京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

右近の橘の覆い

右近橘 | 右近の橘 | 植え替え | 寿命 | 京都御所きょう京都御所を参観する機会があった。
紫宸殿前に珍しくトラックが入っていて、足場が組まれていた。

養生のため長い間右近の橘を覆っていたのが取り外されたようだ。
あの覆いは 「霜除け」 だったのか。

橘
2022.3.6 12:50 PM

今月下旬には左近の桜も咲くだろう。
そのときのためかと思われるが、無粋な覆いが取り払われて景色がよくなった。

紫宸殿
2022.3.6

ただ、この右近の橘は現在の御所が安政度造営〔1855年〕で再建されたときに植えられたそうだ。
そうだとすると、樹齢は170年以上〔※1〕となる。
橘の寿命はどれくらいかわからないが、初代〔※2〕も170年以上は持ったという。
ということは、そろそろ植え替え時期なのか。

※1 そのとき成木だったことを考慮して計算。
※2 初代は内裏道営の際(794年頃)に植えられ、天徳年間(957年-961年)まで持ったという。(『天暦御記』)

2022.3.6












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