京都御苑の四季

四季の移ろい・主に植物観察

この野草の名前は?

白い花が穂のように垂れて咲いていた。
この一角だけに咲いているので、誰かがここに栽培したのか。

虎尾
2022.6.27 13:50 PM

とにかくこれだけ群れ咲いていると見ごたえがある。
見たことのない野草だが、果たしてこの野草の名前は ・・・ ?

虎尾
2022.6.27

調べてみたらスグわかった。
『オカトラノオ』。
漢字では 「丘虎の尾」 または 「岡虎の尾」 と書く。
ま、穂の形を虎のシッポに見立てたんだろう。
(虎のシッポはこんな形してないと思うけど、象徴的にとらえたもんだろう)

虎尾
2022.6.27

アップして見ると、ひとつひとつは桜の花みたいだった。

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追記 2022.7.27
上記のように、この野草は 『オカトラノオ(丘虎の尾)』 としたのだけど、このブログ「京都御苑の四季」の昔のページを見ていたら、この野草は2年前にも見ていて、そのときは 『ヌマトラノオ(沼虎尾)』 としていたことがわかった。( こちら、2020.6.27

果たしてこの野草は 『ヌマトラノオ(沼虎尾)』 なのか 『オカトラノオ(丘虎の尾)』 なのか。
調べてみたら下のようだった。(は該当する項目)

花序(花穂)花の密度葉の幅
ヌマトラノオ
(沼虎尾)

まっすぐ伸びる
まばらで
花と花の隙間がある

長楕円形で細長い
葉が花序よりも大きくならない
オカトラノオ
(丘虎の尾)
曲がる
真横に曲がったり
下垂するまで曲がるのもある

密度が濃く
花と花がくっつくように咲く
卵形で幅が広くて立派に見える
花序と同程度かそれ以上の大きさ

2年前は花序(花穂)がまっすぐだったので 『ヌマトラノオ(沼虎の尾)』 と判断した。
しかし、ことしは花序が曲がるし、花と花がくっつくように咲くので 『オカトラノオ(丘虎の尾)』 のように思える。
なお、葉っぱは細長いので 『ヌマトラノオ(沼虎の尾)』 のようでもある。

更に調べてみると、
「オカトラノオ」 と 「ヌマトラノオ」 の自然交雑種で、最近各地にたいへん増えている 「イヌヌマトラノオ(犬沼虎尾)」 というのがあるという。
これだと、花は「オカトラノオ」に似、花穂の曲がり方は、付けねから急に曲がらず、直立した途中で垂れ下がる傾向があるという。
また、葉は「ヌマトラノオ」のように細長く水平に開く傾向があるという。
きょうのところの 仮結論 ⇒ とりあえず、この野草は 「イヌヌマトラノオ(犬沼虎尾)」 と判定しておきたい。

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追記 2022.9.8
上記のように、この野草は 『オカトラノオ(丘虎の尾)』 か 『ヌマトラノオ(沼虎の尾)』 かわからず、その両者の自然交雑種の 「イヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)」 ではないかと仮に結論づけた。

しかし、きょう環境省から得た情報では、あの野草は 「ノジトラノオ(野路虎の尾)」 だという。
きょうのところの 結論 ⇒ 環境省に敬意を表して、この野草は 「ノジトラノオ(野路虎の尾)」 としておきたい。

撮影地点=地図

2022.6.27






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