。
あれから100年、医療技術は進歩しているはずなのに ・・・

空木
2022.5.18

この白い花が 「卯の花」 で、唱歌 『夏は来ぬ』 にうたわれている花だそうだ。
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

空木
2022.5.18

初夏の清々しい花だ。

空木
2022.5.18

撮影地点=地図
2022.5.18






カラスの枝落とし

きょうカラスが上空でカァーカァーとうるさく叫んでいるなと思ったら、道の上に 桜の小枝 が散乱していた。
これまで何度かレポートしたことのあるカラスのいたずら(カラスの枝落とし)の季節となったようだ。

悪戯
2022.5.15 13:20 PM

人に踏まれたのも多いので、もう数日前から落としていたのか。
その中で、一番新しく落とされたらしい小枝が これ。( 👇 )
サクランボもたくさんついている。

悪戯
2022.5.15

上を見上げると、あちこちの桜の枝で 数羽のカラスがなにやら やっている。
カメラを向けてシャッターチャンスを待っている間も、カラスは口で小枝を摘まんでは 折って落としている。

悪戯
2022.5.15

さらに少し行ったところでも、桜の木の下には小枝がたくさん落ちていた。

悪戯
2022.5.15

撮影地点=地図
2022.5.15







下立売御門の楠とキノコ

帰ろうと思って下立売御門を出ようとすると、カメラで楠を撮っている人がいた。
気になったので声をかけたら、「この木が大きくて立派なので ・・・」 との答えが返ってきた。

下立売御門
2022.5.14 15:00 PM

いわれてみれば、門を覆うようにクスノキが繁っていた。
「この木、門の両側にあるのはクスノキ(楠)です」 と説明してあげた。

「ちょうどいま花が咲いています」
「いい香りもすると思いますよ」 と言いながら枝の先を鼻に近づけたが香りはしなかった。

下立売御門
2022.5.14

下立売御門
2022.5.14

いつも見慣れた風景だが、改めて見直してみると ”絵” になる風景だ。
新緑の葉っぱが午後の日差しを受けて輝いていたので、よけい印象深かったのだろう。
その人と別れたあと、もういちど門を振り返って、私も 〔門と楠の〕 全景を撮った。( 👇 )

下立売御門
2022.5.14 15:10 PM

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さて、それで帰ろうとしたら、門の横に大きなキノコが生えていた。
こんな特大のキノコは見たことない !!

茸
2022.5.14 15:10 PM

はてさて、なんというキノコか。

茸
2022.5.14

あれこれ調べてみて、『ツルタケ(鶴茸)』 ではないかと思った。

鶴茸このブログでは、ツルタケは7年前 (2015.7.5) にレポートしたことがあるが、それ以降レポートしていない。

傘のまわりに放射状についたギザギザは専門用語で 「条線」(じょうせん) というらしいが、これが似ているし、傘の真ん中が窪んでいるのも共通している。

傘の上に乗った ”ゴマ粒” みたいなのは、以前の写真にないが、恐らく、成長すると こんなのがつくのだろう。

茸
2022.5.14

そして、更にすすめばこんなように、周囲が裂けるのではないか。

茸
2022.5.14

そう、想像した。

茸
2022.5.14

右側の超特大キノコの傘の寸法を測ったら、直径 15.5㎝ あった。(少し楕円形なので、長い方を測った)

撮影地点=地図
2022.5.14

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追記 2022.6.7
このキノコの名前について、人から 「イボテングタケ」 または 「テングツルタケ」 かもわからないといわれた。
確信がもてないので、記しておくにとどめる。







シャリンバイ

京都市内の道路沿いの植え込みなど、市内各所でいま 『車輪梅(シャリンバイ)』 が満開だ。
御苑内にもシャリンバイがあり、以前 いちどレポートしたことがあった。

それがやっと咲き始めた。

車輪梅
2022.5.14 14:40 PM

もう、かなり咲いているではないか。

車輪梅
2022.5.14

白いかわいい花だが、最初は花糸が白くて葯が黄色。
葯はやがて茶色に変わっていくという。
それらが混在しているので、近づいてみるとカラフルだ。

車輪梅
2022.5.14

まだ蕾の状態の花もたくさんあった。

車輪梅
2022.5.14

撮影地点=地図
2022.5.14














ハコネウツギ

御苑南部にある『ハコネウツギ(箱根空木)』 が咲き始めた。

昔を知る筆者にとって、いまの姿は痛々しい。

箱根
2022.5.14 14:30 PM

2020年過去のブログページから画像を拾ってくると、

まずこれは2年前の様子。(2020.5.17)

もうこのとき既に、半分以上が失われていたが、右奥の枝には花がたくさんついていた。


2018年そしてこちらは更に2年前の様子。(2018.5.10)

このときはよく繁っていた。

なぜこんなに枯れてしまったのか。
よく管理されているはずの京都御苑で不審な現象だ。

さて、きょうの状況。
白から濃い赤まで色んなのが混在して咲いていた。

箱根
2022.5.14

少し目を移すと、もっと濃い赤の花が、濃さまちまちで咲いていた。

箱根
2022.5.14

初夏の御苑を彩る一幅の清涼剤だ。

撮影地点=地図
2022.5.14





ニガナの群落

先日 レポートした 『ニガナ(苦菜)』 だが、きょうは 群生しているのに出会った。

苦菜
2022.5.14 14:20 PM

uma-A_916.jpgそれで、またレポートすることにした。

これはひとつき前、同じ黄色の花、ウマノアシガタの群生の様子だ。 (2022.4.16)

ことしは、このウマノアシガタ といい、きょうの ニガナ といい、黄色い花が盛んだ。

ウマノアシガタの群生は毎年見られるが、ニガナの群生は初めてだ。

苦菜
2022.5.14

苦菜
2022.5.14

苦菜
2022.5.14

撮影地点=地図
2022.5.14





スイバ

この時期、御苑の草地でよく見る ”雑草風” の野草がある。

酸葉
2022.5.14 14:10 PM

これは 『スイバ(酸葉)』 という ”雑草” らしい。

酸葉
2022.5.14

花なのか実なのか。

酸葉
2022.5.14

図鑑によれば、スイバは雌雄異株で、これは雌株で、赤いのは雌花だとのこと。
そして、白く丸いのが花びらで、その真ん中の黄緑が種だそうだ。

撮影地点=地図
2022.5.14






スダジイの花

新緑の出そろった 『スダジイ』 に花が咲き始めた。

すだ
2022.5.14 14:00 PM

椎(しい)や樫(かし)の木の花は、いわゆる「花」らしくなく、穂のような形に無数の花が咲く。
この 『スダジイ』 も例外ではない。
これは満開の状態。( 👇 )

すだ
2022.5.14

こちらはまだ(つぼみ)。 ( 👇 )

すだ
2022.5.14

ことしは花が少ない。
去年 は結構実ったのに、この調子だと、秋の実りも少ないだろうなぁ。

撮影地点=地図
2022.5.14








エゴノキ

『エゴノキ』 の花が咲き始めた。

えご
2022.5.14 13:50 PM

白い鈴のような形の花が たくさん垂れ下がっている。

えご
2022.5.14

上を見上げたら、ずっと上まで文字どおり 「すずなり」 だ。

えご
2022.5.14

すこしピンクがかった花びらに、雄しべは黄色い。

えご
2022.5.14

まだ (つぼみ) もある。( 👇 )
新緑もまた美しい。

えご
2022.5.14

しかし、その一方で散り始めていた。( 👇 )
花びらが散るのでなく、椿の花のように花全体がそのまま落ちるようだ。

えご
2022.5.14

撮影地点=地図
2022.5.14










センダン(栴檀)

『センダン(栴檀)』 の花が咲き始めた。
ふつう5月下旬が満開だから、ことしは幾分早いようだ。

栴檀
2022.5.14 11:40 AM

それでも、けっこう咲いている。

栴檀
2022.5.14

紫色のつぼみもまだたくさんあるから、これからもっと咲くのだろう。

栴檀
2022.5.14

そして、開くと浅いピンクになるようだが、先のほうには薄っすら紫色も残っている。
植物図鑑では、真ん中、濃い紫色の筒状のものが 雄しべだそうで、
雄しべは10本あって、雄しべの花糸(かし)がお互いくっついて円筒になっているという。
円筒の中に見える黄緑色のものは葯(やく)だそうだが、ふつう葯は花糸のてっぺんにあるものなので、円筒の中にあるのはおかしい。
しかし、専門家がいうんだから、何かからくりがあるんだろう。

栴檀
2022.5.14

とにかく珍しい雄しべだ。

足元には、散った花が落ちていた。
へぇー、つぼみもあるので 「咲き始め」 と思ったが、次々咲いて、散っていくのか ・・・

栴檀
2022.5.14

私が写真を撮っていると、女性が寄ってきて 「これ、センダンでしょ?」 という。
「うん、そうです。よく咲いてますね」 と応じると、「鴨川にも 〔センダンが〕 ありますよ」 という。
詳しく聞くと、荒神橋の南側で、花はあっちの方が多く、いま頃が見ごろだそうだが、木の背が高く、枝も高いので、花の写真はうまく撮れない、と説明してくれた。

撮影地点=地図
2022.5.14








杜若(カキツバタ)

5月中旬ともなれば、杜若(カキツバタ)やショウブ(菖蒲)の咲く頃だ。
いつも近衛邸跡の池端に咲いていた杜若(カキツバタ)が改修工事され、ことしは見られなくなった。
出水の小川にはキショウブがあったが、〔外来種のため〕抜かれてしまった。

きょう御所の中を歩いていたら、カキツバタが御池庭に咲いていた。

杜若
2022.5.14 11:20 AM

そのカキツバタを撮っている男性がいたので 「きょうは曇ってるので色が冴えませんね」 と声をかけたら 「いや、曇り空が一番いいんですよ」「天気がいいと色が飛んでしまうので」 とのこと。
なるほど、一理あるわ。

杜若
2022.5.14

花のそばまで行って撮らないようロープが張ってあるので、一番近いところから望遠で撮ったのがこれ。( 👇 )

杜若
2022.5.14

よく咲いている。
初夏の季節を感じる。
この植物、紫色の花びらに白い模様があるので、杜若(カキツバタ)だと思うのだけど。

【註】 杜若(カキツバタ)に似た花の見分け方は こちら、2019.5.12

撮影地点=地図
2022.5.14









四つ葉のクローバー

草むらで何かを探している風の女性がいた。
虫でも探しておられるのかと思って 「何かいますかぁ?」 と声をかけながら近づいていった。

四葉
2022.5.11 15:10 PM

「四つ葉のクローバーです」 との答え。
なるほど、足元には白ツメクサが広がっていた。

女性のところに着くと、手に持った四つ葉のクローバーを私に差し出して見せてくれた。

「ちょっと撮らしてもろていいですか」 と聞いたら 「どうぞ」 と快諾。
それで撮らしてもろたのが、これ( 👇 )

四葉
2022.5.11

「わっ、すごい !! 〔見つけるのに〕 どれくらいかかりました?」
「すぐ 見つかりましたよ」
へぇー、そりゃラッキーだ。

四葉
2022.5.11

ひとつ見つかったので一応満足されたのか、荷物を持って去っていかれた。

撮影地点=地図
2022.5.11







トベラ

例年どおり、トベラに白い花が咲いた。
園内にトベラは多いが、こんなに見事に咲くのは他に知らない。
だから、ついこの木をレポートしてしまう。

扉
2022.5.11 14:50 PM

例年、レポートするのは5月中旬の後半だが、きょうはまだ11日。

扉
2022.5.11

だから、よく見るとまだ蕾もある。

扉
2022.5.11

白い花と、やや黄みを帯びたのとがある。
この差はなにか。

扉
2022.5.11

さきたては白いが、やがて黄みを帯びるのかもわからない。

撮影地点=地図
2022.5.11







ツガ(栂)の実

ツガの木に新しい実がなっていた。

栂
2022.5.11 14:20 PM

実が満載だ。
植物学の専門用語では「球果(きゅうか)」と呼ばれるらしい。

栂
2022.5.11

出来たてなのでみずみずしい色をしている。

栂
2022.5.11

栂
2022.5.11

実がなった、ということは花が咲いたのだろうが、いつの間に咲いたんだろ。

撮影地点=地図
2022.5.11








初夏の野草 (2)

きょう見かけた野草をレポートします。

先日の 『ニガナ(苦菜)』、『オヤブジラミ(雄藪虱)』 に続き、きょう見かけたのは 白い花の 『ニワゼキショウ(庭石菖)』 。

庭石菖
2022.5.7 10:40 AM

ふつう ニワゼキショウ の花は薄い紫色だが、へぇーこんな白いのもあるんだー と思ってレポートする。

庭石菖
2022.5.7

これ、ひょっとしたら 『オオニワゼキショウ』 というのかもわからない。

庭石菖
2022.5.7

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桔梗のような紫色の花。
えーっと、なんだったっけ。

桔梗草
2022.5.7 11:00 AM

あ、そうだ 『キキョウソウ(桔梗草)』、又の名が 『ダンダンギキョウ(段々桔梗)』 だ。

桔梗草
2022.5.7
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このブログでは、これまで 2014.6.122015.5.312021.6.6 の3回レポートしているが、3回とも 清和院御門を出たところの緑地帯に生えていた。
今回は、御苑西側外周の土塁上。 ここに生えているのを見るのは初めてだ。
しかも、きょうは5月7日で、過去のレポートした日付(上記)と比べると かなり早い。

桔梗草
2022.5.7

これ( 👆 )は 『ダンダンギキョウ(段々桔梗)』 の名前の由来になった、段々につく葉っぱの部分。

2022.5.7

トチノキの花 終わる

森の中の小さなテーブルで何か作業をしている人がいた。
そのテーブルの上に、小さな花殻が散乱していた。
『トチノキ(栃の木)』 の花だ。

栃
2022.5.7 10:30 AM

京都御苑に トチノキ は2か所にある(と思っている)。
別の場所の トチノキ で10日ほど前に 花が咲いているときに遭遇したことがある。( 記事は こちら、2022.4.28
ここにある トチノキ は樹高があり、枝も高いところにしかないので、花が咲いても下からではよくわからない。

栃
2022.5.7

このように、花殻が散乱しているのを見て (あぁ花が咲いたんだな) と初めて思う。
それが、落花の時期になったようだ。

「ちょっと写真撮らしてもらいます~」 と声をかけたがその人は作業に熱中していて返事はなく、花殻に気づかないのか、気にならないのか、全然無関心のようだった。

撮影地点=地図
2022.5.7