文久3(1863)年
当時は狭い通路だったそうだが、大内保存事業でいまのように広い砂利道になった。
その砂利道の北側に、道の上にまで張り出した目立つ山桜の木があった。
きょうその前を偶然通りかかったら、伐られていた。

2020.6.22 12:10 PM

もともと傾いた木だったが、4月中旬には大きく倒れこんでしまった。 →
(この様子に気づいたときの記事は → こちら )
下から支えて持ち直すのかなと思ってその後も観察し続けていたが、どうやら放置されていたらしく、葉の色は日に日に生気を失っていった。
そしてついにきょう〔6月22日〕、偶然この木の前を通りかかったらバッサリ伐られていたのだった。

2020.6.22

(このときの記事は → こちら )
道の上にまで張り出してはいたが、枝は地面についていなかった。
しかし、枝の重みに耐えかねたのだろうか、上の写真のように4月中旬にはぐったりと地面にまで倒れこんだのだった。
伐られたのは惜しいが、しかし思いなおせば、桜の寿命は意外と短いと聞く。
時間がかかるだろうが、また新しい苗が植えられたら、また別の美しい景色に出会うことができるかもわからない。
満78になる私が、その美しい景色を再び見ることができるかどうか。
思えばおととしの台風21号で京都御苑内の巨木がたくさん倒れた。植栽の景色も変わった。
その後桜の若木がたくさん植えられた。
環境省はこの国民公園を桜の園にする計画があるとも聞く。
変わりゆく京都御苑をこれからも見続けていきたい。
