京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

ヘクソカズラ

さきほどの『カクレミノ』の下にある生け垣に『ヘクソカズラ』が咲いていた。
以前はあちこちで見かけたのに、最近はとんとご無沙汰だ。
ことしの夏、初めてお目にかかった。

屁糞蔓
2023.8.19 15:30 PM

でも、過去のブログを見てみたら、9月5日になって始めて見たという年もあったから、特別遅いわけでもなさそだ。( それは こちら、2021.9.5

屁糞蔓
2023.8.19

この花独特の白い毛 『腺毛(せんもう)』 が見えたが、どの花を覗いてみても長い髭はなかった。

屁糞蔓
2023.8.19

撮影地点=地図

2023.8.19






カクレミノ

『カクレミノ』 の木に花らしきものがあったので、歩みを止めた。

隠れ蓑
2023.8.19 15:20 PM

見たところ、大きいのは「実」で、小さいのは「蕾」のように見える。 (

隠れ蓑
2023.8.19

よく見ると、その「蕾」に花が咲いているようだ。 (

隠れ蓑
2023.8.19

わぁー、ちっちゃな花だ。

隠れ蓑
2023.8.19

これじゃぁ、花が咲いてても気がつかない。

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補記

上で 『大きいのは「実」で、小さいのは「蕾」のように見える』 と書いた。
調べてみたら、大きいのは「両性花」で、小さいのは「雄花」だとのこと。
へぇーっ 「両性花」 って何だ?
「実」じゃなくて「花」??

・・・ と思って過去のブログを見ていたら、「両性花」 が咲いているところの写真があった。

両性花
このときは「両性花」が咲いていた
(2020.8.2)

と云うことは、「両性花」 「雄花」 ともに文字どおり花だということらしい。
「両性花」が咲いていたのが8月2日で、「雄花」 が咲いていたのがきょう(8月19日)。
ということは、咲くのに時間差があるんだろうか。
要 観察。

撮影地点=地図

2023.8.19







ノコンギク?

草地に咲く野草があった。
群生とはいかず、付近にパラパラと咲いている。

野紺菊
2023.8.19 14:50 PM

秋に咲く 『ノコンギク(野紺菊)』 に似ている。(『ヨメナ』 かもわからない)

野紺菊
2023.8.19

いずれにせよ、8月なのに、もう咲き始めた。

野紺菊
2023.8.19

毎日猛暑が続くが、目に見えないところで秋が忍び寄ってるようだ。

撮影地点=地図

2023.8.19







額縁の大文字

きょう8月16日、京都では年中行事の「五山の送り火」がある日だった。
五山のひとつ、大文字(だいもんじ)がよく見える場所としては、京都御苑の中、建礼門の前付近は定評がある。
ことしも多くの人がつめかて賑わってたはずだ。

一方こちらは中立売御門で、建礼門の前付近ではないが、こちらから見た大文字を 『額縁の大文字(だいもんじ)』 として、ことしの冬にレポートしたことがあった。

雪景色
雪の日の中立売御門
(2023.1.28)

それで、同じところからきょう撮ってみたのがこれ。 (

大文字
2023.8.16 20:04 PM

建礼門の前付近ほどではないが、地元の人には人気があるようだ。 (
近所に住むという女性は 「ここは門と一緒にみられるのでええんやけど、手前の木がじゃまや」 とこぼしていた。
聞くと 「あの第二画の左下が木で隠れる」 という。
うん、なるほど、第二画の左下がちょっと木の陰になっている。 (

大文字
2023.8.16

その方は 「枝を切ってほしいと 〔環境省に〕 頼んでいるでるんやけど、切ってくれやらへん」 とこぼしていた。

2023.8.16









台風一過

きのう、珍しく京都に台風がやってきた。
午前中、けっこうきつい風が吹き荒れた。

台風
きのう〔8月15日〕午前5時頃 台風7号が和歌山に上陸した ― NHKTV画面から

けさ所用で近くにいったので、京都御苑を覗いてみた。
遊歩道には折れた枝が散乱していた。

散乱
2023.8.16 09:40 AM

散乱しているのは松の木のようだ。
その先には大きな枝が落ちていた。

栴檀
2023.8.16

近づいて見ると、青い実がついていた。

栴檀
2023.8.16

これ、栴檀の実じゃないか。
もう、こんなに大きくなってるのか。

ここの栴檀の木は背が高く、花も実も見ることができないが、こういう機会に改めて 「あ、ここにも栴檀の木があったんだ」 と気づかされた。

撮影地点=地図

2023.8.16









アレチヌスビトハギ

もうひと月位になるだろうか、御苑のあちこちで 『アレチヌスビトハギ』 が生えだしてきて、よく目立つ。
しかし、花の咲いたのをみたことがなかった。

きょう何気なしに眺めていたら、ことし初めて 『アレチヌスビトハギ』 の花が咲いているのに気づいた。
おゝ やっと咲き始めたか。
この付近の数本が咲いている。

盗人萩
2023.8.12 12:40 PM

ちなみに、過去のブログを調べたら、7月21日に咲いているのを見たという "最速記録" があった。

過去
開花、過去の "最速記録"
(2019.7.21)

似た光景だなぁー と思ったら、おんなじ場所だ。
この場所の種は "早咲き" なのか?

おゝ 結構咲いてるじゃないか。

盗人萩
2023.8.12

花のクローズアップの写真も撮って、このブログを書く段になって気がついたが、雄しべ(雌しべ?)も写っているではないか。(
撮ってるときに気づかなかったので、ピンボケ気味だ。 惜しい。

盗人萩
2023.8.12

そして、実(み)がもうこんなに沢山なっているのもあった。
へぇー、じゃぁもっと前から咲いていたんだ ・・・

盗人萩
2023.8.12

あとで知ったが、きょう 〔8月12日〕 の京都はことしの最高気温、38.9℃ を記録したそうな。
しかし、秋は着実に近づいているということか。
(註: アレチヌスビトハギは秋の花です)

撮影地点=地図

2023.8.12







ゲンノショウコ

まったく暑い。
※ あとでわかったが、8月12日は、京都で今年の最高気温 38.9℃を記録したそうだ。
そんな猛暑のついに 『ゲンノショウコ』 が咲いているのを見つけた。
これまで、早い年には 7月中旬に見たことがあったので探していた。( 記事は こちら、2018.7.18

現証拠
2023.8.12 12:10 PM

他に咲いてないかと辺りを探してみると、近くで2か所咲いていただが、その他には見当たらなかった。
まだ、8月中旬だから早すぎるのだろうか。

こちらは噴水のようになった、ゲンノショウコの典型的な形の花。 (

現証拠
2023.8.12

これは、雌しべが 〔開花して時間の経過とともに〕 5裂したものらしい。
よく見れは、その周りに、白い短い毛のようなのが何本か見える。
これが、葯が落ちてしまった跡らしい。

一方、別の花には雄しべが残っていた。 (

現証拠
2023.8.12

ゲンノショウコの花は、時間の経過とともに変わるらしく、いつも考えさせられる。

撮影地点=地図

2023.8.12








オミナエシ

苑内に、人工的に植えられたと思われる 『オミナエシ(女郎花)』 の黄色い花がもうひと月位前から(?)咲いているのを認めていたが、近づいて見ることがなかった。

女郎花
2023.8.11 13:40 PM

オミナエシと云えば秋の七草のひとつだが、立秋も過ぎたのでどんな具合か近づいて見てみた。
花はちょっとしか咲いてなくて、ほとんどはまだ蕾(つぼみ)だ。

女郎花
2023.8.11

ひと月位前から咲いていたように思ったいたのは、蕾だったのか。
尤も、秋の七草だから、これから咲くので理にかなってるのだが。

女郎花
2023.8.11

小さな虫が飛び回ってるのでいいにおいがするらしい。

撮影地点=地図

2023.8.11











イヌビワの黄葉と実

葉っぱが季節外れに黄色くなっている木があった。
しかも、その葉っぱは、全体が黄色くなるんではなく、端を残してまんなかだけが黄色くなっているんだった。
これはイヌビワの木だ。

へぇー、面白いな・・・ と思って近づくと、

イヌビワ
2023.8.11 12:50 PM

ちょうど実がなっていた。
そういえば、昔、このイヌビワの木で、実を食べたことを思い出した。
調べてみたら、それは 2016年のこと だった。(2016.8.6)

イヌビワ
2023.8.11

きょうの状況は、黒く熟れたのはほとんど食べられたようだ。(
多分、鳥にやられたんだろう。

イヌビワ
2023.8.11

実際、木の下には食べかすが散乱している。(
鳥にとってはご馳走のようだ。

イヌビワ
2023.8.11

じゃぁ私もお相伴にあずかろうと黒く熟したのを摘まんで食べてみた。

イヌビワ
2023.8.11

やや甘いが、口の中にざらざらしたのが残り、あまりおいしいとは言えない。
また食べたいとは思わなかった。

撮影地点=地図

2023.8.11









キョウチクトウ

『キョウチクトウ(夾竹桃)』 がまだ咲いていた。
いや、6月ごろに咲いているのを見たが、その後咲き終わったように思っていた。
しかし、まだ咲いているではないか。
いまは8月だ。

夾竹桃
2023.8.8 14:10 PM

土手の向こうに咲いてるので、土手に登ってみた。

夾竹桃
2023.8.8

赤い花がくちゃくちゃといった感じで咲いていた。

夾竹桃
2023.8.8

夾竹桃
2023.8.8

撮影地点=地図

2023.8.8








ツガ

ツガ(栂)の木に実がぶら下がっていた。


2023.8.8 13:50 PM

植物学的には 『球果』 というらしい。

新鮮なのはことしで来たのらしい。 (
ぶら下がらないで、横になっているのが面白い。

栂
2023.8.8

こちら、種ができているのは去年のものらしい。 (

栂
2023.8.8

こちらは、このツガ(栂)の木の全景。 (

栂
2023.8.8


撮影地点=地図

2023.8.8






サルスベリ

きょうは暦の上で「立秋」。
しかしいまは酷暑の真っ最中。
赤いサルスベリの花が満開になっていた。

百日紅
2023.8.8 13:20 PM

百日紅
2023.8.8

近づいてみると、フリルのような花びらがいっぱいある。

百日紅
2023.8.8

花の真ん中には黄色い葯のついた雄しべが見える。
群がっているが 一体何本あるのだろうか。
インターネットで調べても雄しべの本数に関する情報はほとんどない。

やっと見つけたサイトには、『園芸植物大事典』に「36~42本」「30~36本」と書かれているという。(プロフ・ユキのブログ、2019.8.14
書くなら「30~42本」と書いたらどうなんだと思うが、「36~42本」「30~36本」と別々に書く理由は何なのか よくわからない。

さらに、「44本」と書いたサイトがあった。(祖師谷公園をめぐる四季、2015-09-21
他にはない情報なので、このブログの筆者が自分で数えたのかと思う。この筆者はエライ!

百日紅
2023.8.8


撮影地点=地図

2023.8.8










ヤブカラシ

ヤブカラシがあった。
『ヤブカラシ(藪枯らし)』 ってスゴイ名前だ といつも思う。

薮枯
2023.8.6 06:10 AM

解説では
花は淡緑色の花弁4枚と雄しべが4本雌しべが1本ある。
花弁と雄蕊しべは開花後半日ほどで散ってしまい、白色の雌しべが橙色の花盤(盤状の花托)の上に残る。
花序は花弁が落ちるとピンク色になる。
とある。

果たして・・・
う~ん、なるほど、こっち( )は 咲いてる状態だ。(淡緑色の花弁4枚、雄しべ4本 + 雌しべ1本)

薮枯
2023.8.6

そして、こっち( )は半日経った状態か。
橙色の花盤(盤状の花托)の上に白色の雌しべが残る ➡ 花弁が落ちると花序はピンク色になる。
なるほど、そのとおりだ。

薮枯
2023.8.6

撮影地点=地図

2023.8.6






オシロイバナ

猛暑日が続く。
最高気温が35℃を超えると「猛暑日」となるが、京都では 先月21日からきのう〔8月5日〕まで16日間続けて その「猛暑日」となっている。
※ 追記: 8月6日も35℃を超える「猛暑日」だった。
但し、翌7日は「猛暑日」とはならなかった。
従って、「猛暑日」は17日連続だったことがあとでわかった。

暑い昼間を避けて 久しぶりに早朝の京都御苑に行ってみた。すると、オシロイバナが咲いていた。

オシロイバナ
2023.8.6 06:00 AM

オシロイバナの花は 夕方から次の日の午前中にかけて咲くそうだ。
近ごろ、こんな早い時刻に京都御苑に行くことがなかったため、オシロイバナの咲いているのを見る機会がなかったようだ。

調べてみたら、このブログ「京都御苑の四季」で 最後にレポートしたのは8年も前だが、その時も 時刻は 07:30 AM で早朝だった。( 記事は こちら、2015.9.30

オシロイバナ
2023.8.6

やっぱり、朝早く来ると違ったものに出会えることがわかった。
「早起きは三文の徳」 とはこのことかと納得した。(笑)

オシロイバナ
2023.8.6

目の覚めるようなピンクの花だ。

オシロイバナ
2023.8.6

こちらは蕾(つぼみ)で、今晩咲くのだろう。 (

オシロイバナ
2023.8.6

そして、こちらは咲き終わった花のようだ。 (
まだ、朝の6時というのに気の早い花もあるらしい。(笑)

オシロイバナ
2023.8.6

撮影地点=地図

2023.8.6