京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

もうひとつの皮桜

先日のブログ で皮だけの桜をレポートしたことがあった。
私は、別のところにも皮だけになった桜があるのを知っている。
しかしその桜の木が運よく花の咲いているときに出会ったことがない。
きょう見たらよく咲いていた。

皮桜
2019.4.3 13:00 PM

実際この木の幹は穴だらけで芯はない。

皮桜
2019.4.3

カメラに収めようと木の周りをうろついていたら、興味ありそうな外人がにっこり笑って私と視線があった。
彼は 「何年くらい経っているのか」 「なにかの動物に喰われたのか」 などと聞いた。
その辺の松と違って桜の木の寿命は短い、これは動物や害虫に喰われたのではなく菌にやられたのだ、などと説明してあげた。

腐朽菌 によって 「心材」 が朽ち、栄養は外周部の 「辺材」 を通って運ばれることは、去年書いたことがあるので こちら をご覧いただきたい。

さいごに 「老木が多いが、植樹はしているのか」 と心配そうだった。
この付近では少ないが、京都御苑全体では、あちこち若木を植えているのを知ってたので、そう答えてあげると、彼は安心そうにうなづいて去って行った。

皮桜
2019.4.3

たしかに外人が指摘したように老木で、樹形も痛々しい。
しかし、枝には花が満載だった。

皮桜
2019.4.3

桜の木がみせる生命力にはいつも感心させられる。

撮影地点=地図
2019.4.3








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