「三密」 というのは 「密閉」「密集」「密接」の頭文字だそうだ。
ところが、京都御苑は換気のよい解放空間だし、閑散としているので密集することもないし、人と接して会話することもない。
だから、京都御苑は新型コロナウイルスの感染を避ける理想の空間といえそうだ。
その空間で、春の野草を見ながら歩いてみた。
まず目にしたのは 『ヤブニンジン (藪人参)』。
特徴ある形をしているのでスグわかる。
ただ、鑑賞に耐えるというほどのものではない。

2020.4.27 10:00 AM
この種は すでに3週間前に見た時もできていた。
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このときは、花も残っていたが、いまでは花は見当たらない。
小さなトゲが見えるので、くっつき虫になりそうだ。 ↓

2020.4.27
葉っぱは、名前の由来となった、ニンジンの葉に似ている。 ↓

2020.4.27
ところが、すぐその隣で、もひとつ ニンジンの葉の形の野草があった。
ほんと、よく似ている。

2020.4.27
しかし、花が全然違うので名前はすぐわかった。
『オヤブジラミ (雄藪虱)』 だ。

2020.4.27
花の下には、もうトゲトゲの種ができていた。

2020.4.27
少し歩いたところに、可愛い花が咲いていた。

2020.4.27
あまり見たこともない花だが、鮮やかな紫色が緑に映える。

2020.4.27
『ショカツサイ(諸葛菜)』 という花らしい。

2020.4.27

2020.4.27
草地では 『ナズナ(薺)』 も咲いていた。別名 ぺんぺん草 。

2020.4.27
よく見ると、蕾もある。

2020.4.27
三味線のバチみたいだから、ぺんぺん草 というらしいが、これは葉っぱと思ったら、種だって。

2020.4.27
陽だまりに 『シロツメクサ (白詰草)』 が群生していた。

2020.4.27

2020.4.27

2020.4.27
シロツメクサの隣にちょっと見慣れない花が咲いていた。

2020.4.27
茎が直立して、てっぺんに青い花がついている。

2020.4.27
調べたら 『タチイヌノフグリ』 だという。
このブログで この野草をレポートするのは初めてだ。
イヌノフグリの仲間っていう訳か ?!

2020.4.27
へぇー ?! 花は確かにオオイヌノフグリに似ているが、全体の形や葉っぱはあまり似てない。
松の木の下に 『マツバウンラン(松葉海蘭)』 が咲いていた。

2020.4.27
松の木の下に生えているので「マツバ」かと思いきや、Wikipedia には 「葉の形が松葉〔に似ていることからこの名がついた〕」 と書いてある。
でも、葉は見当たらない。

2020.4.27
葉のない茎がすくっと直立し、青紫色の小さな花がついている。

2020.4.27
下唇の真ん中に大きな白いのがあるのが印象的だ。

2020.4.27
5月にならないと見られない 『ムラサキカタバミ(紫片喰)』 がもう咲いていた。
周りを見回しても、この株だけだ。

2020.4.27
私はこの可憐な花が好きだ。
しかし、世の中では、一旦生えたら退治するのが困難な野草として嫌われているらしい。(詳しくは こちら )
こちらにも カタバミ に似た花が咲いていた。
銀杏の木の下なので、周りには銀杏の花殻がいっはい落ちていた。

2020.4.27 14:00 PM
何という野草か?
葉っぱから判断するとイチゴのようだ。

2020.4.27
多分 『ヘビイチゴ(蛇苺)』 だ。
このブログでもヘビイチゴは何度もレポートしているが、まだ実(イチゴ)の成ったのをみたことがない。
ことしはぜひ見てみたいものだ。

2020.4.27
人があまり分け入ってこない所にある けやきの巨木の根元に 見事な花が咲いていた。
初めて見る花だ。
園芸種みたいな花で、野草とは言えないなぁ。
誰かが持ち込んだのだろうか。

2020.4.27
調べてみたら 『ホソバオオアマナ(細葉大甘菜)』 という植物らしい。
ひとつふたつ 蕾にようなのが見えるが、まぁ 満開だ。

2020.4.27

2020.4.27
その近く 『ムラサキケマン(紫華鬘)』 がまだ元気に咲いていた。
咲いているのを見つけたのが3月22日。(記事は こちら )
その数日後には 一面に広がっていた。(記事は こちら )
それからひと月以上経つが、まだ健在だ。

2020.4.27
もう何度もレポートしているので止(や)めときたかったが、うれしくなって つい撮ってしまった。
お許し願いたい。

2020.4.27
きょうの野草レポートはこれでおしまい。
お疲れさんでした。
2020.4.27