私が京都に移住してきて このブログ「京都御苑の四季」を書き始めたころ、クサギという木があるのを教えてもらった。

それは、2013年の夏で、右の写真 をクリックしてもらったら、そのときの記事を読めます。
その後 毎年、クサギの花が咲くころにはレポートしてきた。
御苑の植栽に詳しい S さんから「草木染め」に使われると教えてもらったこともある。(
こちら、2015.10.4 )
また、ことし2月には 文化や歴史に詳しい T さんからは 「新嘗祭・大嘗祭に供えられる
白酒、
黒酒のうち、黒酒は クサギ(久佐木)の木の根を焼いて得られる灰、或いは木を蒸し焼きして炭化させそれを粉末にした灰を白酒に混ぜて色をつけたものとされる」 と教えてもらった。
T さんのおっしゃる クサギ(久佐木) と (京都御苑に生えていて 私が毎年レポートしている)クサギ(臭木)は同じものなのかいまいち確信がもてないが、多分同じ木だと思う。
---------------------------------------さて、ことしは
黒酒 のことを教わったせいで、よけい関心が高まり、2週間ほど前から(そろそろ咲くころかな?)と観察していた。
きょう クサギ(臭木)のところを通ったら、かすかに芳香がしてきた。

2022.7.27 10:30 AM上を仰ぎ見ると、かなり咲いている。

2022.7.27さらによく見てみると、
蕾もあるが、もう咲き終わってクシャクシャになったものも混じっている。
花は次々と咲いていき、花期は結構長いのかもわからない。
だって、10月上旬にも咲いていたという記録があるくらいだから。(
こちら、2015.10.4 )

2022.7.27赤い花柄にまっ白の5弁の花。
くすんだ紫色の花粉(
葯)のついた長いのが雄しべで、4本ある。
心細く1本垂れ下がっているのが
雌しべ。
クサギの花は変わっているので、すぐにわかる。(笑)

2022.7.27
2022.7.27
いま猛暑の真っ盛り。
ところが、数日前から、スッとのびた茎に小さなピンクの花をつけた野草が咲き始めた。

2022.7.27 10:00 AMなんだか秋草の風情だ。

2022.7.27これは 『ヌスビトハギ(盗人萩)』 らしい。

2022.7.27
このブログ「京都御苑の四季」の過去のページを探してみたら、ちょうど5年前(日にちは1日違い)、同じ場所で 『ヌスビトハギ(盗人萩)』 を見ていた。
→へぇー5年ぶりの再会か。
でもそのときは、『早くもサングラスのような形をした 「くっつき虫」 がなっていた』 とリポートしていている。
ことしはまだ 「くっつき虫」 できていなかった。

2022.7.27
2022.7.27
2022.7.27
いま京都市内のあちこちで、夏の花、サルスベリ(百日紅)がよく咲いている。
ところが、御苑内のサルスベリの木、各所にあるがどれもチョコっと咲いている程度だ。
そんな中で、比較的よく咲いている木があった。

2022.7.26 10:40 AMこれは、
以前 にも 『ほとんど咲いてない中で、一番咲いていると思われる木』 としてレポートしたことがある木だ。
ピンクが美しい。

2022.7.26この木は、苑内一の ”早咲き” といえそうだ。

2022.7.26苑内のサルスベリは、これから9月にかけて順々に目を楽しませてくれることだろう。
2022.7.26
見慣れない黄色い花が咲いていた。
野生に生えてきたのではなく、人の手で植えられたものらしかった。

2022.7.26 10:10 AM調べてみると この黄色い花は 『オミナエシ(女郎花)』 だとのこと。
へぇー、オミナエシ といえば秋の七草のひとつだけど ・・・。
旧暦では七月から秋になる。
きょう〔7月26日〕は旧暦で6月28日だから、もう数日で七月、すなわち秋になる。

2022.7.26しかし、「秋」を意識して そんなにこじつけしなくても、インターネットには「花期は7 - 10月」「最盛期は晩夏以降だが早生種は7月から咲き始める」などとあった。
だから いま頃咲いてもおかしくない訳だ。

2022.7.26昆虫が飛んできて這いまわっているので芳香でもするのかと思って鼻を近づけたが、別段においは感じなかった。
それよりも、この強烈な黄色が目立つのかもわからない。

2022.7.26
2022.7.26しかし、きょうの天気は 「秋」 とは言い難く、太陽はジリジリと照りつけていた。
〔付記: 7月2日まで猛暑が続き、7月2日には最高気温38.6℃にまで達したことがあった。( 記事は こちら )
しかし、猛暑はそれ以降落ち着いていたが、きのう35.9℃、きょう36.8℃と、最高気温が35℃を突破して、再び猛暑がぶり返してきたようだ。〕
2022.7.26
バードウォッチングしている人たちがいた。
この時期でひとだかりがあるのはアオバズクの観察と相場が決まっている。
場所はいつものクスノキの近くだが、クスノキではない。
スダジイの巨木があるので、その木で営巣しているのだろうか。

2022.7.20 09.40 AMみんなには アオバズク はよく見えているらしいが、私は目をこらしてみてもどこにいるのやらよくわからない。

2022.7.20「あ、黄色い目でこっちを向いている」
「4羽もいる、団体さんや」
などと口々によろこびの声を上げている。
私も望遠鏡で覗かしてもらったら、うん、確かに アオバズク が見える。
しかし、その アオバズク がどの枝にとまっているのか肉眼ではよくわからない。
そこへバードウォッチングの団体さんが加わった。
急ににぎやかになった。
お互い挨拶しているところをみると、顔なじみらしい。

2022.7.20とうとう私は アオバズク を見ずに引き上げた。
2022.7.20
きょうは四季の変化の話ではありませんが、書いておきます。
---------------------------------------きのう〔7月19日〕昼前、京都は記録的な大雨が降った。
実際、うちの樋も処理しきれず水があふれた。
測候所によると1時間に88ミリで、これは「観測史上1位(タイ)」という記録だったという。
きょう、京都御苑に行ったら、ふだん砂利が敷かれている歩道の一部で、雨のためにえぐられていた箇所があった。

2022.7.20 09:20 AMやや傾斜になっている場所なので、雨水の力で表面が押し流されたのだ。
よっぽど豪雨だったことがわかる。

2022.7.20自然の川を飛行機から眺めているような感じだ。
2022.7.20
これまで何度かレポートした 『キカラスウリ(黄烏瓜)』 が今年も咲いていた。
ここは去年レポートしたのと同じ場所だ。
調べたら 「多年草」 とあるので、同じ場所でみられるのは当然だけど。

2022.7.13 10:40 AMまた 「花は夕方から開いて、翌日の午前中にはしぼむ」 とあった。
いま午前10時40分、まだしぼんでない。ラッキーだった。
別の説明では 「翌日の朝遅くまで咲いている」 ともあった。
じゃぁ この時間帯でもOKなんだ。

2022.7.13ふつう、しぼみ前は花の形が崩れたりするものだが、糸のようになった花の先も縮れてなくてキレイだ。
早々には縮れそうにない。

2022.7.13更に調べていたら、「キカラスウリは雌雄異株だ」 とのこと。
じゃぁ この花( 👆 )は?
中央に黄色い
葯が見えるので雄花のようだ。
(※ 雌花の場合は花柱があり、進むと3つに割れるそうだ。)

2022.7.13蕾 らしいものもあった( 👆 )ので、花はまだ当分見られそうだ。
2022.7.13
ぎっくり腰でしばらくご無沙汰していたが、ひさしぶりに京都御苑を覗いてみた。
この時期、暑いばっかりで四季の変化は少ないようだ。
エノキに
実が鈴なりになっていた。

2022.7.13 10:30 AMかなり豊作だ。
黒いのがたくさん見える。

2022.7.13これは葉の裏から見ていたが ・・・

2022.7.13表に回ると、虫癭(ちゅうえい) がいっぱいできていた。

2022.7.13この犯人は フジダニ という虫だそうだ。
そのフジダニによって形成されるのがこれで、正式には「エノキハイボフシ」 という、ということを
かつて(2017.9.15) 書いたことがあった。

2022.7.13
2022.7.13
京都御苑は手入れの行き届いた公園で、雑草は常に刈り込まれている。
おかげで野草が育たない。
ところが、故意に刈り残したのか 草ボーボーの一画があり、そこに黄色いユリのような花が4~5本咲いていた。
花壇として植えたものではなさそうだし、かと言って去年まで見たことがない。
一体、この花の名は ・・・ ?

2022.7.4 15:30 PM京都御苑を管理する環境省に照会したら 『ユウスゲ(夕萓)』 だと教えてくれた。
この名は、花が夕方から咲くので「ユウスゲ」と名づけられたらしいが、花が黄色いので「キスゲ」とも呼ばれるらしい。
「キスゲ」といえば ニッコウキスゲ を連想するが、これはその仲間か。
そんな野草が 都会の真ん中にある「京都御苑」に生えているとは ?!

2022.7.4インターネットで調べたら、ユウスゲは「多年生」 とある。
それなら毎年咲く? 去年まで気づかなかったのになぁ。

2022.7.4でもぼやくことはない。「多年生」 ならば、来年も見られるか。
ここだけは刈り込まないでほしい。
〔この一画は故意に刈り残してあるように見える〕

2022.7.4
さらに調べてみると、この 『ユウスゲ』 は、先日、この御苑内で咲き始めたのを見た 『ヤブカンゾウ』( 👉
画像をクリックすると記事に飛びます)と同じどちらもユリ科ワスレグサ属の植物だって。
へぇー。
そういえば どちらも ユリの花に似てる道理だ。
2022.7.4
京都の最高気温は、先月28日から5日続いて 35℃ を超え、7月2日には 38.6℃ という猛暑だった。
ところが一転、きのうから雨になり、しのぎ易くなった。
きょうも時々しぐれる空模様だったが、晴れ間をぬって京都御苑を覗いてみた。
人けのない御苑を一人で歩いていたら ナンキンハゼ の花が咲いていた。

2022.7.4 15:10 PM雨上がりの茂みでは、ナンキンハゼ の葉っぱがみずみずしい。
そこに黄色い花が伸びていた。
これは、植物学用語で「総状花序」というらしい。

2022.7.4木じゅう花だらけだ。
いま、ちょうど満開かなと思ったが ・・・

2022.7.4根元の方、クルクルっと巻いたのが雌花だそうだが、それが黒くなり
実 のようなものも成ってている。

2022.7.4昔、雌花を撮った写真を探して掲げると、これだ( 👇 )。
雌花が黒くなっていない状態のとき(2020.7.1)このときは黒くなっていないし、実もなっていない。
ということは、きょうの結論。
満開ではなく、盛りを過ぎたものと思われた。
2022.7.4
ここ数日、酷暑が続く。
火曜〔6月28日〕から四日連続、最高気温が35℃を超えている。
きょうもジリジリ照りつけて、たまらん。
〔追記: 7月2日、京都市の最高気温は 38.6℃ にまで達したという。これは長野県上田市の 38.8℃ に次いで全国2位だそうで、五日連続で今年最高を更新したそうだ。記録づくめの酷暑だ。〕
苑内の小川では、冷たい水が流れている。
大人も思わず足をつけたくなる。

2022.7.2 12:20 PMこれ( 👆 )は 日陰でアメンボを捕まえようとする子ども。
足が冷たくて気持ちよさそだ。
アメンボは追いかけられているとも知らず、スイスイと気持ちよさそうに動いている。
人間にはそう簡単には捕まりそうにない。(笑)
2022.7.2
暦は年の半分を折り返し、7月となった。
夏の京都御苑で最もポピュラーな花、ヤブミョウガ(薮茗荷)だが、ほんの1週間前にはほとんど見られなかったのに、最近急に咲き始めた。

2022.7.2 11:50 AM咲き始めなのに、白い
珠のような花がもう満載だ。
早くも ”満開” の風情じゃないか。

2022.7.2白い髭のようなのが雄しべの花柱だろうか。
ひょろひょろと飛び出している。

2022.7.2
2022.7.2
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