京都御苑を歩いていたらイヌを連れた女性が、まあるい切株の中を触っていた。
どーしたのかと聞いたら 「まん中のものがふわふわなので・・・」 という。
へぇー !?
桜の木だが、先日の猛烈台風21号で倒れたらしい。
しかし、庭師さんが、幹が中空になっているのが面白いと感じてこのように残したのか、或いは管理する環境省の計らいかわからないが、幹の一部を残したものらしかった。
切株の中を私も触らせてもらったが、まるでスポンジのようだ。
近くにいた外人女性が、私たちに近づいてきたので説明した。
切株の形が面白いのか、写真を撮り始めた。

2018.11.14
こちらは切株の中のスポンジ状のもの。 ↓
皮に近い部分はしっかりしているが、中が虫に喰われたらしい。

2018.11.14
そういえば、皮だけになった (幹が中空になった) 桜の木をよく見かける。
これは桜の木の生態かも分からない。

追記 2018.11.16
ところで、あのときは切り株をよく撮ってなかったので、きょう通りかかったときにも一度シッカリと撮ってみた。

2018.11.16 13:00 PM

2018.11.16
そして、インターネットで調べたところ、これは虫に喰われたのではなく、心材を腐朽させる 腐朽菌 (木材腐朽菌) のしわざだそうだ。
栄養 (根から吸い上げた養分) は 「辺材」 と呼ばれる外周部を通って各部へ運ぶので、心材が空洞化しても生育上はいささかも支障がないのだそうだ。
辺材は、数年で生活機能(水分通導、養分貯蔵)を失い、心材になるという。
心材になると細胞が死ぬというのが生態らしい。